入社時の同期は2000人、大きな会社に入りました。
本社がある大阪に入社式の前日に向かいました。
同じゼミの友人と高校時代の友人と同じ大学の友人と。
知り合いがいたのは、心強かった。
ホテルに着くなり、皆で「夜ごはん何食べる？」なんて相談していました。
そこへ、ある女の子が声をかけてきました。
「女子皆でご飯を食べようと思うのだけど、行かない？」と。
即返事で「ごめんなさい。友だちと先に約束しているので。」と断りました。
同じゼミと友人、高校の友人は男の子だったので、皆で行けないし、
女子で、ってとても引っかかりました。
私たちは、初めての大阪、なんだかわからないけど行ってみよう！と
街へ繰り出しましたが、何を食べたのか今となっては、全く覚えていません。

研修は、出身大学の名札を付けてクラスみたいに分けられて受けました。
学生気分が抜けないままです。
本当にいろんな人がいて、面白かった。

初めて隣の席になったイケメンは、とても陽気で面白かった。
浪人してるから、お兄ちゃんと自分のことを言っていた。
彼は、実は男子が好きでのちに男子寮で有名になった。
被害者が多数出たようだ。

私の大学時代にはあまりいなかった体育会系バリバリの男子たち。
一度、飲み会に誘ってもらって同行した際、
両側に会社の子でないキレイな女の子を座らせて
お店中のお会計をカード１枚でごちそうしていた。
お父さんは、どこかのお偉いさんだったのかな？？？
衝撃を受けた。

そんな本社研修が終わると、今度は地域で分かれて研修でした。
またまた班に分かれて研修です。
みんな、どこを配属希望しているとか、
「私は、父の関係で決まっているの」なんていう女の子もいた。
私は所属した班は、とても仲が良く今でもたまに飲み会が開催されている。
その後、おおまかな事業部の配属が発表された。

研修は、まだまだ続く…。
今度は、配属された事業部で研修が始まる。
その初めての集まりで隣に座ったのが、主人です。
もちろん、この時は何もなく、空いていたので座っただけ。
この事業部の飲み会もボーナス日には、必ず２０年以上たっても皆、集まっている。

事業部で研修は、すべてテストでレベル分けされた。
私は、プログラムはＯＫだったが、回路がぜんぜんできなかった。
それでも、一番下のクラスにはならずに済んだ。
回路の班でとてもできた男の子がいて、「博士」とあだ名をつけた。
その後、同期で「博士」といえば皆がわかるように。
昔から人にあだ名をつけるのは、変わらない。

そのあと、製造研修があった。
ダムのシステムの部署で、初めて半田ごてなるものを体験する。
とても楽しく、自分の工具箱も与えられた。
広い工場でもくもくと図面を見て、半田ごて作業をした。

その後、販売実習で街の電気屋さんへ。
男の子は、全員エアコンが付けられるはず。
今は、どうなのか？
私の行ったところは、夫婦で数店舗展開していて大きめのお店でした。
女の子でカタログを持たされて暑い中、営業をさせられた子もいたようだが、私は１日中、お店の中で、訪れるほぼおばあちゃんのおしゃべりの相手とPOP描きをしていた。
とても褒めてくれて、美術が得意でよかったな、と思っていた。

すべて終わると、今度は、知的財産についてや勉強系の研修があり、
事業部の中でも部の配属が発表され、そこでも班に分けられ、プレゼンテーションなどをやった。
その班で主人と一緒だった。
どのグループも５人で女子１人という構成。
それだけ理系の女子は少なかった。

４月入社、12月、やっと研修終了。

どこの研修でも、私は、メンバーがよかったし、救われた！

その後、この班が希望していた映像系の配属だったことを知る。