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なぜお役所は変われないのか3

地方公務員をしています、その前に民間企業に勤めて役所に入ったので、未だにその感覚についていけないこともあります、30年経過してもです。
 特にお金関係ははぁ、そうなのって感じ。
 財政課というお金を扱う部署に6年間在籍し、4年間は課長をし、庁内外の魑魅魍魎と闘ってきました。
 財政課時代の話はいくらでもあるのですが、スタートはこの時期国から村まで賑やかな来年度予算編成の話から。
 11月に国への陳情要望の桃太郎行列が盛んなのは年末に決まる国当初予算への箇所付けってやつのために全国から大挙して霞ヶ関に押し寄せます。その効能は効かない風邪薬とみなわかっているのだけど、お江戸見物がてら物見遊山でスタコラです。
財政課はそうしたそも国が認めているかのように装う要求は冷静に、「はい、却下」とするのですが、僕が課長になる前までは、「平等」、「みんな」という病から(役所ってほんまにみんな病に侵されている)、経常的経費前年度一律5%カットとし、特定の部署だけをカットするのではなく、みんなで渡れば怖くないとし、不平不満を抑え込もうとしていました。
 新規事業でも、一部一つずつとか、来年度本当に必要な事業という観点ではなく、ここでも平等という名の市民の不平等が行われていました。結果、12の部がありましたが、全部の部が削られるたり、切られたりするわけで、「財政課憎し」となるわけです。
 僕はそうした平等、一律をやめて、いるもんはいる、いらんもんはバッサリ切る方針変更しました。
 なぜかというと化かし合いばかりしてきたので、原課もカットされる分をあらかじめ見積もりにオンして業者から出してもらっているのです。
 全くの無駄なことをセレモニー的な会議を重ねて積み上げていく 財政課が残業が多いのはこのセレモニー用の資料作成に割く時間割合が多いこと。
権限を大幅に課員、係長に移譲すれば、課長へのレク資料など内部資料作成の時間の無駄が省けます。
加えて財政課の職員の半分を女子にし、子育てに忙しい子を配置したら、段取りが飛躍的に向上しました。悲しいけど、保育園お迎えは女子の仕事になっている実態を逆手に取って、すぐ帰らざるを得ない状況に置きました。
周りもダラダラがなくなり、残業時間は激減です。
改善よりも改革です

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