【日記】「引き」のマーケティングで誰もが幸せに潤う世界を。
「押してダメなら引いてみな」
ってどっかの恋愛テクニックであった気がするけど、、
でも本当に好きならわざわざ「押す」必要はない。
例えば、、高級寿司を食べにいくとして、大将がわざわざ「これ食べなさい」なんて言わないですよね?
もちろん「このネタは旬だから美味しいですよ〜」くらいは言うと思うけれど、本当に美味しそうなら勝手にお客さんは注文するし口に運ぶ。
「押し」が強めな傾向にあるのがマーケティングのセオリー。
実際にニーズがマッチングしてさえいれば「引き」でも全然集客できるんじゃないか…?
そう気付かされたのはとあるZoomセミナーにて。
会員制のコミュニティが主催するコラボセミナーなのと、社外秘情報もあったので大っぴらに名前は出せないのだが、そこで登壇していたマーケターさんのクライアントさんがいわゆる“非稼ぐ系”だった。
(非稼ぐ系って言い方もなんかやだよね)
アニマルコミュニケーターと言って、言葉を話せない動物たちが何を考えているのか、言葉を言い換えて飼い主に伝える仕事。今飼っているペットだけでなく、亡くなったペットが伝えたいことも代弁して伝えてくれるそう。
年間150名近くの方が無料で登録し、30名以上がそこそこ単価の高い講座にご参加。
通常、こうしたプロモーションはかなり広告費をかけてローンチすることが多いけれど、実際はあまりかけてなくROASもかなり大きめ。
実際に使われているLPや募集ページなども拝見させていただいたけれど、、おおよそマーケティングっぽさは感じられず、デザインも正直「ペライチで作れるのでは…」と言った感じ。ヘッダーのコピーもシンプル。。
で、そのマーケターさん曰く「“引き”で作ったんだよ」と。
アニマルコミュニケーションを必要とする人って、ペットロスだったり、ペットともっと心を通わせたいと考えてる人たち。亡くなったペットともう一度会いたい、もっと気持ちを知りたいと言うニーズは実は非常に強いそうで、まさにこの案件ではその強いニーズにヒットしたらしい。
通常ならそうしたニーズに対して、あーでもないこーでもないとコピーを捻り出して説教するかのようにライティングをしていくわけだけど、、そこまでゴリゴリに作り込んでいない。
「本当に知りたいことであれば、みなさん自分で調べますからね」
「僕たちがやっているのは必要な情報を提供しているだけ」
つまり、こっちから売らんかなとゴリゴリに売り込むことはなく「引き」の姿勢を一貫していたらしい。
ゴリ押ししない代わり、定期的にインスタライブでフォロワーと交流するなど信頼関係づくりはきちんとしていて、募集の仕方も本当にお客さんの見えるところに置きにいってるだけ。
よくあるローンチのやり方に固執していないところが美しいな…と感じた。
こうした「引き」のマーケティングはスピリチュアルやサポート業のお仕事ほど、講師の属人性が高いものほど効果的な気がしている。
特に長く続いている講座はノウハウはもちろん、講師の発信内容に共感したり、信頼関係が築かれてファン化されている。
日々、インスタやYouTubeなどで講師の発信をチェックし、情報を受け取り続け、ようやく商品購入に至ることが多いので、時間こそかかるけど手堅いし負荷も大きくない。
むしろ、稼ぐ系のプロモーションを手がけているマーケターやクライアント達の大半は稼げても疲弊してる気がする…。
もちろん、そうしたやり方が好きな人もいるけれど、ノウハウや手法は次から次へと新しいものが出てくるので飽きられるのも早い。常にキャッチアップしていくだけでもかなりしんどいはず。
マーケターもクライアント(講師)も疲弊せず、息の長いプロモーションを仕掛けていきたいなら、丁寧に関係性を築いていく「引き」の施策が大事だと改めて気付かされた。
それと、、長期戦になりがちなプロモーションだからこそ、利益度外視で
「心からその商品(クライアント)のことを応援できるか?」
自分なりの基準を持つべきと言う話も身に染みたなぁ…
クライアントとは友達の延長でいたいって話もすごく新鮮で、一緒に遊びに行ったり家族ぐるみで会ったりすることもあるって。
なんか、こういうビジネスライクじゃない人間臭いところも良き。
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