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7月のお盆【エッセイ】

私は東京生まれです。
お盆は7月13日から7月16日の間です。それが当たり前と思っていたのです。
小学校へ上がると母が8月の13日ごろに帰省するのに合わせて、母の故郷へ行っていました。
そこでは8月がお盆だったのです。
幼かったのでお盆が2度あることは知ってても、なんでだかはよくわからなかった。

調べてみると諸説あるが、もともとは旧暦の7月15日に行われていたけれど、明治時代に改暦があって8月15日に行われるようになったとか。
7月は新盆で東京を中心にした一部地域。8月は旧盆で大半の地域です。
あとは農繁期で7月は忙しいので1ヶ月遅らせたという説もあるようです。

中学校までは夏休みになると母の故郷へお盆休みとして出かけていましたが、高校生になると部活が忙しくなり、いっしょに行くこともなくなりました。
大人になって働いていた時期は、職種が販売業で定休日がなく、休みもシフト制でした。お盆休みに帰省する人が交代で休みを取得してました。私は冒頭で書きましたように、東京が故郷なのでお盆は終わっており、帰省することもないため職場に出ることができました。皆さんに感謝されて恐縮したものです。逆に、職場の立地場所が会社関連が多く繁華街から外れていたため、お盆期間中は空いていたので、社員が少なくても回せたので助かりました。

結婚して東京から神奈川に移り住みました。婚家も東京と同じく7月がお盆でしたので、この時期になるとお盆の飾りやらお供物など用意します。
結婚して27年になりましたが、ご近所でもお盆の準備をするところがなくなったように思えます。
何よりも迎え火・送り火をするお宅を見かけなくなりました。
もしくは若い世代の家が増えて、仏壇がなかったりそういう風習をしなくなったのかもしれません。それも時代の流れなのだろうと思います。

今日は送り火です。
暑い日でしたが、夕方は少しでも涼しくなるといいなと。

2023年7月16日(日) 奈央



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