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「現役官僚と語るニューノーマルの時代」に参加して

3月から入会しているオンラインサロン「PLANETS CLUB」のイベントに初めてオフラインで参加しました。

現役官僚の橘宏樹(仮名)さんにサブカル評論家の宇野常寛さんがズバズバ質問して行く対談で、このコロナ禍の霞ヶ関を内側からの視線で語って頂いていました。

まず、オフラインイベントを開催いただいた事への感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。コロナ前と異なるオペレーションでご苦労されたと思います。貴重な時間を共有させて頂きました。ありがとうございました。

会場に入って、座席数が少ない事に驚き、こんな厳選された席に私がいて良いものかと無駄に緊張感が高まったので、思わず先日大分でお会いしたクラブメンバのHさんにメッセージを送ったら、素敵なエールをもらいました。おかげで浮かれた気持ちを鎮めて冷静に2人の話を聞けました。感謝です。

3年間17回に渡って700名の会員に向けてGQの連載を継続されていた橘さんですが、気持ちの上では1億人に配信しているつもりでいらっしゃったとのこと。その高い志が、書籍化されて再版される高評価に繋がって行ったのではないかと思いました。私のnoteの「いいね」はほぼ無いに等しいですが、同様に高い意識を持って配信したいと思いました。

2人の話をお伺いしてて、私なりの政治に対して(的は外れているかもしれませんが)自分なりに能動的に考える機会を頂けたと思います。政治と自分の生活は切っても切れない関係性なので、もっと積極的に関わりたいと思いましたし、次回は質問を思いつけるようになりたいなと思いました。

【メモリとCPUが高い官僚が、霞ヶ関で無駄に使われている事】

コロナ禍の中でも、紙に書かれているものしか読めない人がいるので、プリントアウトするだけのために出勤しなくてはいけない人がいたり。割もめで、ただでさえ時間が無いのに、さらに時間を圧迫させる話をされていました。

この人材の無駄遣いには驚きました。

今は政治家や官僚のトップでさえも予測できない世の中でありトップの判断が必ずしも正しいとますます言えない世の中なので、官僚の創造性が高まる仕事の仕方をしてもらう方が、この国を良くしていくと思いました。

その活用先が、橘さんが提案されていた「国会中継の解説」も良いと思いました。キリンさん。ぞうさん等の仮名で守り、分かりづらい政治と市井で暮らす私達との通訳になってもらえると、単純に面白そうだし、国政に興味を持てるのではないかと思うし、私達も政治に問いを立て続けられると思いました。権利的な話は、やってみてから考えますか??

最終的には、高級取りの時給を無駄に使い続ける、非効率の答弁が変わるともっと良いと思いました。あのダラダラした話し合いが、見る気をなくさせる要因の一つだと思います。昔は、スーパービジネスマンが政治の世界に入って、無駄な会議の生産効率を高めていく事を夢見てましたが、そんな人は国会に現れないので、自分から変えていく事ができると思った。

話が割もめに戻りますが、ある課が、なんでもかんでも引き受けるようになったらどうなるのでしょうか? 100人位の会社の話で恐縮ですが、私の上司は、弊社が、元いた会社から分社化される時に、宙に浮いた仕事を自分の部署に持ってきては、辞めたり、縮小したりしていた事で、会社を回していった。また、業務を縮小後にあるべき部署に戻しやすくしていた。

割もめという悪しき習慣をなくすためには、一度課員も死ぬような思いをしますが(私も辛かった)どこか引き取る部署があってもいいかもしれない。

泡よくば、全課が、全体最適を考えて、自ら手を上げるような体制に変わる意識改革になるともっと良いと思う。

【コロナで死ぬリスクと、経済が死ぬ事のリスクを両方伝えるべきだった】

今回、都知事や総理大臣の記者会見を良く見ていたが、常に政府にいいように騙されている気持ちにしかなっていなかった。経済を殺さないように、ギリギリのラインを鬩ぎ合っていたのはわかりましたが、それが給付金の額を下げるためのリスクヘッジにしか見えなかったのです、私達は両側のリスクを知り、妥協点を一緒に考えた方が良かったのではないかと思いました。

ただ、そこで1点気になるのは、国と地方自治体。国と国民との信頼関係が気づけていない事です。緊急事態宣言を出した時に、小池東京都知事がぼやいたり、吉村大阪府知事と西村経済担当大臣がTwitter上で喧嘩をしたりとか、安倍総理大臣が、いきなり学校を閉鎖したり。ごく一部の企業だけが潤うマスク配布をしたりと、弱い者いじめとしか思えないやり方をする国とは一緒に考えるというより反抗心しか芽生えないので、つい給付金を貰わなくてもいい人までもらいたくなるのではないでしょうか?長期戦で国民の理解を必要とするコロナだからこそ、チームワークを発揮できるような信頼関係を一部でも築けないかなと思います。

【選挙制度を変える事】

橘さんは、1人1票ではなく、社会貢献をした徳を積んだ人は、2票3票投票できる方法や、立候補も土地では無く、「製造業2区」とか「LGBT1区」等のカテゴリ別の立候補のアイデアも出されていました。

立候補した地区の事を優先的に考える政治はもう古いと思います。もっと地域の垣根を超えて考えてないと解決できない問題が多いので、縦割りの政治にしないためにも必要だと思いました。

また、昨日の話題に上がってはいませんでしたが、台湾で実施されている「クアドラティック・ボーディング」も有効だと思います。99票を与えられて、投票する回数に応じて2乗した票が必要なので、自然と2人以上の候補への投票となります。(橘さんが本の中で教えてくれた「ナッジ的」施策でしょうか?)1人に絞り切れないから投票できない中間的な人も含んだ、より多くの人の意見を反映しやすくなるのも良い点として挙げられます。

また、いきなり大きな判断を国民にさせずに、細分化して問いを国民に投げ、判断し続けてもらう事で、自分の意思の構築はしやすくなり、より投票率も上がると思います。また、主流派に追随する事や、現状を維持する事を目的とした投票では無く、自分の頭で考えた結果に基づく判断なので、より意義のあるものになると思います。

この、細切れ投票が事前にあれば、大阪都構想も実現したかもしれないですね。

他にも大使館訪問という新しい企画も提案されていました。きっといろんな国があるので、新しい試みが、PLANETSの可能性を広げるきっかけになるかもしれません。できれば大使館訪問前に、国を知るために小陳さん等のクラブ会員に勉強会を開いてもらうとかも楽しそうですね。

私も何かお手伝いできる事があれば嬉しいなと思いました。

最後に去り際に、オンライン上で良くお見かけするIさんと少し話ができました。オフライン参加ながら、同時にfacebookライブのチャットをご覧になられていたようで、「野田が何も呟いていない=会場にいるのでは?」と思って頂いていたようでした。私は一方的にIさんを知っていると思っていたので、逆に私の存在を把握していただいていたのかと、嬉しい&そんな分析までしてしまうIさんの鋭さにびっくりでした。

終了後、宇野さん、運営の山口さん、登壇された橘さんにも話しかけたかったのですが、飛沫やら、文章が全然下手だったり、あまりクラブに貢献できていない事やら、なんやかんやと勇気が出ずに、挨拶すらできませんでした。次回以降参加した際は、お礼だけでも直接伝えられれる自分でありたいと思いました。

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