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社会起業塾イニシアティブ2023 〜パランパルミルをウィーズの事業にするまで⑩〜


さて、この「パランパルミルをウィーズの事業にするまで」シリーズもあと2回になってきました。

事業になった後のことはこれからたくさん書いていくことになると思うのですが、「事業になる=ウィーズで取り組んでいくことが決まる」というところまでを期間として、書き留めてきています。

そういう意味では、次回に書く「みてね基金イノベーション助成」の採択が、事業にできることが決まった瞬間なので、そこまでをこのシリーズにします。

いつかここまでを振り返ったときに、笑顔で思い出せるようなその時が迎えられると良いなと思います。

今日は、みてね基金への応募の意志も重ねつつ邁進した社会起業塾について、あらためて触れたいと思います。


そもそも社会起業塾は、その名の通り社会課題に立ち向かおうとする起業家を応援してくれるNPO法人ETIC.さんが長く運営されているプログラムです。


基本的には事業計画を立てて、メンターさんからアドバイスをもらって、実践して、またアドバイスをもらって、事業計画をブラッシュアップして・・・ということを重ねていくのですが、深く考えていくためのプログラムが構成されていて、内省しまくる期間でもありました。

メンターさんやコーディネーターさんの言葉は本当に刺さるものだったのですが、とくにパランパルミルの事業への思いを一段階あげてくれた2023年1月2週目のことを今日は書きたいと思います。

・1月9日:VBMの開催
・1月10日:みてね基金イノベーション助成の応募締め切り
・1月11日~12日:社会起業塾合宿
・1月13日:船橋市にて離婚後に子どもと同居する親御さん向け講演


1月2週目の最初にVBM(バーチャルボードミーティング:仮想取締役会)の開催がありました。

外部の先輩起業家や有識者に集まってもらってやってみよう!という機会があったのですが、これまでお世話になったみなさんにご協力いただけて、本当にありがたく、学び多き会になりました。

【2024年1月9日実施】

\ご参加いただいたみなさん/

+ウィーズ 大橋・岡野・光本

ウィーズポーズいただきました!



このVBMでは、ウィーズのビジョン達成に向けたパランパルミルの事業計画についてフィードバックを頂戴することを目的としました。

いただいたフィードバックは本当に珠玉の名言の数々でもあり、大先輩を前にして杜撰な進行がさらに杜撰になるくらい(笑)、メモに忙しい時間でした。

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  • 支援を利用した人が、今度は誰かを助ける側となって戻って来てくれることもある。そういう中で市民活動が成り立ってきたことを考えれば、当事者性があるかないかで活動の担い手を区別するのは適切でない場合があるかもしれない。一方で、傷つけ合いが起きないためには「子どもの邪魔をしない人」であることは、関わる大人が大事にしたい要素。

  • お金というキャピタルとソーシャルキャピタルの両方を高めていけると良い。相乗効果で高まっていくことが多いが、片方だけだと成り立ちにくい事業。

  • 生い立ちによる傷を子どもだけで抱えないといけないという状況がしんどい。親子関係に悩んでもどうにかなる子とどうにもならない子がいる。どうにもならない子がどうにかなるように、あらたな大人と出会っていく仕組みを作るために、何パターンかペルソナを描けると良いのではないか。

  • 社会的インパクトを見越しておくことは大事。構造の変化・関係性の変化・考え方の変化の大きく3つについて、どうやって変化を生んでいくかをデザインする必要がある。

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総じてパランパルミルに好意的な印象を持ってくださった一方で、社会に普及させていくために具体的に考えた方が良いことや、すべきことの新たな視点をいただけたので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。


そして、その週の後半には2回目の社会起業塾の合宿がありました。そこではVBMでフィードバックを受けた内容をもとに事業計画をブラッシュアップして臨みました。

番野さんとのメンタリング
チョイふるの栗野さんにも会えて嬉しかった
加勢さんとの1on1!
これまた贅沢タイム!!


この合宿の最後に「リーダーシップセッション」なるものがあったのですが、これはこの社会起業塾の中で私的に一番しんどかったかもしれません・・・(笑)
ただ、このプログラムによって私は前進できたかなと思うので、とっても良かったです。

取り組んだのは「免疫マップ」の作成。

自分がやりたいと思うのにやれない、その裏には何があるのかを深ぼっていくワークです。

似たようなことを草の根子どもサポーターの養成研修の中で講師としてやっているのですが、私って自分のこととなるとこんなにできないんですね、と思いました(笑)

いろいろ頭を使い果たした後ということもあったのですが、内省メインのプログラムに完全に思考が停止。というのも、あんまりない感覚だったのですが、「自分の脳が考えるのを拒否しているのがわかる」みたいな時間でした(笑)

自分がやりたい・できるようになりたいと願うことは何か、それを邪魔している行動は何か、その邪魔している行動によって達成されている裏目標は何か‥‥というのを考えていく中でたどり着いたのは、

あのときのひずみの犠牲が、自分が思っている以上に自分にダメージを与えているということでした。(以下の記事で書いたことです)


そこがわかった後は、講師の先生と居残りさせてもらって、少しそこにいる自分と対話をする時間を取りました。この時間が取れたことで、経験を抱き前に進むマインドが持てたと思います。

事業が始動していく前に立ち止まれたことは、本当に運がよかったし、ありがたかったことだなと思います。

『傷つきすぎてシャットダウンするのはよくない。前に進めていくミッションを持つ我々はせめてしっかり味わって、次に生かすしかない。』

とメンターの方からもいただきましたが、本当にそうですね。


というわけで、社会起業塾は無事に卒業できました。
知識面、物理面、精神面、仲間、さまざまなものをもらって、前に進みます。

とはいえ、今後も多分このエコシステムに頼りまくると思います(笑)

社会起業塾は毎年開催されています。是非チェックされてみてください。
2024年度のプログラムは、2024年5月下旬に公開予定とのことです。


この、エントリーシート書くだけでも、すごく頭が整理されますよ◎


最後に、これもメンターの方がおっしゃっていたことで、なんとお子さんの発言だそうなのですが、大共感でした。


『大変なことは、楽しくないということじゃない』


「大変」にも「楽しい」にも、このひとつひとつの単語にはいろんな背景や思いが含まれるんだと思います。でも、ネガティブな印象にひっぱられずに、良い面を見つけたり、違う捉え方をしてみたり。

そうやってまた、ここから先も歩いていきたいなと思いました。

関係者のみなさんに、あらためてこの場を借りてお礼申し上げます。

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