「バーチャルさんはみている」第一回の(やや批判的な)感想

今週水曜日、アニメ「バーチャルさんはみている」の放送が開始されました。俺はニコニコプレミアム会員ではないのでPrime Videoで観ています。

内容について、俺は上記postのように放送前は想像しており、見たところこれに近い雰囲気はあったように感じています。一般的に「アニメ」と聞いて思い浮かぶものよりは短いコーナーの連続で構成されるバラエティ番組に近い構成でした。
ただ若干気になる点、あるいは明確な不満点も無くはないです。この記事は(俺にしては珍しく)そちらが主体なので、現時点でべた褒めの感想を求められている方はまたの機会に(今後べた褒め感想が飛び出す回が来るかもしれないことを考慮した発言)

何のための「VTuberアニメ化」なのか

「人気VTuberが多数出演するアニメ」といった事前情報から想像していたものと実際に放送された内容の乖離を俺が感じたのはこの部分でした。
既存のファン層が楽しめるような定番のネタなどは踏まえつつ、人気VTuberについてまだよく知らない視聴者も新規のファン層として取り込めるようなものになるのだろうかと予想していましたが、第一回を見た限りでは既存ファン層向けの趣が強い印象を感じ(冒頭シーンでいえばシロさんに対する『クレイジーサイコパス戦闘用AIシロイルカなどではなく~』といった紹介ナレーションなどに顕著)、「新規ファン層の取り込みという部分は最初から考慮していないのではないか」とも感じます。
であればそもそも「地上波(でも放送される)テレビアニメ」という媒体を選択する必要はあったのか?と思わざるを得ません。内輪ウケに特化するならそれこそ各々の動画や配信でもよいともいえるわけですから。
「VTuber/バーチャル界隈のために」といった前置きをした上で好き勝手に物申すのは好きでないということは何度か言っていますが、VTuberとしての第一線を走り続けている諸先輩方は皆それぞれ「VTuber」というものが一過性のブームで終わらないために努力を重ねられてきたと思っています。今回のアニメ化がどう転ぶか、一視聴者に過ぎない俺には現時点ではわかりかねますが、最終的にその努力を無に帰すようなことにならないことを願うばかりです。

第一回における明確な不満点

一部シーンのカメラワークなど気になる箇所はありますが、個人的には冒頭の六人を除いて初登場の場面で名前紹介テロップが出ないところは割と致命的なのではないかと思っています(剣持刀也さんに関しては呼び間違えネタの都合上字幕が出ますが)。バラエティ番組でもコントなどをやる前に出演者名(あるいは出演者が演じるキャラクター名)のテロップぐらいは出すと思う
公式サイトでは出演者全員が紹介されていますし「VTuberのアニメ」をわざわざ見る視聴者が公式サイトを見ないなんてありえないだろう、という意図があるのかとも思われますが、個人的に大きな疑問符が浮かぶ点です。

絶望にはまだ早すぎる

念を押しておきますが「現時点では俺にとって期待していたようなものではない」というだけで今後評価が覆ることはあるかもしれません。何せまだ第一回の段階なのですから。9回裏ツーアウト満塁ならともかく試合開始直後であり、絶望するにはまだ早すぎるわけです。
現時点での俺個人の見解やその他web上の意見だけを見て、実際アニメ本編を見ずに良し悪しを判断するのが一番よくないことではないかと思いますのでまずは見ましょう。その上でどういった判断を下すかはあなた次第です。



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