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50歳のうち26歳 転職編

私は、デザイン会社を経営しています。
結婚のタイミングで転職しました。
今も忘れない10月末で。

本来は、夏のボーナスをいただいて退職する予定でしたが、
仕事の引継ぎの関係があり、またありがたいことに引き留めていただき、
秋になってしまいました。

主人と課は違うものの部が同じ。
今は、そんなこともないのかもしれませんが、
当時は、同じ部内での結婚は、どちらかが部署異動を迫られました。
できる女子社員が残り、優しい旦那様が異動するケースもありました。
私は、そもそも辞めて父の会社に入る予定をしていたので、
「辞めます」宣言をしました。
親の会社に入ることは伏せていました。
なぜなら、[50歳のうち16歳~22歳]で書きましたが、
入社時の面接で「お父様は会社を経営されているようですが、継がないのですか?」
「結婚したら、仕事はどうしますか?」との質問をされていたんです。

部長から呼ばれ営業部長が会いたいと言っている、と。
初めて営業部長に会いました。
「ご結婚で退職されると聞いたのだど、うちの部署に異動しませんか」と
言われました。
「もう、決めたので退職します。」と伝えたものの営業に人が足りなかったのか、技術を知る人に需要があったのか、何度も呼ばれたのでついに本当のことを話すことにしました。
「実は、父がデザイン会社を経営しており、1年前からDTPのスクールにも通っており、結婚を機に転職しようと思っていました。」と。
部長は、「それなら、よかった!私にも2人娘がいてね」と
ニコニコ話をされました。
「お父様にお伝えください。娘さんと働けるなんて幸せ。
ぜひ、今の会社より高いお給料を払ってあげてください。」と。
それは、部長ではなくお父さんの顔でした。

最終日に送別会を皆さんが開いてくださいました。
3次会まであり、朝の3時まで飲みました。
いくらかかったか忘れたが、タクシーで帰宅し仮眠。
そして1時間半かけて朝の10時にスーツで出社したものの、
待っていたのは想像をはるかに超えたものでした…

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