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ガチ平成版世代がいいね10回くらい押したいと思った東京ラブストーリー2020


東京ラブストーリー2020を見終わった。
見終わった後のひと言がこのタイトルである。
要は面白かったということです。
それだけだと小学生の宿題でも先生から「どこが面白かったか書きましょう」と指導されるので、
今日は平成版東京ラブストーリーリアルタイム世代である私が、令和版を見た感想らしきモノをざっと書き残します。

まず放送前のイメージ

よくもまあ、あんな社会現象にまでなった作品に挑んだもんだな
というのが第一印象。
その後感じたのは
「カンチもリカも平成版と全然イメージ違う」
というキャストに対する感想。
後は、あのまだバブルと呼ばれた、日本がものすごくお金持ってて浮かれてた時代背景を、すっかり貧乏になった現代日本に置き換えるとどうなるのか?
あのドラマって時代の空気感も相まってブームになったんじゃないのか?
というような疑問。
そして案の定というか、SNSで散見した、平成版を青春の輝かしい思い出を彩ったアイテムのひとつとして大事に心の中にしまっていた人たちによる

「私の大切な思い出に傷をつけないで!(怒)」

という反応にやっぱそうなるよねーと。
そのような前提の元、大した期待も不安も持たずに当該ドラマを見始めたのだった。

そもそも私は平成版を見ていない

第1話を見終わると、そのままコントローラーで第2話へ。
先が楽しみで時間ギリギリまで次の話を見てしまう。
結局空いてる時間フルに使って3日で全話見てしまった。
だって普通に面白かったもん。

気になっていた「時代の変化による違和感」も全く感じなかった。
例えば恋愛すれ違いエピソードにしても、携帯のなかったバブル時代と携帯もPCもあって当たり前の現代ではの、恋愛で起こりうるトラブルもまるっきり違う。
そういうのどう書き換えるんやろうと。
例えば「待ちぼうけ」という恋愛をエモくする要素のひとつも、
携帯がある今では
「ごめん遅れる」「今日無理」
「どうしたの?具合でも悪い?」「もういい帰る」
等とラインすることによって消滅。
ただし「待ちぼうけ」はなくとも「ドタキャンくらう」というダメージは受けるわけであり、
よって恋愛の芯の部分なんておそらく有史以来大して変わっちゃおらんであろうと。
すなわち芯の部分さえ変わらなければ、時代に合わせて表現方法なんていくらでも変化させられるよね。

と、さも分かった風に書いてみたが、
そもそも私は平成版「東京ラブストーリー」をちゃんと見ていないのだった。
「なんか、登場人物全員にイライラする!」
と思って早々に視聴を脱落した当時の私。
なので平成版に全く思い入れもなければ
「あのシーンをこう描くか!」
みたいな比較が全く出来ないので、2020を現代の恋愛ドラマとして何のひっかかりもなく見れたのだった。

確かにカンチに関してはラス2くらいは優柔不断やな~とは思ったが、
まああのシチュエーションになるとだいたい男はあんなもんやろし、
それ以上に清潔感あってクセがないところが好感度高いし、
リカもぶっとんではいるが観察してる分には興味深くて面白い人って感じやし、
三上に至っては実は繊細で孤独で不器用で、自己肯定感の低さを尊大な態度で隠してる愛おしい男だなって思うし。
つか清原翔の三上ヤバいっすよ。
20代でこの色気が出せるとかぱねえっす!
あいつぱねえっす先輩!


まあ、結果終始一貫してイライラさせるのはさとみだけでした。
あーいう清楚で家庭的で目立たない体で、でも生い立ちのせいでちょっと影のある実はすごい情念系っていうのはいつの時代も男を惑わせるのです。
世の中得てしてそういうものなのです。

強いて言えばあらゆるシーンのバックが
夜景feat.東京タワー
なのが気になった。
東京タワー以外の夜のシーンも、やたらバックにぼかし効いた夜の光の7色の丸が出てくる。

【イメージ】

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敢えて「現代にバブル風味のちょい足し演出を」と思ってやってるかどうかは知らんけど、なんかバブルっぽさ出してます感ある。
そういう意味でこの宣材画像はよく出来ている。

そしてその夜景feat.東京タワーと共に流れるエンディング「灯火」(Vaindy)が回を重ねるごとに中毒性を増してくるのである。

これはいい。
もうパワープレイですよ。
「灯火」のおかげでひとりVaundy祭開催ですよ。今のご時世covid-19の影響であらゆる祭がなくなる中で。
世の中30年という長きに渡り
東京ラブストーリー=「ラブストーリーは突然に」(小田和正)
という一択しかなかったが、遂に回答にもう一つの選択肢が出来た。
そしてどちらもそれぞれ素晴らしい名曲だと思うのだが、
「灯火」が今後30年に渡って残り続けていくか注視していきたい。

それにしても記憶ほど、いや通常の恋愛ドラマと同程度のイライラしか感じなかった原因は何なんだ。
令和版のキャラ設定がそこまでイライラさせないレベルで抑えられているからなのか。
それとも私が年を取った故に経験値が上がり、多少のことには心をゆらさなくなったからなのか。
ここはやはり、ストーリーを動かすために必要なエピソードが当時と今ではどう変えられているのかも含めて平成版を見て検証した方がよいのではないか。

平成版脱落リターンズ

と、いうワケで、同じくAmazonプライムで配信されている平成版「東京ラブストーリー」を見始める。
が、1話の途中で早くもだるくなる…
服装も髪型も1991年ってこんなにも昔感満載なのか。
まあ30年近くたってるんでフツーに昔なんですけど。
その昔感に「懐かしい~」というノスタルジーを感じることもなく、全く熱視聴する熱量が上がらない。
それどころか逆に違和感すら感じるのは何故なんだ。
本当に平成版ガチ世代なのか自分。
キャストの皆さんも、鈴木保奈美も織田裕二も江口洋介も今の方が素敵に年取っててカッコイイと思ってしまうし。(個人の美的感覚です)
と、いうワケで、特にイライラする前に見るのを断念しました。
いや、見続けたら面白くなるんかもしれんし、何かまた感じるものがあるかもしれんが、その時間あったら別の見るわ~と思って「日本で一番悪い奴ら」を見てしまいました。
怖いよねーこの映画って本筋ノンフィクションなんやろ。(話ズレました)

結局平成版リアル世代として令和版との違いを検証することも出来ず、平成版を「イライラする」という当時抱いた印象を再確認するにも至らず、
逆にオリジナルである平成版の方に「違和感」を抱いてしまうという、先に令和版から見た人とあまり変わりない感想になってしまいました。
いやだって和賀さんが眞島秀和なら上司と付き合ってましたってのも納得いくけど、西岡徳馬な時点で「ないやろ!」と違和感満載になりましたよね。
と思ったけど、当時の西岡徳馬と今の眞島秀和ってそんな年変わらんのか…



最後に。
平成版でどう描かれているか気になったのは往年の名画「卒業」(見てない)のシーンですね。
あのシーンは良かった。
ベタなシーンを美しい男女が無敵の笑顔で彩るのは気持ちがよくて繰り返してみてしまいました。
清原翔の三上と高田里穂の長崎さんの洗練された美男美女っぷり強い。
あれ、平成版でもあるのか。
江口洋介も千堂あきほも勿論美男美女だけど。
そこだけ確かめるためにラスト2回だけでも見ようかなー。

【追記】

と、ここまで書いたタイミングの6月18日夜三上健一役の清原翔さんが脳出血で緊急手術との発表。

最近見る若手俳優の中ではずば抜けで気になる存在。
早期の回復と現場復帰を願っています。


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