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2人家族から3人家族へ

2022年5月結婚

優しい彼は、今は私の夫となった。
夏の到来を思わせる晴天の中、体調を気遣いながら、私たちは市役所で入籍した。彼は市役所の自動販売機で、悪阻で具合が悪かった私に冷たいお水を買ってきてくれた。

1月に同棲を開始したあと、4月頃妊娠が発覚して授かり婚に至った私たち。
(先に一緒に住んでて良かった、妊娠発覚後に引越もするとなればすごく大変だった…)

私にとって、ずっと望んでいた赤ちゃんと、大好きな彼との結婚という、ふたつのこれ以上ない幸せが一度に訪れる、夢のような出来事。
授かり婚にネガティブなイメージを持つ方は、世間にはまだたくさんいるのだろうか。
私の中では、守るべき命と共に現実を強く生き抜くためにパートナーと手を取り合い歩み寄る、とても人間味があって温かい行動だと思っている。

結婚の意義

なぜ結婚したいのかなと、私が自分に問うた時に、ざっくりテーマとしては、私の居場所、私の帰る場所、帰属する場所、私の家族が欲しいというところが大きい。
(実は修士論文で、居場所について書いたことがある。全くまとまりきらなかったけど。)

子育てしてみたいというのも、その中の過程の一つだった。
私の中の結婚は、いつからか出産や育児と強く結びついてたように思う。

彼は果たしてどうだっただろうか。
もちろん、恋人同士だった頃に、プロポーズ、結婚式、新婚旅行、そんな話を2人でしたこともあった。
妊活についても何度も話し合っていた。
だけど妊娠=結婚の結びつきについてはどうだろう?
結婚というストーリーに、単独のイメージを膨らませているのが一般的ではないだろうか…
まだ見ぬ我が子のために、必要に迫られてそそくさと入籍という感じも否めない今回。

入籍から数ヶ月経った今、ふと不安になった。
結婚してからの私はといえば、自分の体調の変化と妊娠の神秘に夢中で、日々過ごすことに必死だったから。

確認と決意

夫に思い切って聞いてみた。
「今さらだけどさー、授かり婚でよかった?」

入院前、お好み焼きを食べながら。
よかったも何も事後なので、意味のあるようなないような質問。
彼の考えを、彼の言葉で聞いてみたかった。

「結婚とか、子育てとか、僕もそのステップに進んでみたいと望んでいたことだったから。だから、こうなれてよかったよ」と。
夫は一言そう言った。

夫の言葉にはいつも偽りがない。
重みのある質問だったかもしれないけど、変に盛られたりしていない“らしい”返答で、なんかシンプルな表現にホッとした。
彼は“ゆるし”、この状況を楽しんでくれていたんだなと。

この先想像もつかない出来事が色々あると思うけど、2人+1人で成長しながら変化を楽しんでいけたら幸せだね。

※サムネは川村スタジオ様にて撮影いただいたもの。素敵な写真をありがとうございました。

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