祖母への手紙(6)

こんばんは。

祖母の部屋にあった荷物の大半は
もう使うことができず、かなりの量を
処分したと思います。
壁紙や天井、家具もヤニ汚れで茶色になり、
タバコと猫の匂いが染みついていました。

入院してから急激に悪化することはなく、
病状は落ち着いていたと思います。
ただ夏は越せないだろうと言われ、
父も覚悟を決めていたそうです。

基本的に両親が面会に行っていました。
私が面会に行ったのは、亡くなる少し前から
だったと思います。
食事を摂れなくなり、痩せ細っていきました。
会話もできなくなり、観察室に移されました。

その日は長男が妻の実家に泊まりに行く日で、
送って行った帰りの事でした。
次男を面会に連れて行くと騒いでしまい、
他の患者さんにご迷惑をお掛けするので
控えてしました。

でもその日は何となく、次男を連れて
面会に行くことにしました。
今思い返すととても不思議で、
見えない何かに導かれた気がします。

祖母のもとに行くと、父が先に来ていました。
聞くと病院から連絡が入ったそうで、
叔母にもすぐに来るよう連絡していました。
パートに出ていた母にも連絡し、
遅れて叔母やいとこの家族も来ました。

残念ながら私の長男は不在でしたが、
家族が見守る中で、祖母は旅立ちました。
叔母は泣き崩れてしまい、過呼吸状態になり
看護師さんに助けていただきました。

悲しい瞬間ではありますが、葬儀の準備を
しなければいけません。
父が葬儀会社に連絡し、母からの指示で
私たちは自宅に戻り、祖母が帰ってくるための
布団を準備。
その時は泣く暇もなかったと思います。

続きはまた日を改めて。
明日も感謝の心を忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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