最近は、「メール」や「LINE」、「チャット」など、
「メッセージアプリ」で文字情報のコミュニケーションをとる機会が多くなりました。

要点を簡潔にまとめてメッセージを送ることができる。
相手も、自分の都合のいい時に読むことができる。
忙しい現代人からすれば、お互いにメリットがあります。

また、
あとからメッセージを確認することもできるので、
「言った」「言わない」のトラブルも避けられます。

こんな便利で都合のいい「メッセージツール」なのですが、
ここにきて、なんだか
ちょっとだけ困ったことになってきました。

※この記事は約2000字、だいたい4分で読めます。

〇 何とも言えない、モヤモヤした気持ち…

LINEやチャット、TwitterのリプやDMでやり取りしていると、
「あれ？なんか、話がかみ合ってないなぁ…」
って思うことが増えました。

お互いが別々の方向を向いて、言いたいことだけ言い合っている、そんな感じ。

わたしはもともと、キャッチボールのような会話が苦手で、
自分が投げたい分だけ次々にボールを投げちゃう人なのですが、
（スミマセン(^^;)

文字情報でやり取りするときにもそれと同じようなことがあるなぁ、と思ったのです。

〇 原因は、「意図」が伝わっていないから

どうして、モヤモヤしちゃうんだろう…。
どんなときに、あれ？って思うんだろう…。

気になってから、ずっと考えていると、
ひとつの結論にたどり着きました。

それは、
リアルで会ったことのない

「文字情報だけのやりとりの人」
「直接交流がなかった、いわば初対面の人」
「SNSでの交流は結構長いけど、直接メッセージのやり取りはしてこなかった」

そういう人との「一対一」のコミュニケーションで
なんかかみ合わない感じになるのです。

家族とか、昔からの友人とか、

親しい人とLINEしてても、そんな感じはないです。

もしかすると、

まだ関係性が確立されていなくて、
相手の「ひととなり」や「考え方」などの情報が乏しくて
おたがいに手探り状態だから、

なのかもしれませんね。

要するに、

おたがいの「意図」がちゃんと伝わっていないから
なんとなくズレたやりとりになっているのではないか

ということです。

必要なことは、

「相手の意図をくむ」
「こちらの意図が伝わるように書く」

この２点です。

「意図」という言葉でわかりづらければ、
「目的」という言葉に置き換えてもいいかもしれません。

① 相手の意図をくむ

相手のメッセージの「一番伝えたいことは何か」を考えます。
感情の共有なのか、
知識（情報）の共有なのか、
それによって、こちら側のメッセージも変わってきます。

相手が、昨日は楽しかった、など
感情の共有をしたいと思っているのに、
こちらがひたすら知っている情報をベラベラとまくし立ててしまっては、
会話がかみ合うわけないですよね。

相手の意図（目的）をくみとって、それに沿った会話を広げていく。

実はこれって、リアルでの会話でも同じことですよね。

② こちらの意図が伝わるように書く

相手の意図をくむだけでなく、
こちらの意図が伝わるように書くことも大事です。
相手に
「このメッセージ、どういう意味かな…」
「この人は、何を考えているんだろう…」とか
気を使わせなくてもいいように、わかりやすく書くのです。

そこまで親しくない間柄だと、
どうしても相手に気を使い過ぎてしまいがち。
結果的に「回りくどい言い回し」になって、
言葉は重ねたのに、自分の思いが伝わっていない、なんてことに。

もちろん、相手に対する敬意や礼儀は必要ですが、
きちんとこちらの考えが伝わるように書くことも、
相手を不安にさせない、心配りのひとつなのです。

〇 文字情報には「向き」「不向き」がある

結論から言うと、
文字情報には「向き」「不向き」があるのです。

文字情報に向いているのは、
「業務連絡」や「記事のシェア」などの「情報の共有」です。

逆に、
「相談」や「愚痴」「不平不満」などの「感情の共有」には、
電話や直接会って話をするなどが向いています。

相手の表情、視線、声のトーン、間の取り方、抑揚や語気の強弱…
しぐさや身振り手振り……。
その人の、言葉以外の部分を読み取ることによって、
相手の感情を、より正確に理解することができるからです。

チャットなどのコミュニケーションツールは、
手軽なので便利ですが、
すべてにおいて万能ではないんです。
それぞれの用途に応じて
適切に使い分けるようになると、
より円滑なコミュニケーションがとれるようになるんじゃないかな。

な～んて、
わたしも気をつけます…。

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