祖母への手紙(8)

こんばんは。

納棺前の和やかな時間を過ごした後、
お通夜の時刻になりました。
私たちも身支度を整えて斎場に向かい、
家族葬のため限られた人数でしたが
親族が集まりました。

お通夜が始まり、父が喪主ですので
両親が最前列で私たちはその後ろに。
ご住職の読経が始まり、順番にお焼香を
進めていきました。

叔母やいとこたちが泣いている中でも
涙を見せずにいる父の背中。
不謹慎な話ですが、祖母が亡くなった今、
次に我が家でお葬式をするとしたら
順番通りなら両親が亡くなった時になります。
その時、自分は父のように気丈に振舞えるのか。
泣き崩れて何もできないのではないか。
お経を聞きながらそんなことを自問自答していました。

ありがたいことに両親に大きな病気はありません。
まだ『その時』を考えたくないですが、
いつか必ず『その時』は訪れます。
もちろん順番通りにいかないかも知れません。
私や妻が先に旅立つこともあり得ます。
命の灯が消える時は誰にもわかりません。

既にご両親を亡くした同級生の親友がいます。
嫁いだお姉さんはいますが、独身なので
自宅に帰れば1人です。
もし自分が親友の立場なら、
孤独に耐えられないかも知れません。
両親が健在であることは有難いことです。
休職中で迷惑を掛けている私が言える立場では
ありませんが、元気な内にしっかりと
孝行しなければと思います。

続きはまた日を改めて。
明日も感謝の心を忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?