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映画感想#45 「マジック・イン・ムーンライト」(2014年)

原題 Magic in the Moonlight
監督・脚本 ウッディ・アレン
出演 コリン・ファース、エマ・ストーン、アイリーン・アトキンス、マーシャ・ゲイ・ハーデン、サイモン・マクバーニー、ジャッキー・ウィーバー 他
2014年 アメリカ・イギリス 98分


イメージ通りの2人が繰り広げるラブコメ

ウッディ・アレンの王道ラブコメ。南仏の美しい風景と共に楽しめる、ロマンチックな映画でした。

ストーリーとかはもうラブコメですからね、どうってことはないんだけど(笑)
とにかくエマ・ストーンのファッションがかわいい。コリン・ファースもかっこいいスーツがよく似合うんだなーこれが。
ウッディ・アレンならではの視覚的な楽しさが存分に溢れています。

エマ・ストーンは、バードマンの時と違って100%女子でした。俳優ってすごい。この2人の魅力が120%出ていた配役だと思います。2人とも不器用なのに、人間まるごと好きになってしまう感じ。

2人のイメージ通りのキャスティングだからこそ、違和感なくピッタリはまります。堅物のコリン・ファース、チャーミングなエマ・ストーンのイメージを存分に活かしたキャスティングですね。

多くの映画監督は、俳優の新しい顔を引き出すことで演出力を誇示しようとするが、ひねくれもののこの監督の場合は、むしろすでに観客の頭の中に染み付いた俳優のパブリック・イメージを上手く利用して、新しいキャラクターを作り上げるというひと味違う演出を最近は好んでいるようだ。

「マジック・イン・ムーンライト」パンフレット
Essay (立田敦子さん文)より抜粋

全体としては特に重い展開もなく、ワンシーンごとに宝石のような良いセリフ、良いカットが散りばめられている感じで気楽に楽しく見れます。
特に車が故障して天文台に逃げ込むシーン。とても素敵でした。
南仏なら何でも起きてしまうんじゃないかと思えるような絶景の数々。風景って大事ですよね〜と、東京で思っています。

☆観賞日 2015年4月22日


投稿に際しての余談〜コリン・ファースの役どころ〜

コリン・ファースと聞いただけでイギリスの風景が浮かびます。それほどイギリスという国と結びつきの強い俳優だと思います。
最初に見たのは、「英国王のスピーチ」(2010年/トム・フーパー)でした。吃音で悩む国王という難しい役で、米アカデミー賞主演男優賞。とても良い映画でした。個人的に好きなのは、「マンマ・ミーア!」(2008年/フィリダ・ロイド)のハリー役。この時も、ザ・イギリス人的な堅物な役。やっぱりコリン・ファースって「紳士だけどちょっと頭が固い」みたいな感じの役、似合いますよね。
昨年見た「エンパイア・オブ・ライト」(2022年/サム・メンデス)の時は、主人公の職場のセクハラ上司役だったのでちょっと残念でしたが・・・。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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