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乳がん治療体験記「余命10年のつもりで生きること」

遂に3月到来。わーい。
今日の日中は外に出ると春の匂いがしましたね。

いきなりタイトルがヘヴィーで「どうした金多賀さん」と思われた方もいるやもしれませんが、重い話ではなく。通院も一段落して1週間経ったことだし、3月=私としては誕生月に入ったので、節目の日を迎える前にここら辺でこういう話も書いておこうと思いました。

ちなみに毎年誕生日(3月29日)の頃は桜が満開で、ポカポカしていて気分がいい一番好きな季節でもあります。ただ、今年は例年より1週間以上早い開花予報になっているようで、それだと誕生日の頃には散ってしまうことになるため、なんとか耐えてくれないかな桜よ…と思っている今日この頃です。

さて、本題に入ります。
よく言う「当たり前だったことが当たり前ではなくなる」時というのは色々あると思いますが、病気も当然その一つ。そしてそうなった時に様々な物事に向き合うことにもなります。実は今、気持ち的には余命10年のつもりでいます。あくまで気持ち的にはね。それは乳がんが再発なく完治と見做されるタイミングが術後10年だから。

そこで余命10年のつもりで生きるということは、「死ぬまでにしたい10のこと」みたいなリストを作ったほうがいいなと思うわけです。今、放送中のドラマでも、余命3ヵ月と宣告されて、そのリストを実現させていく様子が描かれていたりします。

ただ、3ヵ月と10年ではだいぶ感覚が異なるので、なかなか10年では実感湧かずな感じではありつつ、これまでの40年の人生があっという間だったように、ここからの10年なんてもっとあっという間のはずなんですよね。

ということで、節目の誕生日に向けて「死ぬまでにしたい10のこと」リストを作ろうと思っています。作る前からわかっていることとして、その「したいこと」、じゃあなんで今やらないの?って。そうなんですよね。わかってはいるけど難しい。今後はもっとプライベートも大切に生きていこうと。

にしても正直なところ、あと10年でこの世を去ってもそんなに後悔ないなぁと思っているんです。今のところ。あくまでポジティブな意味で。でも、私にも悲しんでくれる人がいるし、やっぱり両親より先に旅立つのは親不孝なので、それは何としても避けなければ。それと、もし私に子供がいたら、もっと生きたいと思うに違いありません。

健康で日々普通に生きている時と、がん治療を経験した後とでは、少なからず自分自身の人生への向き合い方は気持ち的に変わります。それを何か具体的に行動に起こすか、起こさないかは人それぞれとして。でも、気持ち的に変わるということが重要な気がするんですよね。そして内面の変化は結局外にも見える変化に繋がっていくのだと。

それと、生前葬っていいなぁと思ったりもします。これも「したいことリスト」と一緒で、親しい誰かが亡くなった時に出る言葉を、人はなぜ生きている時に直接伝えないのか。その伝えたい思いを本人の前で直接言える場でもあるのが生前葬なんだなと。お互い優しい気持ちになれる気がします。

おそらく実際に生前葬はやらないですが、余命10年のつもりで生きるので、私自身、大切な人にはちゃんと言葉を伝えるようにしていこうと思うと同時に、私に伝えたいことがある方も今のうちにぜひ伝えてもらえたら嬉しいです(どうかポジティブなことだけで…笑)。友人知人の皆様以外の方でも、ライブ会場などで声をかけていただいても全然大丈夫です。

なんだか誕生日当日に書くべき内容になったような気もしますが、なんとなく3月の始まりの日に書きたかったのです。ではまた。

2024年3月1日
金多賀歩美




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