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赤いやつが蹴りまくる!インディーゲーム「Pikuniku」がいろいろヒドくて面白かった話#ネタバレあり

こんにちは、水無瀬あずさです。9月も2週間が過ぎまして、少し涼しくなって秋めいてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

一週間ほど前に「The Last Campfire」というインディーゲームをプレイしたことをnoteでご報告したところ、予想外に多くのスキをいただきました。

個人的な感覚として、noteでゲーム系のことを書いても「スキ」ってあまり付かないので、インディーゲームって意外と需要あるんだーなどと不思議に思っていました。が、どうやらインディーゲームの公式マガジンに追加されていたらしいことに後で気づいたので、もしかするとそのせいだったのかもしれません。マガジンありがとう。

ということで引き続き何か軽めのインディーゲームをやりたいと思ってSwitchのセール品を漁っていたところ、見つけたのがこちら。

出典:My Nintendo Store

「Pikuniku(ピクニック)」というゲーム。インディーゲーム界隈では有名らしいです(と長男が言っていた)。前によゐこさんがプレイしているのをちらっと見たことがありますが、特に思入れがあるわけではなく、セール品だったので買っただけです。限定セール最高。

で、昨日ぶじプレイが終わりまして、まあ・・・何というかいろいろと言いたいこともあるので、感想などをつらつらと書いていこうと思います。例によってネタバレを含みますので、知りたくないという方はここでバックしてくださいね。よろしくどうぞ!


「PIKUNIKU(ピクニック)」とは

Pikuniku(ピクニック)とは、2019年にNintendoSwitchで配信されたアクションアドベンチャーゲームです。Switch以外に、SteamおよびXBoxでもプレイできます。公式サイトにあるあらすじはこちら。

『Pikuniku(ピクニック)』はカラフルで笑いにあふれた世界で、ヘンテコなキャラクターたちを助けるアクションアドベンチャーゲームだよ。

「くらしをハッピーにするために」と叫んでいるサンシャイン社がロボットを使って、村で作った野菜や森にある木を取って、毎日みんなにお金をばらまいている。みんなはすごく喜んでいるけど、本当にそれでいいのかな…。

世界を支配しつつあるサンシャイン社の本当の目的を確かめよう!もし、悪いヤツだとしたら、キミが仲間と一緒にこの世界を変えてあげなきゃ!

メーカーによる説明(引用:MY Nintendo Store

タイトルは「ピクニック」だけどPicnicではなくPikuniku。主人公の赤いやつがPiku(ピク)、2Playで出てくる黄色いやつがNiku(ニク)だからです。というか最後までプレイしましたけれど、赤いやつの名前なんてどこにも出てこなかったんですがそれは。終わってこの記事を書くにあたり、「赤いあいつピクって名前だったんだ」と初めて知った次第。

ピクとニク

ちなみにお値段は1,380円ですが、私はセール期間中で345円で買いました。お買い得ゥゥ!

My Nintendo Storeの明細

簡単なあらすじ

あらすじは上の説明のとおりで、それ以上でもそれ以下でもないんですが、キャプチャを交えて軽く流れを説明しておきます。

これは、どう考えてもマルチ商法的な怪しい商売をやっているとしか思えないサンシャイン社の社長が、「お金をあげる」とばらまいているアヤシイ世界の物語です。

オープニングより
勧誘商法みたいな会社

洞窟の中で目覚めた赤いやつ(ピク)は、突然なぜか謎のユウレイ(?)に促されて外へ出ます。

自己紹介とかもないまま移動させられる赤いやつ

外に出るとムラがありましたが、ちょっとした手違いで橋を壊してしまうピク。すると村人(人・・・?)が現れ、「かいぶつ」扱いされたうえに捕まってしまいます。どうやら「かいぶつ」は村人にとってとても恐ろしい存在のようです。

村人に見つかってしまった赤いやつ
捕まってしまった赤いやつ

「かいぶつじゃないと証明するために、橋を直してみろ」と言われるのでしぶしぶ付近を探索していると、橋の近くにいるクモと遭遇。とりあえず蹴ってみるとクモが対岸まで長い糸を張ってくれて、事なきを得ました。やさしいせかい。しかしこのクモ、非常にクセが強くて舌打ちとかしてきます。

