絵を描いたり音楽を聴いたりした日記
米津玄師のCDをこどもと一緒に聞いています。私はやっぱり買い切り型の消費に慣れていて、歌詞カードとかジャケットとかを手に持って実感できるCDが好きです。先日子どもが「CDはもう売れない」というタイトルのCDアルバムを買ってきましたが、だんだんオンラインの視聴サービスがメインになっていくんだろうなぁとは感じながら、でもなんか、CDアルバムって、作詞者とか作曲家の「著作」って感じで好きなんですよね。
作ったときの、心の動きとか、空気感というんですか。そういうの。
作者と共有できる気がして。
「砂の惑星のイントロ、ザックザックりめんばーとぅーみーって聞こえる」「ばっくとぅざりめんばーひすとりーざっとあいわずぼーん、って言ってるらしいよ」とか言いながら子供と二人で聴いてる。
ある日YouTubeでこどもが「最初はマウスでイラストを描いてたらしいよー」とか言いながら『羅刹と躯』とかを聞いていて、「へー、ジャケ写とかも手書きなんでしょーすごいねー」と家にある米津さんのアルバムを見つめる。
ところでこどもは最近ジャケ写を模写するのにはまっていて、それが結構うまい。私がこどもと同じころに描いていた絵よりもよっぽどうまい。あのころ私は動物を擬人化したギャグマンガを書いていて、設定を作るだけ作って途中で設定に縛られ死んでしまったんだった。
「teenageriotのジャケットも書きたいんだけど難しいんだよねー」
と子どもが言う。ジャケットにはタバコを吸う天使が描かれている。
「ねえおかーさんこれ描いて」
子供の目が輝いた。
「あとでねー」難しそうだったので正直めんどいな、と思った。
「描いて! かいて!」
「あー」
とか流していたらどうも本気で描いてほしいらしい。
目の前に置かれる筆記用具。
なくなってゆく逃げ場。
し、しかたない。
描いた。大人が必死で模写しますよ。こちとらこどもあいてに本気です。ははのそこぢからをみろ。模写した図案を公開するのは著作権的にどうなんだ? 問題があったら消します。米津玄師さんのTEENAGERIOTの絵を写しました。
「うまーい!」
娘のお眼鏡にかなったようです。やったね。
親の尊厳、威厳を保てたね。
「これ貼ろうね!」
小さいころからこどもが塗った塗り絵とか、描いた絵を壁にペタペタ貼るのが好きだった。小学校に入ってからは、絵を掲示するのは嫌がるから、図工の作品とか書道の宿題とかをぺたぺた貼っている。
好きなんだよ、子どもの絵を飾るの。そしたらな。なんとな。彼らは親の描いたものも同じように掲示しようとするのじゃ。やめーや恥ずかしいやん。
「ちょ、やめ……」
と言いかけたんですが遅かったですね。手にテープを持って。まさに作業中でしたわ。貼りだすところだった。
こっぱずかしいですね。自分の絵を自分で飾ったりはしないから。
ネタ的に描いた面白イラストを貼られるのはそんなに抵抗がないけども、ガチ絵を貼られるのは少し恥ずかしいんだな。だってもう大人なんだよ。そういうのは幼稚園の頃にやりたかったね。ね。
でも子供の絵をがんがん貼りまくっていた前があるので文句は言えません。何とも言えない気持ちで自分の絵と生活している。る。
悔しいので子供の絵を貼ります。
顔文字の辺りに彼女の精神がネット文化に暴露されて汚染されているのを感じる。
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