本当に知ってほしいこと


料理レッスンをしているときに、
いつも気にかけていることの一つに、
”リピーター”になってほしくない
というのがあって、
”食べること”って死ぬまで続くことなので、
どこかで、これでいいやっていう”折り合い”をつけないと
料理をし続けることってできないと思うのよね。
今のご時世だと、スーパーや宅配、
冷食でも美味しいし、食べ手と作り手が別の場合なら、
双方がそれぞれ納得するところで
食事を摂るでいいんじゃないかって思う。
健康神話がどこにでも降って湧いてくるし、
ちょっとググれば、溢れるように知ることはできる。
いいものってなんでも足さないといけないと思うけど、
キャパシティって人によって違うし。
レッスンだから、単純に言えば「学びの場」なんだけど、
その場は階段状に変化するのよ。
一つできたら、その次、その次できたら、そのまた次って。
私ができるレッスンは、レシピ本を買う前の
今の状態を知るためのレッスン。
できない理由は?
何故作りたいの?
何を作りたいの?
誰のため?
本当に料理したいの?
だって、ゴールがわからないと、終わりがないから、
挫けるでしょ。
スタート地点の状態がわからないと、
装備する道具や知識が選べないでしょ。
レッスン受けたら、
「これ受けたら、上手くできるようになるよね」
「だからおまかせ!」
じゃぁ、困る。
それは単なるイベントだから。正直いうと、時間の無駄。
自分のために、家族のために、というなら、
きちんと今を知ること。
自分の家で何ができるかを知ること。
そしたら、「できない」のではなく、
「自分にあったやり方を知らない」だけで
そのやり方を「何回も自分で回数してない」だけだって
わかると思って。
いや、わかれ。
わかれば、好きなレシピ本買ったり、
もっといい先生に会えると思いますよ。


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