舌打ちされる赤いやつ
説教される赤いやつ
クモは無敵になったらしい

怪しげなサンシャイン社は、ロボットを使って村のトウモロコシを全部取りつくそうとしているようです。なんやかんや困っている住人を助けつつ見守っていると、みんなお金を貰えるからと喜んでいるようなので、まあいいのかな。そのうち電化製品とか売りつけ始めそうだなって思いつつ、村を出て森へ移動。

お金がばらまかれるのと引き換えに
トウモロコシを全部持っていかれるらしい

赤いやつが森をてけてけ歩いていると、仲間とはぐれた雫のようなやつに遭遇します。困っているようなので助けてあげたところ、サンシャイン社のロボットが森林伐採している現場を目撃してしまいます。「助けて」と言われ、なんとなく話の流れ的に断ることもできなかったので、赤いやつはロボットを撃退してあげました。

雫みたいなやつと遭遇した赤いやつ
森林伐採の現行犯

「木がなくなったらぼくたちは生きていけない!」そう考えた雫のやつらは、サンシャイン社の悪事を暴こうと立ち上がったレジスタンスでした。非常に緩いながらもアジトがあり、みんなでサンシャイン社のロボットをやっつける作戦を立てることになりました。赤いやつ、思いっきり巻き込まれとる!しかも作戦を実行するのはほぼ赤いやつだけなわけです。働け雫のやつら。

松ぼっくり爆弾を作る雫のやつ
レーザー銃とかいう危険なものも作っている

サンシャイン社のロボットを何台か倒していると、アジトに突然ミミズが出現します。アジトのセキュリティはガバガバらしい。

ミミズというよりチンアナゴ

赤いやつとレジスタンスは、ミミズに頼まれて湖が枯渇した原因を探ることになりました。と、そこでもやはり現れたのはサンシャイン社です。「環境破壊は気持ちいいZOY!」といえばアニメ「星のカービィ」のサイコパスことデデデ大王ですが、サンシャイン社も似たようなもんですね。

火山の噴火に備えて湖の水を堰き止めたサンシャイン社

さて、なんだかんだでサンシャイン社内に忍び込むことに成功した赤いやつは、そこで社長の真の目的を知ります。なんと火山を噴火させて街を壊滅させ、まっさらな状態にして理想の街を作るというのです。思ったよりサイコパスだった。

聞き耳を立てる赤いやつ(潜伏中)
上で赤いやつにめっちゃ聞かれてますよ、社長

さあさあ、赤いやつとレジスタンス、そしてミミズは、サンシャイン社と社長の野望を食い止め、世界を救うことができるのでしょうか・・・!?結末を知りたければ、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね(まあだいたい予想は付くと思いますけど・・・)

ラストバトル直前

PIKUNIKUをプレイした感想

長々とあらすじを語ってみましたが、まあこれでだいたい話の流れとか結末まで想像がついたことでしょう。それも含めて、私が‘PIKUNIKUをプレイした感想を語ってみましょう。

困ったときはとりあえず蹴る

赤いやつの操作は非常に単純で、ジャンプ・転がる・そして蹴るの3つのみ。次何をすればいいか分からないときは、とりあえず蹴ったら大体何とかなります。ゆえに蹴る、蹴る。ONE PIECEのサンジさんより激しく蹴るのです!

蹴りまくって住人に怒られる赤いやつ
クモにもキレられる
潜伏中に監視カメラを蹴って壊してロボットにも怒られる
もちろんコイツも蹴る

とにかくアヤシイMr.サンシャイン

サンシャイン社の社長・Mr.サンシャインはすべての諸悪の根源なわけですが、善人面して言葉巧みにみんなを誘導してきます。まず「タダでお金をあげるよ~」ってのが究極に怪しいわけですが、この世界の住人(?)はみんな平和なので、疑わずに喜んでしまうのでした。

「きみは今のままでいいんだ!」とはつまり
何も考えず言うこと聞いておけってことですね

これ実は、闇バイトとか詐欺とかが横行する現代社会を痛烈に皮肉っているなんてことがあるとかないとか・・・たぶんない。我が子たちには、タダほど高いものはないんだよと強く教えておこうと思いました。

住人がみんな身勝手な件

赤いやつを「かいぶつ」呼ばわりしてきた住人たちが、かいぶつじゃないと分かったとたんにあれやこれや頼みごとをしてきて、虫が良すぎやしないかねとムッとしました。私が赤いやつだったら全員放置して絶対助けないね。

卵を蹴って落としたら母鳥にキレれた(そりゃそうだ)
画家にカカシの顔を書けと頼まれたのでタヌキを書いた

あとレジスタンスの雫のやつらもです。さんざん赤いやつに頼みごとをしておきながら、「ぼくたちは疲れたからちょっと君行ってきて」とか言うからハァアアア!?となりました。

腹が立ったのでこの直後に3回蹴ってやった

初見殺しィィ!

