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子どもが家出したいのはあたりまえ?


みなさんは子どもの頃「今日は家にいたくない」と思ったことはありますか?私はめっちゃあります(笑)


友達の家にとまったり、バイト先の仲間の家にとまったり、よくしていました。うちの親はそのあたりゆるかったので、そこはよかったなあと思います。


先日書いた以下の記事で、触れられなかったことを今日は書きたいと思います。


記事の中で、

『家にいたくない』という状況は誰にでも起きうる。親子やきょうだいが健全な関係を保っていくために、家族であることをひとやすみする方法が必要である。

ということを書いたのですが、

子どもたちが生い立ちのひずみを「これでよかった」と思えるまでになっていく(=浄化する)までに、『家族と縁を切るまでのことはしたくない、でも関係性にしんどさがある。そういうときに家族と心身が一時的に離れることは「関係の維持」のために有効なんじゃないか』という仮説を立てていました。

これは今までの支援から見立てたものでしたが、基本的に今は「子ども側から家族から離れる」というのが、親の許可がないと許されていないのですよね。

この仮説を確認するために、「しんどい子ども時代」を生き抜いた、かつての子どもである大人たちに以下の2点を聞きました。


■何のおかげで
しんどい子ども時代を生き抜いてこられたか

何があればもっと楽にしんどい子ども時代を生き抜いてこられたか


オレンジに色付けしたところを見てもらいたいのですが、やはり「家族と離れる」ことは心身を守る手段になり得ることがわかります。

左側のグラフでは実際に子ども時代にどうしたか、という問いになりますが、28%の人が家族と距離を取ろうとしたこともわかります。(n=608)


年齢が下がれば下がるほど物理的に離れる(祖父母の家に行くなど身体ごと離す)、ということは難しいと思います。

「心を離す」というのは、例えば「自室に行って好きなことをする時間をつくる」「本を読む」「勉強する」などが入ります。家族のことを考えなくていい時間をつくる、ということです。

しかしこれも、自室がなかったり、金銭的な問題が絡んだりすることもあると思います。


さらに右側のグラフでは「こういうのがあったらよかったのに」という希望を出してもらいましたが、ここにも「家族と心身が離れられたらな」という思いが表れています。


では、そういうニーズがありつつ、みんな実際具体的にはどうしたのか?というのも聞いてみました。

まず驚くべきは「子ども時代に家出をしたいと思ったことがありますか?」という問いに対して690名のうち527名が『ある』と答えたことです。

結構みんな『家出したい』という場面を経験しているのですよね。

実際に家出をした人は12%でしたが、多くは親も知っている人のところに行っているケースでした。

家出をしなかった人も、親と向き合う時間が持てたり、たまたま良いスクールカウンセラーの人に会えて話せたり、という機会を通じて『家出したい』という思いを軽くしている方が多かったです。

一方で、危険のある場所へ家出をしたり、『実際にはできないけど家出したい』という思いが強まってしまったりするケースは、心身のひずみの犠牲リスクが非常に高いにもかかわらず、手立てがないこともわかりました。


だからこそ、パランパルミルは

①安心安全で
②親も子も知っている人が
③子どもと1対1の健全な信頼関係性を築ける

という仕組みにしていきたいと思っています。

多くの子どもたちに届いていく仕組みとなるよう、がんばります。

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