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どのくらいの数の人が日本列島で暮らしたのでしょうか

今読んでる本がこちら。

この本に次のような記載がある。

日本列島に住む人の総数はどのくらいでしょうか。現在の人口が1億2000万人程度であることはどなたでもご存じでしょう。日本列島に最初にホモ・サピエンスが到達したのは、考古学的な証拠からおよそ4万年前だと考えられていますが、ではその後、どのくらいの数のヒトがこの列島で暮らしたのでしょうか。

篠田謙一『日本人になった祖先たち』

ムム?
4万年前から、いったい何人のヒトがこの日本列島で生まれて、そして死んでいったのか。

4万年だもの。
かなりの人数よね。
100億?
いや、もしかして1兆とか?

答えを先に言ってしまう。
なんと。

6億人

6億?
え?
今の人口が1億2000万人よ?
6倍にもならないの?
ええっ!?
そんなばかな!

と思いませんか?
私は思ったんだけど。

つらつらと考えてみるに。

少なくとも
1億2000万✕4万
はないわなぁ。
そんなことしたら、1億2000万人が毎年子どもをもうけなきゃならなくなる。生まれてから1年では次の子どもを産むどころか歩くのがやっとである。あり得ん。

ちなみに1億2000万✕4万がいくらかと計算してみると、
1億2000万人✕4万=4兆8000億人
である。
1兆というのはこれの5分の1程度ということになる。
となると1兆というのもあり得なさそうではある。

とりあえず、20年毎に1人が1人の子どもをもうけるとする(単純すぎるけど)。

で、何人がそれを繰り返すのか、ということなんだけども。

日本の人口は。
現代:1億2000万

遡ってみる。

江戸時代:3400万
平安時代:1000万
奈良時代:500万
弥生時代:60万
縄文時代:25万

むう。

細かく計算するのは面倒である。
平均100万とする。
なんか多い気はするが、まぁ、いい。

整理すると
100万の人が
20年に1人子どもをもうけるとして
4万年間で何人になるか
を計算する。

100万✕(4万÷20)
=1000000✕2000
=2000000000
=20億

6億の3倍強ではあるが、まぁ、2桁も変わらない。

そもそも縄文時代がたった25万で、しかも期間がかなり長い。弥生時代がおおよそ紀元前9世紀以降であるわけで、大雑把に3000年前からだとすると、残り3万7000年間は25万人以下の人口なんである。

というより、現代の1億2000万人が異様とも言えるのか。

平均100万人とか、20年に1人産むとか、いい加減なところ盛りだくさんだけど、100億とか1兆にはならないというのはなんとなくわかった気がする。

科学とは、時に直感に反する答えを出してくれるので面白い。





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