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高校生の私が、先生と付き合った話13

今朝はいつも一緒に登校している美香子はいないので、1人で学校まで15分ほど歩きます。
駅前の大通りから一本横に入ったところにある商店街を抜けて、少し先の角を曲がると飲食店や小さい会社が立ち並んだエリアに入ります。
私は何をするわけでもなく、ただいつものように歩いているだけでした。

ふと、私の背後3メートルくらいにゆっくり近づいてくる人の気配を感じました。
ああ、友達が驚かそうとしてるな。気づかないフリしといてあげよ(笑)と、そのまま歩き続けました。



すると次の瞬間、すごい勢いでスカートをブワッとめくられたのです。
私は即座にツッコんでやろうと「おいっ!!笑」と振り返ると、そこにはスーツ姿の20代くらいの男性が私のすぐ後ろにしゃがみこんでいました。


「ひいっ!!!」と私が叫びをあげると、その男性はダッシュで逃げていきました。
なにが起きたかしばらく理解できず、その場に立ちすくむことしかできませんでした。

スカートめくりくらいで大げさ・・と思われるかもしれませんが、ほとんど人通りのないところで急に意味分からないことをされて、振り返るとすぐ後ろその人がいたら本当に怖いものなのです。

ガクガクと足が震えていましたがその場にはもういたくなかったので、逃げるように登校しました。
とりあえず学校についてさっきのことを担任の林先生に報告しておいたほうがいいかなと思い、最初に職員室に立ち寄りました。
(あまり言いたくはなかったけれど、ほかに被害者が出たらイヤだったので)

「林先生、おはようございます」
「おはよう。あれ、矢島さん。面談まで教室で待っててくれればよかったのに」
「あ、ちょっとお伝えしたいことがあって・・・あの・・・さっき通学路で変質者に会っちゃって」
「えっ、なにかされたの?!大丈夫だった?」
「といってもまぁ、スカートめくりされただけなんですけど・・・びっくりしちゃって追っかけれませんでした、ははっ」
「なに捕まえようとしてるの!他にはなにもされてない?」
「はい・・・大丈夫です」

その後は簡単に状況説明をして、念のため警察にも報告しておくと言ってくれました。

その後は教室に移動し、三者面談をしましたが、私が「母には伝えないでほしい」とお願いしたので林先生は今回の件については何も言いませんでした。

三者面談の日は鈴木先生に会えるかも!と希望に満ちていた日だったのに、モヤモヤが残る結果となってしまいました。
母とランチして帰ろうかという話になっていましたが、鈴木先生を一目見ないとモヤモヤが晴れない!と思いました。

そういえば以前に、「母がママさんバレーしてて、バレー部の練習見てみたいわ~って言ってました!」と鈴木先生と話をしたときに「いつでも見に来てくださいって伝えてね」と言われたことを思い出しました。
社交辞令で言ってくれたんだろうなとは思ったけれど、そのお言葉に甘えて見学に行ってみることにしました。
(ダシに使ったみたいになってるけど、母も喜んでたからヨシとしよう・・・)


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