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オフィスのないフルリモートのチームが、チームビルディングのために実践する「コワーキングDAY」

こんにちは!Azukaritaiのコマツです。

私たちのチームは普段、フルリモートでお仕事しています。コロナ禍で、緊急事態宣言が出たりして出社は控えましょう、というお達しが出ていた2020年の7月に、もともと借りていたオフィスは解約してしまい、そこからSlackとGoogle Meetでのコミュニケーションで繋がったリモートワークに移行したわけですが、通勤にかかる無駄な時間がなくなったり、混雑した電車での通勤でストレスを受けたり体力を消耗したりすることがないなど、歓迎される点も多く、コロナが落ち着いた今においても、再度みんなが一緒に机を並べて仕事をするためのオフィスは持たず、フルリモートのスタイルで仕事をしています。

ただ、チームの活動スタイルとしてフルリモートを続けていく中でいくつか困ったところ出てきました。

  • 業務の打ち合わせなど、目的を持ったミーティング以外のコミュニケーションが少なくなる

  • 新しいメンバーが入ってきた時に、他のメンバーとの接点が少なく、チームに馴染むのに時間がかかったり、深い関係を築きづらい

  • サポートが必要な悩みやトラブルを抱えている人がそれを抱えっぱなしになりがち

  • チームで一緒に仕事をすることでの連帯感を感じづらい

こういった問題を解決すべく、Azukaritai / ユニバ社では色々な取り組みをこれまでやってきました。

  • 振り返り会、テンショントリアージなどを積極的に取り入れる

  • 雑談のためのリモートミーティングの時間を入れる

  • 時々みんなで集まって対面形式の勉強会&懇親会を行う

それぞれ、一定の効果が得られる対処にはなりつつ、他にも何かできないかというのを模索していました。

チームでのコワーキングスペースの活用

上の「時々みんなで集まって対面形式の勉強会&懇親会を行う」というのがまあまあ良かったのですが、リモートワークに移行してから、みんな郊外に引っ越ししたりするなどして、集まれる場所までの移動時間が結構かかるようになっていました。夕方から、それぞれの発表を持ち寄る勉強会をやって、そのまま懇親会にスライドするということを対面でやろうとした時に、どうせなら朝から集まって、そこで仕事をできた方が都合が良いということになり、みんなが参加する対面でのミーティングもできつつ、朝から一日使えて、それぞれが自分の仕事をできる場所はないだろうか、と考え、コワーキングスペースを使うことに思い至りました。

天王洲 THE DOCK

コワーキングスペース自体は、私個人でそれこそコロナ禍でオフィスに行かなくなった頃から日常的に使っていました。自宅は小さい子供がいたり、隣のビルを解体しそこにマンションを建てるということで長期間結構な騒音が出ることがはっきりしていたというのもありで、The DOCKという、自宅から自転車で15分ぐらいのところにある居心地の良いコワーキングスペースを見つけ、かれこれ3年ほど常用していました。

ただ、チームの他のメンバーは、中央線沿線など、東京の西側に住んでいて、品川駅と天王洲アイル駅の間ぐらいにあるThe Dockまで来るというのはなかなか大変なのもあり、別のエリアのコワーキングスペースを検討する必要がありました。

コロナ禍で、私たちと同じように、オフィスからリモートワークに切り替える会社が増えたこともあり、コワーキングスペースもかなり増えてきています。数だけでなく、スタイルも多種多様で、自分たちの想定する使い方において、気持ちよく使えるかというのは、試してみないとわからないというのが現実です。

コワーキングスペースの利用料金も、それぞれのコワーキングスペースごとに色々と設定されているのですが、よくあるのが、1日ごとの料金を払って利用するドロップインと、月額の会費を払って使い放題になるというものの二種類です。プラスアルファ、固定席を専有できるプランや、複数人で、パーティションで区切られた区画や、個室を専有できるプランなどもあります。

私たちの使い方はチームの複数人で使うというものなのですが、毎日のように使うというよりも、時々(月に1回ぐらい?)みんなで集まったり、時々、2〜3人で顔を合わせてやるミーティングに合わせて同じ場所で仕事できるようにしたりといった想定だったので、ドロップインのプランが良いのですが、都度都度、一人ずつドロップインの料金を払って、領収書をもらって、事後精算するというのも手間がかかってしまいます。

