任天堂2024年3月期第2四半期の決算をファンの視点から読み解く散文

どうも、あずきです。
えー、私は生粋の任天堂ファンでして・・200株ほど任天堂株を保持しております。そんな株主兼ファンの視点から今回出た。

https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2023/231107_4.pdf

決算短信の方を読んで思った散文を書きたいと思います。

まず結論

・ハード自体はやっぱり緩やかに終焉に向かっているが既存タイトルが強すぎて新ハードいつ投入するか問題。
・第一四半期の際に業績の上方修正や配当増に慎重だったのはやはり為替の影響が読めなかったから。
・マリオムービーを抜いたスマホの売り上げが隠れているのが少し気になる。

と言うことが読み取れますね。もう少し読み取りを見ていきましょうか。

個人的に気になったこと

読み取った結果、個人的に気になったことをつらつらと書いていきたいと思います。

有機ELモデル売り上げ増→買い替え需要が刺激されている

Nintendo Switchに関しては通常モデルは大幅に売り上げが下がり、Liteの売り上げは横ばいで推移する中で有機ELモデルが前年度同期比100万台を超える売り上げを記録しているという数字はやはり特筆するべきもので、どう考えても7年目に入ったSwitchの買い替え需要が刺激されているものと思われます。

この買い換えで製品寿命が伸びると考えるととりあえず後2・3年はSwitchで戦っても大丈夫だと思われます。

その間に、新機種投入で移行期に突入できると考えるとやはりProモデルなどではなく完全互換の改良モデルを投入した任天堂の考え方は間違っていなかったと思います。

いかに継続的に飽きずにお客を楽しませるかに腐心している

任天堂が今意識していることはやはり継続的に遊んでもらうことと言うことがこの1文から読み取れます。

当上期のデジタル売上高は前年同期比15.8%増の2,175億円となり、ゲーム専用機 のソフトウェア売上高に占めるデジタル売上高の比率は50.2%となりました。 • 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』など、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトの販売が好調に推移したことに加え、追加コンテンツやNintendo Switch Onlineの売上が伸びました。また、為替が円安に推移し たことで円換算時の金額が増加したことも、売上高の増加に寄与しました。一方、 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はパッケージ版の販売も好調 だったため、全体のデジタル売上高比率は前年同期比で低下しました。

https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2023/231107_4.pdf
 
 p.11より太字はあずきが付与

任天堂は今継続的に遊んでもらうことに力を入れていることはマリオカート8DXの追加コースパックで明らかであり、ほぼ新作ソフト並みのコースを追加するという試みが成功したのも普及台数が多いSwtichならではかなと思います。

アレだけ好評なティアキンのDLCがなかったのも、そもそもがやり切ったことに加えて、「Nintendo Switch Online」の加入者に繋がるオンラインプレイ対応のタイトルのDLCに注力しているように見えます。

やはり、サブスクによる収入はバカにできないといったところでしょうか。

F-ZERO99などの「クレカで自動更新で契約してくれる大人な層が興味を持ちそうなタイトルを入れる」みたいな試みもその一環だと思われます。

旧作が強すぎる

資料にある自社ミリオンセラータイトル一覧を見てびっくりしたのは旧作が強すぎると言うことです。

ゼルダの伝説ティアーズオブキングダム(2023年5月)
マリオカート8デラックス(2017年4月)※追加コンテンツ更新中
Pikmin4 (2023年7月)

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL (2018年12月)
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド(2017年3月 ※Switch本体と同時)
New スーパーマリオブラザーズU デラックス (2012年11月)
マリオパーティースーパースターズ(2021年10月)
スーパーマリオオデッセイ (2017年10月)
3Dワールド+フューリーワールド(2021年2月)
あつまれどうぶつの森 (2020年3月)
Nintendo Switch Sports (2022年4月)
ポケモンスカーレット・バイオレット(2022年11月)※追加DLC更新中

ミリオン12タイトルのうち、今年出たタイトルは2本しかなく、追加コンテンツ更新中のマリカ8DXとポケモンSVを除いては全ての更新コンテンツも終わったいわば旧作と言われるコンテンツになります。

つ、、、強すぎる・・・・。ブレワイに至っては本体のローンチソフトぞ?こんなソフト会社他にある?っていうレベルですね。

モバイルの売り上げが気になる・・・

実は「モバイル・IP関連収入等」の注にこんなことが書いてありまして

※2 映像コンテンツ収入、スマートデバイス向け課金収入、ロイヤリティ収入等です。

https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2023/231107_4.pdf
 p.4

これ以上にスマホアプリに関する記載が基本されていないのが少し気になります。

この中にはスマホとUSJのマリオエリアに関するロイヤリティ、映画の収入等が入っているのですが、その内訳が公表されていません。

と言うわけで過去の分を振り返ってみると

2024年度(今期)・・550億
2023年度(前期)・・235億
2022年度・・・・・・255億
(これより前はマリオエリアオープン前)
2021年度・・・・・・267億
2020年度・・・・・・199億

と推移しており、マリオエリアのオープンが2021年なのでおそらくマリオエリアのロイヤリティはそんなに大きなファクターではないと思われるので、おそらく増えた分は全て映画の分と考えていいでしょう。

任天堂のスマホアプリとしては現在は
・ピクミンブルーム
・スーパーマリオラン
・ファイアーエムブレムヒーローズ
・どうぶつの森 ポケットキャンプ
・マリオカートツアー

が配信されており、過去にはドラガリアロストやドクターマリオなども配信されていましたがサ終済です。

ほぼ開発が外部の会社なので厳密な売り上げにどれだけ貢献しているかは微妙ではありますが、マリオカートツアーは新規コンテンツの終了が告知されたりなどスマホアプリからまた少しずつ距離を置こうという姿勢が見られるのが気になるところ・・・

まぁドラガリを一緒に作っていたサイゲームズも最近は家庭用に力を入れるようになっているのでスマホゲーム時代の市場がもはやレッドオーシャンすぎて誰も入ってこない気がしています。

今後気になること

やっぱり新ハードですよね・・・いつ出るんだろうと思いますが自分的には初出しを本年度の終わり2024年2月のダイレクト前かスプラの更新が終わる直前の2024年の5月〜6月ごろかなと思っています。そこで告知してホリデーシーズンの少し前に発売ぐらいだと思っています。そこまでは既存のタイトルを遊びつつ待っていきたいと思います。

それでは今日はここまでです。

おまけ

配当増額気持ちええんじゃあああああああああ(税込で安めのソフトは買えそうなぐらいの金額の増額)

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