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【読書感想】だから読書はやめられない!感動のラストに込められた深いメッセージを読み解く。

自己啓発 人生に「今さら」はない!「今さら病」を治すウサギ: 習慣が変われば人生が変わる│人生をあきらめない生き方/ミツ

<著者紹介>

2004年から2016年まで『報道ステーション』のスポーツコーナーを担当するなど、26年間、テレビなどの放送作家、構成作家を務める。
現在は、ウーバー配達員とkindle本作家として活動している。

本書は19冊目にして
著者みずから「最高傑作!」と言ってしまうくらい、
思い入れの強い作品に仕上がっている。

 

 超重要!注意事項!

 ※この記事は、ネタバレを多分に含みます。

というか、ネタバレしかございません。

 なので、

 「購入、ダウンロードしたけどまだ読んでない」
「いま記事を見て面白そうだなと思った」

 そんなあなたは、

 いますぐ、「戻る」ボタンでこのページから離れてください。

 

 「もうすでに読んでいる」
「なんならレビューも書いた」

 そういうあなただけ、この先に進んでください。

 いいですか。

ここから先は
どうか自己責任でお願いします。

 ※この記事は約4000文字、だいたい8分で読めます。

 

 

これより先、ネタバレ注意!




※※※※※※※※※※※※※※※※




〇時雄がトキオになったわけ

始まりは、ほんのささいな違和感だった。

読み進めていくうちに、
気になる箇所を発見したことから
読書という迷いの森に、
深く入っていくことになる。

※※※※※※※※※※※※※※※※

物語の佳境、最終章で
突然、主人公の名前の表記が

カタカナの「トキオ」から
漢字の「時雄」に変わるのだ。

表記ミス?
そんなはずはない。

これにはちゃんと意味があるはず。

著者の、
隠されたメッセージが込められているはず。

 

表記が変わるのは

トキオが母親に会い、
10年前の不義理を謝罪した、その瞬間。

いまさら…と
過去にとらわれ後ろ向きだった人生が、

いまから!と
未来に目を向けられた、まさにその瞬間。

 これは、彼が

「自分の人生を取り戻した瞬間」

を表現したのではないか。

自分の本心に蓋をし、
大切なものに背をむけたあの日から10年間、

トキオは自分の人生を生きていなかったのだ。

 みずから気づき、逃げずに向き合うことで、

 『トキオ』という仮名、偽りの自分から

 『時雄』という本名、本来の自分を取り戻した、

 ということなのでしょう。

失ってしまった10年。
今さら取り返せません。

<引用>

 確かに時間は取り返せません。

 でも、

「いま『さ』ら」を
「いま『か』ら」に変えたことで

これからの人生、
そして
まわりの人との関係は取り戻せるのだな。

そんなことを感じたとき、
タイミングよく、別れた元妻からLINEが来ます。

 

〇なぜ、元妻はLINEしてきたのか

ずいぶんと都合のいい展開だな。
でもハッピーエンドだし、まあいいか。

はじめはそう思っていた。

元妻がLINEしてきたのは
第7章で、1年ぶりに連絡を取り、
会って話しをしたから。

 そのときの様子は会話では表現されていないけど、
どうやらいい返事はもらえなかったようだった。

 LINEに送られてきたメッセージは

 「もう一回会える?
もう一度考えてみたくて…

 今さらだけど」

<引用>

ああ、やっぱり。
元妻さんも同じよう考えてたんだな、

今さらと。

 
え!今さら?

どういうこと?

 もしかして、
「今さら病」にかかっていたのは
トキオだけじゃなかったってこと??

 ってことは、もしかして!

あることに気づいて、急いてページを戻る。

あった!!
やっぱりそうか!

 そういうことだったのか…

 

〇大事なことは2回言う

第7章の後半部分。

ウサオ
…といったところで
これでホンマに夢で逢うのは最後や。

<引用>

ウサオ
(略)じゃあ、これでホンマにサヨナラや。
ほな。

<引用>

ウサオ
(略)ほな、ホンマにさよならや。

<引用>

 

何度も念を押すように、
3回も別れの挨拶をするウサオ。

 別れるのがつらくて、名残惜しいから?

 それだけじゃない。

ウサオには
これから
急いでやらなければいけないことがあったのだ。

それが
トキオの元妻さんの夢の中にいくこと。

同じく「今さら病」にかかっている元妻さんにも
同じように問診表を書かせ、
「今さら案件」を洗いざらい出させたのだろう。

さすがに
ローキックはお見舞いしてないだろうけど(笑)。

 (ちなみにわたしは、ローキックの場面で、
「ババーン!!トキオ、タイキックゥ~」が
例のナレーションで流れます)

 

第3章冒頭の

 ウサオ
自分、ホンマ気、小さいな。
自分、ホンマ気、小さいな。

<引用>

トキオ
何で2回言ったんですか。

<引用>

 ウサオ
大事なことは2回言う、
これ大人の常識やで。

<引用>

このやりとり。

ただのギャグか小ネタだと思ってたのに
こんなところに
ちゃんとヒントが書いてあるなんて!

 別れのあいさつを
2回じゃなくて、3回も言ってるってことは
余程重要なメッセージのはずです。

 

 

〇ウサオとお母さんが飼っているウサギは同一か

わざわざ説明するまでもなく、
夢の中に出てくるウサオと
お母さんが飼っているウサギは同一でしょう。

 ウサギの平均寿命は6~7年

 ということを考えると、

お母さんが、自分の旦那さんを亡くして、
トキオが出ていった10年前のあの時は
まだウサギは飼っていなかった、

と考えるのが自然。

どうしてウサギを飼うことになったのか。

みずからペットショップに行ったのか。
いじめられているウサギを助けたのか。
(浦島太郎的なヤ~ツ!)