緩~いストーリーを何となく続けていると、本当に突然といっていいくらいのタイミングでボス戦(らしきもの)が始まるので、だいたい何回かゲームオーバーになります。理不尽。

いきなりロボットが水吹きかけてくる中ボス戦(?)

塾帰りで夜食を食べながら私のプレイを見ていた長男(中2)が、「初見殺しすぎない?」と言っていました。ほんそれ。

一番有能なのはミミズ説

サンシャイン社でMr.サンシャインたちの話を聞いていた赤いやつとレジスタンス、ミミズ。「つまりどういうこと?」とよく理解できていない面々を前に、ミミズはいろいろな話を総合的に判断して状況を分析するのです!

考えるミミズ
考えるミミズ
考えるミミズ
考えるミミズ
そして状況を理解したミミズ

つまりこの世界で一番有能なのはミミズということになりますね。一番脳みそ小さそうなのにねっていうか、ただ単に他の奴らがぽんこつなだけでは。というかこの話にたぶん数学の知識は要らないぞミミズ。

で結局何の話だったん?

前回のThe Last Campfireでも書きましたが、エンディングが終わっても結局何の話だったのかさっぱり分かりませんでした。悪い会社と悪いやつは倒されて世界に平和が戻りましたってのはいいとして、なんかもっとこう「実は・・・」的なことを期待したんですが。楽しかったから、まあいいけど・・・

さんきゅーふぉーぷれいんぐは別に良くてさ

疑問として残ることがいくつかあります。

そもそも赤いやつはナニモノなのか?
物語の冒頭から特に何の説明もなくストーリーが進んでいきますが、なんかこう、赤いやつが実は特別な存在で、だから世界を救ったみたいなストーリー展開を期待したのですが、そういうのがまったくなかったです。よく分からないけど脚力に優れたヒーローってことでおk?

敵地で潜伏する気がない赤いやつ

★最初に出てきた白いゆうれい?は何なのか?
エンディング前の結末として、ゆうれいが出てきて「君のおかげで世界は救われた」とかなんとか言ってくれるんですが、「この世界は何なの?」と質問しても「ぼくにもよくわからない」と返されるもので、じゃあなんでお前出てきたん?となります。オチが本当に分からない。まあなんやかんや冒険していっぱい蹴って楽しかったねってこと・・・で、いいのかな?

最後にもちらっと出てくる
後ろのでっかい目がゆうれいの本当の姿?

★時々出てきて躍る虫なんなん
隠し要素なのか何なのかよくわかりませんが、ところどころ小さい虫が登場して謎のダンスを繰り広げてくれます。終わったら消えるという。謎。

1匹のときもあれば
団体芸のこともある

結び

インディーゲームは楽しいんだけどすぐ終わってしまうのが玉に瑕です。でも仕事終わりで疲れた脳にはこのくらいのライトな感じがほどよく、今は難しめのロープレとかやりたくない気分なもので、しばらくインディーゲームをいろいろ試してみようと思っています。すでに新しいゲームを始めているところなので、そちらもクリアしたらご報告できるかな?もろもろ落ち着いたらポケモンの有料コンテンツもやりたいと思いつつ、いつになるかなあ。

我が家では小6の次男が9/13-14で日光へ修学旅行に行っておりました。本日夕方に無事帰ってきまして、「おみやげだよ!」と目をキラキラさせながら渡されたのがこちらです。楽しかったようでなにより。

ラーメンが夫、プレッツェルが私、羊羹が長男、ほかが自分用だそうです

あとは連休明けの私の健康診断をクリアすれば、今月の大きなイベントは終了のはず・・・早く終わらせてビールが飲みたいけど、今は炭酸水で我慢。それでは今回はこのへんで!

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