ただの日記と創作についての思索です


 カクヨムで長編小説を書いているので、しばらくはnoteの更新は日記やエッセイ、コラム、カクヨムコン参加作の話題になりそうです。

カクヨムコンは、大賞賞金が百万円らしいですよ。みんなも小説を書いて投稿してみませんか。自分の職業や専攻を活かした小説も求められているみたいです。人工言語をテーマにした小説とかグレブナー基底への愛を具現化した小説とか、経済観念を学べる小説とかを見かけました。
楽しいですよ、ネット小説。最近のマイブームは個人の生活や思想みたいなものがにじみ出ている作品です。熊本くんの本棚とか。彼女が好きなものはホモであってぼくではない、とか。千葉まりおさんっていう作家さんにも注目しています。馬力のある書き手さんだと感じます。

小説のうまい下手ってなんなんでしょうね。
私は他人の頭の中の景色を見てみたいだけなのかもしれません。
どういうお話でも、それが誰かの何らかの動機によって描かれたものだと思うと感心してしまいます。もちろん中には、何が言いたいかわからない文章に遭遇することもあります。そういう文章は、動機の部分も見えづらいことが多いです。カクヨムから出版された、女子高生がスーパーカブを買う話、作家さんはバイクがお好きみたいでした。愛ある作品は面白いですよね。不思議なことに、好きなものを楽しく書かれている作家さんの作品は、何を読んでも楽しめます。

自分の小説にはなかなか客観的な評価を下せないものですが、私の小説も多分、動機が見えづらい作品なのではないかなと感じます。
誰が、何のために書いたものなのか。そこをもっと大事にするべきなんでしょうね。文章のうまい下手関係なく、動機がはっきりした小説は魅力的です。誰かを喜ばせたい、賞金が欲しい、好きなものの魅力を普及したい! メッセージのはっきりした小説は魅力的です。
でもそういう創作をするのが私にとっては一番難しい。



進捗!
昨日は結局五千文字書きました。一日五千文字書いたとして、二十日で十万文字。うん、締切りまで十分余裕がありそうです。

今だいたい二万文字くらい書いています。やっと今、起というか物語の始まり、前提を話しているところ。なぜ異世界に招かれたのか、というところですね。夜を取り戻す。って目的意識を主人公に持ってもらいたいのですが、それがなかなか難しい。現地の人は夜が来なくて困っているのですが、主人公はそれほど困らないから、どうやったら危機感を持てもらえるのか思案中です。主人公の奈津はそんなに現世に執着があるわけでもないから、絶対に帰りたいぞ、っていうタイプでもないんですね。動機付けの部分はキャラクターをリアルにできるかどうかの重要なポイントなので、悩みます。書き手の私が快楽追求型なので、それ以外の動機づけが苦手と言うのもありそう。何によって動くか。名誉への渇望、義務感、見返りを求めて。うーん、彼女はなんのためなら動くんでしょうか。結局私は自分の好奇心を満たすためだけに行動するキャラクターしか書けないのかな?

物語の構成を判定してくれるAIとかあったらいいんですけどね。いや、ツギクルっていうサービスではそれに近いことをやっていたのかも? アカウント作るだけ作って放置しちゃっているんで、わからないのですが。

分量と構成、バランスが難しいんですよ。ほんとに。
私は割となだらかに進む話が好きで、唐突に緊張が走るけど最後にはほどける。みたいな緩いお話が大好きです。もしくはちょっと緊張やしこりを残した短いお話が好きです。

不思議の国のアリスとか人気の割にバランス悪くないですか? 夢オチだし。でもそれでも面白いんだから物語ってよくわかんないですね。

好きな物語なので、なんとかうまい形に出力できたらいいなと思っています。どうかみなさん見守っていてください。第一章では私のおじさん好きなところが出てるのでは? 「あいちゃん(おじさん)可愛い」という押しつけが前面に出ていると良いなと思います。よんで!

 ところでいまフィルムアート社から出ている「サザビーズで朝食を」という本を読んでいるのですが面白いですよ。画家と狂気やミューズ、絵画の価値を高めるもの、低めるもの、人気と価格、評価。興味深いテーマがたくさん並んでいて読みごたえがあります。オークショニアが美術品やアーティストについて書いた本と言うことで、リアルな内情が描かれていたり、執筆者個人の思い入れが描かれていたり、面白いです。おすすめ。

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