この年代の女性は、とくに
誰かのお世話をすることに
生きがいを感じる人が多い。

ひとり身のさみしさの解消と、
生きがいを求めて
ペットを飼い始めたとしても不思議ではない。

それにしても…。
イヌやネコではなく
なぜウサギだったのだろう。

 むかし流行ったドラマの主題歌の
「ウサギはさみしいと死んでしまう」を
信じていたのだろうか。
(実際はそんなことはないそうですが…)

お母さんもウサギも、
さみしすぎて死んでしまわないように
お互いがお互いを支えあう。

 そうやって生きてきたということなのか。

それなのに。
ああそれなのに。

 肝心のトキオは
10年前に出ていったきり帰ってこない。

連絡もよこさない。

コノママデハ イケナイ!
ナントカシテ アゲタイ!
(鶴の恩返し的なヤ~ツ!)

秘められた能力が覚醒し
スーパーサイヤウサギと化したウサオは、
ターゲットの夢の中に入って
本人と会話することに成功!

しかしなぜか設定をミスって
関西弁になってしまいましたが。
(人魚姫的なヤ~ツ!)

 

〇なぜ、ウサオはこんなメンドくさいことをしたのか

ただ単に、自分の飼い主である「お母さん」に
会いに来てほしいなら

「お願いします!せめてもう一度だけ、
お母さんに会いに実家に帰ってきてくれませんか」

と言えばいいだけ。

なのに、
なんでこんなメンドくさいことをしたのか。

たとえ、
ウサオの説得に応じて
実家に帰ってくることになったとしても、

「誰かに頼まれたから、
しょうがなく 来てやった!」

このような態度では
また10年前と同じことの繰り返しになる。

それでは意味がない。
それどころか、かえって修復不可能になりかねない。

そこでウサオは知恵を絞る。
小さな脳みそで考える
(ちなみにウサギの脳は10グラム)

 そこで考えついたのが、

「今さら病」という
架空の病気をでっちあげる

 ということ。

 「病気を治す」というテイで
ひとつひとつ
自分の人生の課題をクリアしてくことで、

自分の人生を取り戻し、
本来の時雄に戻ることができれば、

みずから母親に会いに行くに違いない。

 そう考えたのではないか。
(北風と太陽的なヤ~ツ!)

ぐぬぬ…。
そうきたか。

小動物、恐るべし。

10グラム。あなどるなかれ。

 

 

〇まとめ

以上、

個人の感想、というより
勝手な妄想満載でお送りしました(^^;

著者の意図とは全く違った解釈や、
とらえ方をしていると思いますが、

 それらも含めて
「読書の楽しさ」だと
寛大なこころで受けとめてもらえると嬉しいです。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※

 年齢を言い訳にしないで、やりたいことをやっていく。
「自分年齢で生きる」という考え方を手に入れてから、

 「いま『さ』ら」から

「いま『か』ら」に変わり、

 充実した人生を送れるようになりました。

 でも、
「やりたいこと」だけでなく、

 「やった方がいいのは薄々感づいていたけど、
なんだか先送りしていたこと
」が

わたしにもあったのだと思いました。

メンドくさい…
照れくさい…
いまさら…

 そう思って先送りしてきたこと。

これらひとつひとつと向き合い、
丁寧に解決していかないと

本当の意味で、
自分の人生を取り戻すことは出来ない
のだなと
感じました。

 

わたしの「今さら案件」ってなんだろう…。

やっぱり
両親に感謝の気持ちを
ちゃんと伝えていなかったことかな。

2年以上実家に帰ることが出来ていなかったので
今年のゴールデンウイークには
なんとか都合をつけて
実家に帰ることにします。

人それぞれ、
人生の課題は違うと思いますが、

わたしの人生の課題に気づかせてくれた
本書と著者のミツさんに

あらためて
感謝したいと思います。

 ※※※※※※※※※※※※※※※※

 「今さら…」って思っちゃったら、

「今から!」って思いなおせばええねん!

心配せんでええ。

未来は明るいで!

未来は明るいで!!

 

大事なことだから2回言うたで。

 

生きづらさを解消し、
本来の自分を取り戻すためには、

 1)なによりもまず自分を深く理解すること。

2)自分を理解するために、他人の人生を知ること。

 この両方が必要不可欠なのではないのでしょうか。

 生きづらさを解消するために、もっと他人の人生を知ってください。

 「経験」「気づき」「考え」「学び」「生き方」
ほかの人の人生から学べることは、思った以上にたくさんあります。

 「コンプレックス」「黒歴史」「恥ずかしいこと」「失敗談」
みんな抱えて生きています。

 そんな素振りを見せないで、平気な顔をしているから
わからないだけ。知らないだけ。

 傷つくことが怖くて、人と深く関わってこなかった人こそ、
他人の人生を知ってもらいたい。

 そのために個人出版のkindle本がおすすめ。

 現状の個人出版の活用法としては、
一番有効なんじゃないかなと思います。

わたしの人生にも同じようなことあったかも。
似たような境遇なのに、どうやって乗り越えたんだろう。

対話するように本を読む。
自分事として本を読む。

 わたしたちは、もっと人生を楽しんでいいんです!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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 ひとりでも多くの人が「 生きづらさ 」の原因に気づき、
自分の人生を歩き出すきっかけになってくれれば いいなぁと思い、
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