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「どの接骨院に行けばいいか悩む人」にとって役立つかもしれないnote


みなさまこんにちは。柔道整復師・整体師・パーソナルコーチのAYUMIです。noteでは日々の勉強や読書の感想を「ココロとカラダを整える」ことに活かせるように書いています。

ほぼ自分のアウトプットのために書いていますが、誰かの参考になるかもしれないと思い、noteに残しています。


本日の資料の紹介

本日はこちらの資料のアウトプットです。
週刊医学新聞のMedical Tribuneのこちらの記事です



この資料を選んだ理由

私は柔道整復師ですが、ある日を境に「接骨院で雇われて働くことはしない」と決めました。多くの接骨院が、患者のための接骨院ではない。そう思ったからです。

私は全ての接骨院を批判したいわけではなく、全ての柔道整復師を批判したいわけではありません。少数ですが、正しい事をする柔道整復師はいます。

ただ、接骨院の不正広告はわかりにくいので、何が正しくて何が不正なのかわかりにくいと思うんです。

患者さんには正しい治療や施術を受けてほしい。怪しい治療院にお金を費やしたり、大切な自分の健康を委ねないでほしい、自分のカラダのために正しい情報を選ぶ方法を知ってほしい、そして医学は日々進化しており、今日の常識は明日の常識ではないことを知ってほしい、そんな想いがあるので今日はこの話題を取り上げることにしました。

何が書かれている?


・接骨院で表示していい広告の事
・こんな広告が出ている接骨院は不正広告をしている可能性大

この資料から学べること

①不正広告をしている接骨院を見分ける方法

接骨院のホームページや看板に書かれていることで、見分けることが可能です。こんな言葉があったら注意してもいいかもしれません。
「診」、「交通」、「痛」、「保険」、「骨盤」、「肩こり」、「リハビリ」の表示

「診」
…「診断」は医師だけができるものです。接骨院ではできませんし、接骨院であなたの痛みの原因は「〇〇ですよ」と断定するような言い方をする場合は注意。

交通事故治療」
…医師の診断があって、治療として必要性が認められる施術行為と認められれば交通事故治療も接骨院で可能ですが、それを大々的に出している接骨院は完全にお金目的なのでは?という感じがします。実際、交通事故治療は接骨院で一番儲かりますので。

保険
…接骨院を開業できるのは柔道整復師ですが、柔道整復師の業務のメインは骨折や捻挫の整復や固定です。ですので、慢性的な肩こりや腰痛では保険適用外となります。それを「保険使えますよ」と説明する接骨院は絶対にダメです。これは完全に違法。


②良い接骨院を見つける方法


これは行ってみないと分からないので、本当に難しいです。

個人的には、
・初回だけでなく、毎回問診をしっかりしてくれる
・セルフケアを教えてくれて、体の状態に合わせてセルフケアの内容を変えてくれる
・治療家が治すのではなく、患者さんやお客様自身が治すという意識にしてくれる

そんな治療院なら安心かなと思います。

覚えておいていただきたいのは、
⚫︎口コミが多い≠良い接骨院
⚫︎評価が多い≠良い接骨院
⚫︎親切で優しい≠良い接骨院
⚫︎治しますと言って安心させてくれる≠良い接骨院
⚫︎ゴッドハンド≠良い治療家

ということです。私も飲食店を調べるときなどは、口コミを参考にしてしましますが、健康業界は口コミも溢れている情報すら全く役に立たない業界です。言い換えると、私が書いているこの文章だって私に役立つものであっても、私以外の誰かにとっては役に立たないものである可能性は高いのです。

まとめ


患者様、お客様に意識して欲しいこと

大変面倒なことだと思いますが、患者さん自身が自分に合う健康情報の選び方を学ぶことが、この状況の中では良いのではないかと思っています。

ただ、自分に合う健康情報がどれなのか分からない人が多いのではないでしょうか。そんな時、柔道整復師の私が言うのも変な話かもしれませんが、自分のカラダを守るためには、まず医師の診察を受けるのが良いと思います。例えそれが慢性の肩こりや腰痛であっても、です。

医師の診断が必ずしも正しいとは限りません。ですが、医師は常に患者さんを診断しています。普段診断をしない医師以外の人間が薦める健康情報よりも、医師の言葉は有益だと思います。医師から有益情報を得るためには、医師に聞きたいことをまとめておくなど、患者側も準備をすることでかなり自分にあった情報を受け取れると思います。


余談になりますが、医師以外から世の中に溢れかえる健康情報を集めたい時はどうすればいいのでしょうか。私個人の回答としては、「医学的に根拠がありそうな情報をまず集めること」かなと思っています。

「医学的根拠がありそう」と書いたのには理由があって、「医学的根拠」というものは無いと思うからです。医学のあたり前は日々変わっていくものですし、100%の結果が出る研究など見たことがありません。

では、なんで論文などの医学的根拠がありそうな情報を集めるかというと、論文には仮説をもとに実際調べてみた効果の有無がデータとして出ているものがたくさんあるからです。仮説の部分が今の自分の症状と似ていれば、何か参考になる情報が出てくるかもしれないですよね。

私は以前に「ブルーベリーは目にいい」のはなぜ?と疑問を持ったことがあり、論文を調べたことがありました。その結果、アントシアニンは色素の名前だということを知り、ブルーベリーを食べることで目に良い効果が現れることを示した論文を探すことが出来ませんでした。効果がなかったという論文はありましたが…💦

これを知ると「ブルーベリーは目にいい」「アントシアニンが目に効く!」という広告に「本当にそうなの?」と疑問を持つことが出来ますよね。論文があるから正しい、ではないんです(そこは勘違いしてはいけない)目の前の情報を判断するための材料として医学的根拠がありそうな論文が必要なのではないかと思います。

だけど論文を調べるなんて面倒じゃないですか?だからサプリの会社に聞くのではなくまず眼科医に聞いてみるんです。「ブルーベリーを食べるとなんで目にいいのでしょうか?」と。

ブルーベリー農家に聞いても面白いかもしれませんよ。アントシアニンが色素なら毎日ブルーベリーを見ている人は目がいいのかどうか。(誰かこの仮説で論文を書いてくれないだろうか)

柔道整復師がなぜ不正広告をしてしまうのか


保険治療だけでは収入が足りないからだと思います。生活苦になってしまいます。柔道整復師は男性が多いです。現在は7(男性):3(女性)くらいの割合だったと思います。男性の場合、家族を養う程度の収入は接骨院の保険収入だけでは賄えません。

そうなると、「保険治療以外で稼ごう!」ということになるのですが、この広告の多くが法的に不可なものが多いということなんです。

不正広告に関して思うこと

柔道整復師業界全体に責任があると思います。

例えば、誰かが「骨盤矯正」を始めて収入が増えた。それを知った他の柔道整復師もマネをして「骨盤矯正」を始めた。どんどん増えていく骨盤矯正。
でも柔道整復師ならちょっと考えれば分かるはずです。柔道整復師の専門は骨折・脱臼の整復です。骨折した骨を元に戻す大変さを分かっているはずです。ならば骨を矯正するってどういうことなのか、柔道整復師が矯正することがいかに危険なのかも分かるはずなのに…。悲しいです。

収入が少ないのも分かる。だけど、私は患者さんのカラダを危険に晒したくありません。これが私が接骨院で働かない理由のひとつです。

私は柔道整復師で同じように考える仲間が少ないので心細いというのが正直な気持ちですが、私みたいな柔道整復師もいてもいいじゃん!ってことで頑張ろうと思います。

皆様のココロとカラダが健康になりますように。


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