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23年 台湾 女三世代 旅行記① 1日目お茶屋さんとリージェント台北

23年2月に母(80歳)私(48歳)娘(中学生)の女三世代で
初めての台北へ行ってきました。

気になる物価についてはこちらの記事にまとめました。

当記事からは日付順で記憶をたどる旅行記です。

早朝のフライト

チャイナエアライン羽田発7:55に乗りました。

羽田空港集合 5:55。早朝過ぎる涙。

ふりかえれば、台湾旅行を申し込む際、
母(80歳)は「どうする?GOする?」と
タクシー呼び出しアプリ「GO」のTVCFのコピーを繰り返してましたが
まさか早朝フライトに乗るべく
GOでタクシー予約をして
本当にどうするGOすることになるとは思ってませんでした。

なんとか飛行機に乗り込み、4時間で台北松山空港に到着しましたが
睡眠不足に極端に弱い私は、頭痛が出てきてしまいました。

給与体系が気になるお茶屋さん

空港に迎えてスーパー凄腕ガイドさんに連れられ、お茶屋さんへ行きます。
(ウルトラ教祖ガイドさんについてはこちら↓で書いたので略。)

お茶を飲ませてくれる。美味しい!

こちらのお茶屋さんはお茶の他にも様々なお土産品を売っています。
店員さんに試食を勧められ、やや前のめり気味に売り込みされます。
でもちゃんと断れば、あっさり引き下がってくれるから大丈夫。

そんななか母がメンマを試食して一つ買ったところ
店員さんが喜びのあまり、店長らしき人にむかってガッツポーズをしてました。
あとで母と
「あの人は新人なのかしらね」
「そうね、コロナも落ち着いてきたし、最近、従業員を入れたのかもね。」
「やっぱり歩合制なのかしら?」
「そうじゃなきゃガッツポーズはしないわ。」
と、お茶のことより、お店の給与体系が気になってしまう場でした。

そんなお茶屋さんで両替もできるのですが
「果たしてこの店の両替レートはお得なのか?
 こんなに商売上手なんだから…手数料が安いってこと…あるのかしら」
と妙に警戒レベルがあがってしまい、ややひかえめに両替をしてしまいました。

でも後から「お茶屋さんでもっと両替しとけばよかった~」と後悔。

なにしろ空港ではお迎えがすぐ来ているので両替をする時間はありません。
手数料がかからない台北駅の郵便局で両替しようと思っていたのですが
台北駅へ行くタイミングがなく両替できずじまい。
結局、足りない分をホテルにてやや高め手数料で両替、というぷち失態に至りました。
(でもそんな高くはないですけどね。ぷち、です。)

初心者で短い旅程なら、寄ったお茶屋さんで素直に両替
がベストだったな、という感想です。

好きだよリージェント台北

そして到着、リージェント台北ホテル!
今回の旅行の勝因のひとつはこのリージェント台北にあると言えます。

外見はパッとしない(もはやそんなとこも好き♥)

立地最強

まず、なにが良いって立地です。
とはいえ私は台北初心者、他がどんなもんかよくわからないのですが
「中山駅まで徒歩5分の最高の立地」って
ガイドブックにもネットの口コミにも書いてありましたんで(ドヤッ)。

……実は中山駅を利用したのはたったの一回で
ほとんどタクシー移動をしてしまい
徒歩5分の恩恵はそれほど受けませんでした。
が、徒歩圏内に小ぎれいな飲食店やショッピングエリアがあったのはすごく良かったです。
表玄関だけでなく裏口からも北方面へ出入りでき、それも便利でした。

安心確実

次にホテルのサービスが良かった。
フロントエリアでぼーっと立ってると、すかさず声をかけられます。
タクシーを呼ぶのにも荷物を預けるにも両替するにも
パパパパーッと対応してくれます。

夜遅くに裏口から帰ってきた時、警備員さんに声をかけられました。
日本語は通じませんでしたが、宿泊者とわかると
エレベーターまで送り届けてくれたんです。

夜、ここのフロントに戻ってくるとなんかホッとしちゃうんですよね。
台北は治安も良く、怖い思いは一切しなかったのですが
それでも異国の地で夜はすこし不安だし
フロントに多くのフロントマンやポーターさんがいると安心感あります。
日本の高級旅館的な「気が利く」サービスはないのですが
安心と確実性がピカイチという感じで、私は好きでした。

洗練中華

建物自体はそれほど新しくないのですが中がめちゃオサレです。

私たちが旅行した時期がちょうど春節の後で
春節と干支のウサギのモチーフでホテルの内装が飾られていたのですが
かなりスタイリッシュで洗練されていました。

横浜中華街的な昔の中華センスではなく
マンダリンオリエンタル的な中華ちょっぴり、インターナショナル素敵センスとも違い
中華感を前面に出しつつ、めちゃくちゃスタイリッシュで洗練されてます。
こういうアプローチもあるんだな~日本では見られないかもな~
これは優秀なプランナーを雇ってしっかりお金をかけてそう。
やる気の匂いがする!と思いました。

