「メンヘラ」という語句に対する個人的な考え

 俺は(モデルリニューアル後の)自己紹介であったりTwitterのbioなどでは「メンヘラ」とも書いていますが、正直なところ「メンヘラ」という語句そのものに関しては「わかりやすいので使ってしまう」ものの「解像度としては低い」のでできるだけ使いたくない気持ちもあります。

現在進行形で精神疾患・障害に苦しんでいる人」と「精神疾患・障害の診断は出ていないものの、主にweb上での数字稼ぎなどの目的でドリンク剤OD等のある種記号的なメンヘラムーブに及んだ上で自身を『メンヘラ』と定義する人」、
あるいは「そもそも実際はメンヘラですらなく単に他者に構ってもらいたい傾向などが強いだけの人」が同じ「メンヘラ」という語句だけで括られてしまうことが問題であり、このうち「特に診断が出ていないがSNS上で記号的メンヘラムーブをするタイプの人々」に関しては「記号的メンヘラムーブをしない精神疾患当事者」にとっては有害ですらありうるのではないかとも感じています。

「メンヘラ」に限らず、他者の属性を定義しうる言葉の使い方に対してはできる限り慎重でありたいものですが、俺は他者の言葉の使い方に口を出せる絶対的な権力を持っているわけでもなければ言葉狩りがしたいわけでもないので、特定の言葉をまったく用いないことを他者に要求していくつもりはありません。
要求したところで聞く耳を持たない人は持たないだろうし、という諦念に近いものもありますが、最終的には各々の良心に委ねる以上のことはできないし、それ以上のことを求めればそれはそれで別の争いが起こりうるだろう(そして俺はそれを望まない)と思っています。

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