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英検2級(CEFR B1)→英検準1級(CEFR B2)にあがるために必要な学習(ライティング編)

OECにお問い合わせをいただく英語学習者の年齢や英語レベルの現在地はさまざまなのですが、「英検2級は合格したけれど、英検準1級にはなかなか合格しない、どうしたらよいか」という内容も頻繁にいただきます。

もうすぐ出版できるKindle本「英語学習コンプリートブック」の「ロードマップ」にもB1→B2段階での学習ロードマップを含んでいますが、このレベルの学習者向け情報をあまりnoteで投稿していなかったので、この部分について、ひと足先に載せてみたいと思います。

この段階で一番必要なことは、ライティング力(エッセイ)のレベルアップです。これに加えて、準1級レベルの単語を覚えていくこと。そして、覚えた単語を、Passiveにわかるだけでなく、同時にActiveに使える言葉にする。これらができれば、準1級レベルは超えられます。同時に、IETLSでもスコアメイクもできるようになると思います。

今回は、一番大切な、ライティング力(エッセイ)のレベルアップについて書きたいと思います。

英検準1級レベルで必要とされる力

(1)自分の言葉で書く・パラフレーズする力

英検2級レベルでは、基本的に出題文をそのままなぞるような主張の書き方で十分でした。準1級レベルになると、イントロにフックの一文を入れること、そして自分の言葉で、メインの主張を書くことが求められます。

コンクルージョンでも、必ず、イントロとは別の表現で主張を繰り返して締めます。

(2)時事問題に関する知識と多様な意見

英検準1級やIELTSのライティングでは、時事的な知識や社会問題について出題されることが多いので、世の中で起きている問題やテクノロジーの動向など、ニュースの知識を持っていることが必須となります。

中高生や大人はもちろん、小学生でも、普段から世の中で起きていることについてご家庭でフォローしていけば、ある程度、時事問題を理解することはできます。いろいろなことが繋がっていることもわかってきて、どんどん社会に関する知識をつけていくことが楽しくなっていくと思います。そこでご家庭や友達とディスカッションをする習慣があれば、これらのエッセイに対応するベースは十分作ることができます。

ただ、実際にエッセイとして社会問題に対する意見を述べるには、単語や表現、そしてこれらを論じる時に似合うかっこいい英語の言葉回しなどを、文字で学習する必要があります。

その力をつけるための学習方法

(1)パラフレーズを学ぶ・真似る・練習する

1️⃣  英検ウェブサイトに載っている、英検準1級の過去問題の解答例を読んでみましょう。出題文を見て、トピックセンテンス(主張)を、どのようにイントロで、そしてコンクルージョンで書き換えているか(パラフレーズしているか)見て、真似てみましょう。

2️⃣ WordTune Editorを使ってみましょう。自分で書いた一文にパラフレーズ案を出してもらい、なるほど、こう変えていけばいいのか、と学ぶことができます。

例えばこんな、ちょっと幼い文章を書いたとしても、このようにパラフレーズのアイデアを出してもらえます

・Clothing made from animal fur is not a good idea in my opinion.
・Animal fur should not be used for clothing.
・The use of animal fur in clothing is not acceptable to me.
・It is unwise to use animal fur for clothing.
・People shouldn't wear clothes made from animal fur.
・There is something wrong with using animal fur for people's clothes.
・People should not wear clothing made of animal fur.
・In my opinion, animal fur shouldn't be used in clothes for people.
・It is not a good idea to use animal fur on people's clothes.
・Wearing animal fur for clothes is a bad idea in my opinion.

3️⃣ 自分で書いた文章をChatGPTさんに投げて、よりナチュラルな英語にしてもらいましょう。そこで書き換えられた表現をパラフレーズとして学びましょう。

(2️⃣と同じ文章を使ってみます)


(2)時事に関する知識を持つ

小学生から学べるよいウェブサイトがたくさんあります。楽しいと思えるものを見つけて、時々でもチェックしていけるといいですね。

1️⃣ CNN 10
2️⃣ Breaking News English
3️⃣ Kids.Earth.Org
4️⃣ Japan Today
5️⃣ Scientific American 

(3)Pros/Consの観点で意見を表すことを学ぶ・真似る・練習する

世の中で何が起きているのか、どのようなことが問題となっているのかを「知っている」だけでは、それをエッセイとして主張する力はつきません。

社会問題に対して、どんな意見があるのか、その根拠は何か、そして自分はどのように考えるのか、この過程にきちんと時間をかけて、それを自分のライティングとして文字で実際に表現する練習が必要です。

この時におすすめのマテリアルを二つ紹介します。

1️⃣ 英検1級 英作文問題完全制覇

2️⃣ Procon.org (Britannica)


いかがでしたでしょうか。
英検2級(CEFR B1)レベルから英検準1級(CEFR B2)レベルへ上がるために何をしたら良いかわからず困っている、、そんな時は、以上の学習に取り組んでみてください。

そしてようやく!日々お問い合わせをいただいている、Kindle本「英語学習コンプリートブック」「英語学習ロードマップ」をまもなく公開いたします!ぜひそちらもご利用ください!

(追記)
この記事をポストしてすぐ、ちょうど、「⚪︎年前の今日」というFacebookのお知らせで、7年前の今日の投稿があがってきました。10歳の娘と、8歳の息子と、AIに関してディスカッションしていたようです。(その後、娘はこの7年間、常にニュースや時事問題をシェアしてディスカションしていますが、息子は途中からあまり参加しなくなってしまいました😢)

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