人の隠し方がエゲつなくてすみません。中央のライトはウサギの耳の部分です。

らーんち事件

そんなリージェント台北に到着し、チェックインをします。
すると可愛らしいフロントのお姉さんが
「お部屋は15時からですが、あなたのプランにはらーんちが付いています」
と言うのです。

そういえば、ガイドブックにはリージェント台北には日本人のフロントがいると書いてあった気もしますが滞在中は見かけませんでした。
コロナで外国人が少なくなったから、いなくなっちゃったんでしょうかね。
ホテルでは100%英語のやりとりでした。

「え?朝食じゃなくてランチが付いているんですか?」
「朝食も付いていますが、らーんちも付いています。
 朝ごはんは1階で、らーんちは5階です。」
…ツアープランには「朝食付き」とはあったけど、はて、昼食??

ちょうど13時半くらいだったでしょうか。
お部屋に入れる15時までホテル周辺で遅いお昼を食べるつもりでした。
「よくわからないけど5階でランチが食べられるって」
「へー?」
「そうなの…?」
「…じゃぁ行ってみようか」

いざ5階に上がると、レストランらしきものはありません。
片側は高級エステの入口、もう片側は客室廊下。
すぐ手前に番号プレートがついたドアがひとつだけあります。

この時点で母と娘からの、私への疑惑が最大になっています。
(え、あなた、英語ができるできるって自称してるけど
 本当は大して英語できないよね。
 英語話してるときいつも挙動不審でオドオドしてるよね。
 フロントの人とちゃんと意思疎通できてないっしょ?)

ドアの前に立つと、中から中国語の人の話し声が聞こえます。
「誰かいる」
ドアチャイムがある…。
私「押してみようか」
娘「や、やめなよ、ここ、違うよ。客室だよ。人の部屋じゃん」
母「ここでお昼なんか食べられないわよ、外、行きましょ!」

母と娘が私を止めます。
でも、でも!
ちゃんと私はフロントで「朝食じゃなくてランチ?」って確認したし
私はそのくらいの英語はわかるんだ。

なんてったって私はシリコンバレーに1年住んで(友達は日本人)
UCバークレーの社会人コースにも通って(certificateは取れなかった)
TOEICは855点だし(微妙)
外資で働いてた(英語できなくて3年間ずっと困ってた)
という輝かしい過去があるんじゃ!

私の英語力の名に賭けて!
5階で 昼食は 絶対 食べられる!


母と娘が私を羽交い絞めにしようとするなか
意地になった私は必死に指を伸ばし、ドアチャイムを押しました。
母が息をのみ、娘は逃げます。

中から現れたのはボーイ姿の男性。
「あ~14時からです。あと10分」

14時から?なにが?
よくわからないけど「お~。テンミニッツ、お~け~せんきゅ~」

母と娘を振り返って、私は言いました。
「あと10分だって。ちょっとプールあたりでも散歩してよう」
「あそこでお昼食べられるの?」
「多分。部屋の中になんか食べ物があったのが見えたし。
 それまで、ちょっとプールでも見に行こう!」
まだまだ疑っている二人。

屋上のプール。夏だったら泳ぎたい。

さて14時を回ったところで再び5階へ。
この時点で3人ともビクビクしています。

するとさっきは閉じていたドアが開いています。
開いたドア!Open the DOOR!
きれいなお姉さんがにこやかに現れ
ルームキーを見せると、PCで確認、中に招き入れてくれました。

好きなものを好きなだけ…
ハーゲンダッツもあるよ
夢に見た世界は現実だった
娘のプレート

先ほどまでの疑惑は晴れ、こんな素敵なフードにありつけ(しかも無料)
私は達成感に包まれました。
娘は色とりどりのめちゃめちゃおいしいスイーツに
テンションぶちあがりではしゃいでいます。
母は(昼食じゃなくて軽食と甘いものだったけど、
孫が喜んでいるからまぁいいか。(しかも無料))いうことでニッコリ。

食後に美味しいカフェオレをいただきながら私はふと思ったのです。
ここまでお読みの方は既にお気づきかもしれません。
フロントのお姉さんが言っていたのは
らーんち ではなく らーん
ランチ lunchではなく ラウンジ lounge。

ラウンジ。そうか、ここはラウンジなんだ!
ツアー客だからラウンジが使えるってことか。
ホテルのラウンジなんて使ったことなかったけど
これが噂のラウンジってものですか!

え。ってことは滞在中、ずっと使えるのではないか?

私 「わかったの。ここはラウンジなんだ。
   今日の昼食だけじゃなくて、滞在中は何度でも使えるかも。」
   明日も来てみようよ!」

二人「えっ?」(またこの人、確信ないまま挑戦しようとしてる…)

と二人は再び、不安な顔をするのでした。

後半に続きます。

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