自由律俳句 11
2024年1月を詠む
元日の夕刻に響く緊急地震速報に慄く
初夢を見たはずが記憶になく
能登半島地震が夢であればと思う朝
箱根駅伝が終わると正月も終わり
正月三が日過ぎての散歩は12000歩
鳶が旋回する空の下でカラスの集団がざわめきて
七草に七草雑炊の朝餉
雪が舞う能登半島の成人の日
自分にできることは震災地の地酒を買う
相手の亡き親を想い寒中見舞い出し
小豆の甘さが染み渡る鏡開き
米寿祝いの知らせが母から届き
午前は晴れ午後は雷雨とかまびすしい
雨上がり冷たい空気を纏う朝
青空に強風であおられた頬冷たし
29年目の兵庫から石川へ追悼の祈り(阪神淡路大震災の日に)
ぬる燗と焼き鳥の塩が体にしみる
髪を切り襟足に寒さを感じつつ
大寒波に日本中が凍えたる
「袖すり合うも他生の縁」と「一期一会」を体験した日
48年経つも教師と教え子に戻る同窓会
大安日 川崎大師の人出に目眩する
大吉を引き当て心が解放される
∵ ∵
昨年の10月に中学の同窓会(卒業から45年)があり、出席してきました。
今度は1月の終わりには小学校の同窓会(卒業から48年)が開催され出席しました。
当時の担任の先生が2人来て下さって、懐かしさとお元気な様子を拝見でき嬉しかったです。
2024年を迎えた日の夕方、能登半島周辺で大きな地震がありました。
お正月を穏やかに迎えたばかりの日に、このような地震が来るとは被災地の方も思わなかったことでしょう。
関東でも揺れを感じました。関西方面も揺れたようなので、大規模だったことがわかりました。
時間の経過とともに被害の状況が見えてくると、言葉にならない思いで胸がいっぱいになりました。
あれから1ヶ月。復興に向けて、1日も早く事態が変わることを祈ります。
そして、自分ができることをやっていきたいです。
今月は思いのほか句が浮かび、いつもより多くなりました。
2023年12月の自由律俳句 10 はこちら
⇩
自由律俳句のもとになる3行日記
記事が少しでも心に残ったものがあれば幸いです。サポートもありがとうございます。創作の支えとして大切に使わせて頂きます。