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映画感想#21 「LIFE!」(2013年)

原題 The Secret Life of Walter Mitty
監督 ベン・スティラー
脚本 サミュエル・ゴールドウィン・Jr、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コーンフェルド、ベン・スティラー
出演 ベン・スティラー、ショーン・ペン、クリステン・ウィグ、シャーリー・マクレーン、アダム・スコット、パットン・オズワルト、キャスリン・ハーン 他
2013年 アメリカ 114分


ベン・スティラーと共に、走って泳いで空を飛んで、新しい風を感じたいと思える爽快な映画でした。もちろん笑えるところもあって、そして見る人に勇気を与えてくれます。

まず、何よりも映像がダイナミック!
主人公ウォルター・ミティには空想癖があり、よく現実ではない世界に行ってしまうのですが、それがただの空想とはいえ、本当に映像の迫力がすごい。映画を見る醍醐味である、映像体験としての面白さが詰まっています。

新しい上司との壮絶な戦い(こちらは空想です)

ウォルター自身は平凡な、真面目な人だけど、空想の中ではいつもヒーロー。でもだんだん、その空想に現実が近づいていきます。
LIFE最終号の表紙のネガを探すという、最後の大仕事を全うするため、今までは考えられなかったような冒険へと踏み出していくウォルター。
成り行きだった部分ももちろんあるとは思いますが、同僚であるシェリルのお陰か、自分の仕事の集大成としてなのか、やけくそだったのか、平凡な毎日から脱出するのです。

LIFE社内にて

元々、ウォルターという人は、実はとても勇気があって好奇心旺盛な人だったんじゃないかと思います。きっかけさえあれば、危険を顧みずに飛び出して行けてしまう。

高校の卒業旅行前日に父親が亡くなり、それから家族のために真面目に働いてきたウォルター。もし、バックパックで卒業旅行に行くことができていたら、そして家族を支えるという大きな責任を背負っていなければ、全く違う人生になっていたのかもしれません。
しかしついに、”LIFEの表紙を探し出す”というきっかけのもとに、頭の中でしか起きない大冒険は、現実のものになったのでした。グリーンランドの火山から、アフガニスタンのヒマラヤまで、まるで空想かのような冒険を進んでいきます。

キーパーソンのショーン・オコンネルを演じるショーン・ペンも良い味出てました。
この人がちゃんとネガを送ってくれさえすれば・・・でも、それがウォルターの変化のきっかけになったので、結果オーライですかね。

ショーン・オコンネルに会えた奇跡

LIFEの社訓も印象的です。人生の目的とは何なのかを示してくれる、道標のような言葉だと思いました。社員としてどうこうというより、生きるってこういうことだよね、という大きな意味を感じます。

To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel.
That is the purpose of life.
-世界を見よう、危険でも立ち向かおう、壁の裏側をのぞこう、もっと近づこう、お互いを知ろう、そして感じよう。
それが人生の目的だから。

(「LIFE!」映画プログラムより本文・訳文を引用)

ラストシーン、全てが解決するあの爽快感!そして、じわっとくる感動。
「生きてる間に、生まれ変わろう」というキャッチフレーズも素敵ですね。

変わるきっかけをつかんで、その一歩を踏み出せるかどうかは、自分次第。新たな人生に踏み出したウォルターに拍手!

☆観賞日 2014年2月13日


投稿に際しての余談

・偶然応募したのが当選したため、初めて試写会で映画鑑賞しました。日本公開日は3月19日なので、少し前に見ることができたわけです。無料でこんな感動を与えてくれるなんて、ありがたいことですね。

・ベンの魅力がたっぷりの映画。ナイトミュージアムシリーズでお馴染みですが、「ズーランダー」(2001年/ベン・スティラー)も大好きです(笑)
本作品「LIFE!」は、個人的ベスト映画ランキングを決めるとしたら、上位10位以内には入れたいと思うくらい好きだし、定期的に見たくなる、気持ちの良い映画です。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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