日経OFFICE PASS 法人プランの活用

そこで目をつけたのが、日経新聞社が提供するOFFICE PASSというサービスでした。

ざっくりいうと、提携しているシェアオフィス・コワーキングスペースが使い放題になるサブスクサービスで、1カ所のコワーキングスペースや、1系列のコワーキングスペースだけでなく、加盟している多くのコワーキングスペースが、このOFFICE PASSで利用できるようになるというもの。

私も、自分がメインで利用していた天王洲THE DOCKがこのOFFICE PASSに対応していたことから存在を知りました。しかも、料金設定が比較的リーズナブルで、直接契約で利用するよりも、OFFICE PASS経由で利用した方が安くなるという逆転現象が発生したりすることを知り、一時期個人で契約していました。

この、OFFICE PASSには法人向けプランというのがあり、法人向けプランの回数課金プランが私たちのチームの使い方にフィットすることがわかり、こちらを会社で契約して利用し始めました。回数課金プランは、10回あたり22,000円という料金設定で、会社のメンバーであれば、会員資格を共用できるというものです。私たちのチームは5人ほどなので、月2回5人で集まるとちょうど使い切れるということになります。

みんなで使うコワーキングスペース探し

OFFICE PASSの加盟店数は、現在全国で1200を超えているということです。そのうち大部分が関東、さらに言えば都内に集中しているので、都内で使おうと思うといろいろな選択肢から選べそうに見えます。

OFFICE PASS オフィス検索

しかし、一つずつ個別にみていくと、カラオケ屋さんやネットカフェがオフィスパスで使えるようになっているところがかなりの数登録されていたり(あまり使ったことないのですが、みんなで集まって仕事するのには使いづらそう)、1日あたりの時間制限(4時間まで、など)が設けられていたり、自席でのWeb会議・通話ができなかったりと、使いやすいところは結構絞られてきます。

今回、都内のOFFICE PASS加盟店のうち、1日あたりの時間制限がなく、自席でのWeb会議・通話ができて、複数人で集まって対面で話をするのに使えそうなところをいくつかリサーチしてみました。

渋谷 la billage SHIBUYA
-  平日 : 10:00-19:00(時間制限なし)
- 自席で電話・オンライン会議可能

代々木八幡 GOODWORK
-  平日 : 9:00-19:00(時間制限なし)
- 自席で電話・オンライン会議可能

天王洲THE DOCK
- 平日 : 9:00-18:00(時間制限なし)
- 自席で電話・オンライン会議可能

六本木 Kant.
- 平日・土 9:00-23:00(時間制限なし)
- 自席で電話・オンライン会議可能

六本木 PARK6
- 平日 : 10:00-21:00 / 土日・祝日 : 11:00-19:00(時間制限なし)
- 自席で電話・オンライン会議可能

Azukaritaiでは上記から初回は六本木のKant.を利用させていただきました。とても快適なコワーキングスペースでした。

やってみて気づいたコワーキングDAYのメリット

単に、対面でのミーティングを行うために時間を決めてそのタイミングだけ集まるのではなく、「今日は1日ここに集まってそれぞれの仕事をしてみよう」という形をとって行うのが、AzukaritaiのコワーキングDAYなのですが、このスタイルでやってみてよかったなと気づいたのが、対面ミーティング以外の、作業しているタイミングで他のメンバーが何をしているのかチラチラ横目で見えるということ。それによって、他のメンバーの様子が見えて、相互に興味を持ったり、困りごとを一緒に解決するきっかけになったりということができそうな期待が持てました。

また、仕事終わりにその場の流れで一緒にご飯を食べて帰る、みたいな機会を作りやすくなるというのもやはりメリットと感じました。基本的には、オフィスがあってそこで働いているスタイルであれば得られることではありますが。

OFFICE PASSを使っていろいろなコワーキングスペースを使いながらこれをやるメリットというところで言うと、いろいろな場所、環境の仕事場をチームで試せるということ、しかも最低限の試しやすいコストで、というところに尽きるかなと思います。ポストコロナのシェアオフィス業態としていろいろな選択肢が出てきていますが、そこまで本格的なものが必要ない、月1回集まってとか、一部の人でフレキシブルに対面で仕事できたらいい、という需要に対してはかなり最強なソリューションなのではないかなと思っています。と言いつつ、私たちも始めたばかりなので、いろいろこれからも試していきたいなと思っています。

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