監獄のお姫さま 【ドラマ感想】

 ドラマ『監獄のお姫さま』


 今更だけど、HDに録画してたのを見た。めちゃくちゃ面白かった。
 九話が最高で大爆笑してしまった。ほんとに。満島ひかり演じる‘先生’の「角刈り」が最高に最高でこれ以上ないくらい笑った。たぶん今年一番笑った。あのシーンだけでどんぶり山盛りのごはん三杯はいけます。

 ドラマはクリスマスに社長の一人息子が誘拐されるところから始まる。
 雑な誘拐計画、犯人は五人の女。

 女たちのつながりや過去が誘拐事件と並行して徐々に明かされていく筋書き。
 以下ネタバレなので苦手な人は読まないでドラマを見てください。



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 えー、面白かった! 獄中で出会った女たちの結束と復讐。更生? のところはよくわかんなかったけど、これもひとつの更生のかたちなのかな。五郎ちゃんのキャラは振れ幅が大きかったですね。途中コメディに乗りすぎた気がする。自信満々だけど情緒不安定な男性という感じで。面白かったです。

 誘拐に加担した女たちにはある共通点があった。
 監獄での雑居生活。
 彼女たちを結びつけたのはひとりの女性だった。

 監獄のプリンス、爆笑ヨーグルト姫。
 
 姫の獄中出産が彼女たちをかつてないきずなで結びつけたのだ。
 女たちは姫の冤罪を晴らすため、勇介を取り戻すため、娑婆に出て復讐を誓う! という物語です。



 女囚たちの背景ですが、馬場カヨが旦那さん刺しちゃったくだりと更生についてはちょっと消化不良でした。あと息子がめちゃくちゃいい子。銀行員だったら横領とかの方がしっくり来たかしら、と思ったりもします。
 でもそれだと財テクと被る。私のイメージだと殺人未遂は通称‘財テク’の千夏さん。気性が激しそうでしっかりしてるけど、もろさがあるから。馬場カヨは刺すかな? 刺すのかー。
 麻薬取締法違反とストーカーはなるほど。と思いました。

 でもね、満島ひかり演じる‘先生’が犯行に加担するくだりはとてもよかったです。感情のジェットコースター、うまく乗っかれて最高だった。再犯してほしくない、二度と会いたくない。って思いからノートの存在も報告してしまうわけですが、最後の面会で復讐を誰よりも強く心に刻んだ。

 この刑務官と受刑者のドラマを見るだけでも、このシリーズを鑑賞する意味があると思います。最高に良かった。

 十話、必要だけど面白みに欠けてたかな。

 豪華な女優陣が全力でコメディを演じてるところを見られるだけでもぜいたくなドラマだったと思います。見てよかった。あねごも女優も財テクも冷麺も先生もみんなかっこよくて可愛くて、すごくよかった。

「角刈りにしてちょうだい」
「ベリーショートでよろしかったですか?」
「角刈り!」

 のところが大好きです。
 これまでのドラマ全部そのための前振りだったよね? よね?
 女優の「間違えるはずないでしょ」ってところも壮大なフリ。
 うーーーーんおもしろかった! 

 キョンキョンは幾つになってもかっこいいです。
 宮藤官九郎さんの大河、楽しみだな。

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