祖母への手紙(9)

こんばんは。

(この辺りの記憶は曖昧なのですが)
参列した親族全員のお焼香が済み、
読経を終えたご住職からお話がありました。

『三途の川を渡り終えたら、広い水面に浮かぶ
蓮の花の上に仏様が座っていらっしゃる。
先に旅立った祖父が蓮の葉の上で座り、
隣の席を空けて待っている。

もちろんそこは祖母の指定席で、
祖母はその席へ座りに行く。
久し振りに夫婦として再開し、
今頃は笑顔でこちらを温かく見守っている。
そんな情景を思い浮かべてください。

もうこの世で会う事は出来ないけれど、
私たちの心の中でいつまでも生き続ける。
そしていつか私たちが旅立った時、
あちらで笑顔で温かく迎えてくれる。
だから明日からも安心して、
与えられたこの命を大切に生きましょう。』

うろ覚えですが、このようなお話でした。
笑顔で話し合う祖父母の姿を思い浮かべたら、
一気に涙があふれていました。
それまでほとんど泣かなかったのに、
この時にそれまでの分も泣いていました。

祖母の言動は認知症によるものだったとはいえ、
可愛がってくれた祖母に対し
「クソババア」と言い放ったこと。

外出中に部屋を物色されたことにより、
怒りで突き飛ばしてしまったこと。
この行動がグループホームでお世話になる
きっかけになったことで、私が家を追い出したと
罪悪感を感じていること。

グループホーム内で転倒・骨折し、
リハビリを嫌い歩けなくなったことも
私が追い出したことによるもの。
最終的には肺がんで亡くなりましたが、
自分で歩けなくなったことにより、
体力が無くなる原因になったと思っていること。

こんな私を祖父母はあちらからどう思っているのか。
いつか私が旅立った時、迎え入れてくれるのか。
そんな申し訳ない想いを今でも抱えています。
でも直接謝ることは出来ません。
仏壇やお墓の前でも答えてくれません。
「あの時はごめんなさい」と言いたいです。

続きはまた日を改めて。
明日も感謝の心を忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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