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新春に起きたこと

それは、ふとした違和感でした

2023年元旦の朝
私の猫の額ほどの畑は、霜が降りていました。

いつもの風景だけれども、
数日間家を空けて大晦日の夜に戻ったので、
朝に見るのは数日ぶりでした。

霜が降りていると、
萎んで見える野菜も多いので、
今日もそんな感じだろう。と思ったんですが、、、

なんか違和感がありました。

と言うのも、いくら萎んて見えても
真ん中が膨らんでいるはずの白菜が、
陥没している!

おや?もしかして
私に許可なく、家族が収穫したのかな?
まあ、そろそろ食べ頃だったので、それならそれで別にいいや。

年末に鍋でも食べたのかな。

なんて思ってよく観察してみると・・・

霜が解けてからの白菜の様子

明らかに人間の仕業ではない。

泥ついてるし、刃物じゃないギザギザ感あるし。

考えられるのは、鹿、しかない!
(ダジャレじゃないよ)

私が住んでいる地域は、
人口が2,000人もいない、人間よりも鹿に合う確率が高い町です。

で、も、

この畑には、鹿が簡単に乗り越えられないように、
2メートルくらいの柵を作っています。

ざっと見渡してみたところ、
柵が曲がったり高さが変わったりして破損している所はなかったのです。

んーーー?なんだろう??
この食べ方はイノシシではないし・・・

と思って視界を低くしたところ、、、


直径はだいたい30センチくらい

空いてましたよ。ガッツリ。

下の方のフェンスに、直径約30cmくらいの穴が空いてました。

穴の周りには、鹿の足跡がびっしり付いていたので間違いないけども、
鹿って、低いところからも入るんだとビックリ!

意外と言うと失礼かもしれないけど、頭いいんですよね。

かじられて荒らされた人参

霜が解けてよく見たら、
白菜以外の作物もかなり食べられている・・・

固くて土の中にある人参だって、壊滅状態・・・
すごいね、鹿くん。

私が伝えたい事

ここまでして食べなきゃいけないくらい、
山にいる鹿達は食べる物がなくて必死だということ。

野生の鹿は、とても警戒心が高くて臆病で
できれば人間のいる里に下りて来たくなんかない。

でも、戦後に人間が拡大造林として増やした杉や檜は、
70年以上をかけて少しずつ、そして確実に
生態系のバランスを狂わせ始めました。

ここ数年で起きている土砂崩れ事故を見ると、
針葉樹林での事故が多いと感じます。

2022年の年末に起きた山形での土砂崩れも、
赤土の土壌に杉が多く生えていたようですね。

針葉樹林(杉や檜など)は、根っこが横に広がり、土の深くまで張らないという特性を持つのに対して、
広葉樹林(コナラ、ブナなど)は、土の深くまで伸びてしっかりと根を張り保水するという特徴があります。

針葉樹林は日本には元々生えていない種類の植物なので、
全て人の手によって植林された結果、
現時点では日本の約半数が針葉樹林となっています。

ではなぜ、ここまで多くの針葉樹林が日本に植林されることになったんでしょう?

もう眠くなってしまったので、続きは次回・・・。



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