自信がなくて責任感が強すぎて抱え込んだ高校生の私が知らなかった世界

今回は長女病の私の高校時代のエピソードと、今の気持ちを書きたいと思います。

好きだったことが楽しくなくなった

高校生の時、バレーボール部でした。小中とやってきて、バレーボールが好きでした。高校では外部コーチがとても怖くて、、よくある体育会系のアレです。
厳しい言葉と、厳しい練習でした。コーチのおかげでかなり上達して、周りからもいいチームだと誉められていました。

でも、弱気でできなかったら怒られるし、しごき練習がありました。
髪の毛は短く!制服はきちっと着る!お菓子ジュースダメ!それだけでも嫌だったのに、先生にも過剰と言えそうなほど丁寧に、ドアを開けたり座布団敷いたり。神経を張り巡らせていました。部活なのでそんなことは他でもあったと思いますが、問題は私がそれに対してとっても怯えていたことです。

そんな中だったので、余計にいい子にしないと怒られる、という精神が働いていました。先輩ともいい子で話していました。無理してたわけじゃないけど、一所懸命にやってると思われる必要があったからです。

ずっと怖い怖いと思ってやっていました。そして先輩が引退し、私たちの代になりました。
そして、、なんとキャプテンに指名されたのです。
その時の感情は、「なんで?!私なんか無理なのに、怒られるのに。最悪最悪最悪。」そんな感情で支配されていました。その後もビクビクしながらやっていました。

キャプテンだからこうあるべき、これができるべき、これができないのはダメ、ふさわしくない、と自分を苦しめながらです。だからもっとできるようにやらないと。悩んでると思われたくない。取り繕うのに必死でした。
食欲がなくなりました。

抱え込んだ結果、大切なことを見失ってしまった

嫌だ嫌だと思いながらやってきた試合。ユニフォームが3つあるのですが、試合ごとに着替えていました。そして、なんと2試合目にきるユニフォーム、私が忘れたのです。

ユニフォームを着替えるのが恒例なので着替えない選択肢はないです。
でも私がわすれたことで、試合に出るために誰かのを借りないといけないのですが、そうするとベンチに入れない人が出てきます。
それを怒られ、コーチに「ジャンケンで決めろ」と言われ、本当にジャンケンできめたら、もっと怒られました。
消えたくなりました。

そして、試合は決勝で負けたと思います。(2つの市でやってるのでそんなすごい大会じゃないけど)
「この後どうする」と聞かれ
「練習です。」
「どうやっていく」
「走っていきます」

試合して疲れたけど、小一時間ほどかかる距離を荷物を持って走りました。登り坂道が長い団地の上の高校で、「あの坂登るのか、、、」と思ってたけどもうそれも忘れて走っていました。疲れたのかどうかは覚えてないけど、この後一人でしごかれてボロクソに言われるんだろうな、と思ってました。
恐怖と自分への幻滅感と、もうどうにでもなれという気持ちでした。

細かいことは忘れたけど、その後しごかれた気がします。
そして教官室へ呼ばれて、
「キャプテンしんどいのでは?」「精神的に心配」
と先生とコーチに言われました。

「◯◯にお願いしようと思う」

ああ、やっぱりか、私には無理だったんだよな、もう辞めてしまいたいと思ってたしなあ、と思いました。
その後、確か私を慰めるような言葉をかけてくれていたけど、それも本心じゃないんだろうなと思ってた気が。。

私は副キャプテンになりました。名ばかりだな、と思ってたけど。とことんネガティブです。
正直な気持ちは、やっと解放された、これで責任を問われることがなくなってプレッシャーから解放される、と肩の荷が降りてホッとしてと同時に、私って何やってもダメな人間だ、期待に応えられなかった、価値のない人間とみんなに思われるんだろうなあと思ってたのははっきり覚えています。

バレーボールは好きだったけど、早く引退したかったのです。
こんなにしんどいのになんでやってるんだろうか、好きなはずなのにやりたくない、授業中に後何日で引退か毎日数えていました。夕方が近づくたびに憂鬱。県でベスト4になろうという目標を掲げてやってきたけど、それより恐怖と自信のなさで、早く終わりたかったです。

惜しくも目標には届きませんでしたが、引退試合が終わった時は達成感でいっぱいで、本当にやっててよかったと思いました。
でもこの出来事は私の中では衝撃だったようで、夢によく出てきます。
自分に心底幻滅したからかもしれません。

どうせやるなら楽しみたい


私の責任感が強すぎ、人に心配をかけたくない、迷惑をかけたくないと抱え込んだ結果、好きなことが楽しくなくなるぐらい、自分が苦しくなって潰れそうになりました。
これまで以上にプレーにも自分にも自信がなくなったんです。自分に対してみんなが仲間に見えなくなりそうだった時もありました。私のことダメなやつと思っているのかも、みんなどう思っているのかな、と。とても損したと思っています。
コーチは怖かったけど、自分の受け取り方や自分の在り方でここまでにならずに済んだと思うのです。

この時の私と会話するなら、、

大人の私「キャプテンすごいやん!!」

高校生の私「やりたくない。私はエースでもないし、一番上手いわけでもないし、自信もない。なんで選ばれたのかわからへん。」

大人の私「上手い下手で選んでない。貴方にしか出来ないことがあるから選ばれたんじゃないの?」

高校生の私「何も出来ない。できることがない。チームの役に立てない。」

大人の私「なんでそう思うの?」

高校生の私「別にめっちゃ上手いわけじゃないし、元気のある明るい人は他にいるし、私はそういうの苦手やから。引っ張っていく力がない。先生も怖いしどうせ一番怒られるし。これまでのキャプテンはエースやったり、飛び抜けて上手いところがあったし。」

大人の私「キャプテンはプレーが上手い人がなるものではない。みんなのことを考えられて、目標に向かってみんなをまとめて走っていけるような人、それができるから選ばれたと思うよ。」

みたいにテンションを上げてあげたいですね。そうやって言ってくれる人がいたら、少しは違ったのかもしれないなと思います。

同じ場所から眺めても、全く違う景色になる


現在、職場でリーダーの立場で仕事をしています。リーダーに指名された当時も、どうせできなくて怒られるのに、私なんか向いてないのに、と思ったことを思い出しました。

その直後に赤羽さんの本に出会って、オンラインサロンに入りました。
腹を括ってリーダーをやることに決めたんです。

今は、何かをやる前に、こうできないといけない、悩んでいたらカッコ悪い、迷惑をかけたくない、とか考えなくなりました。前のままだったら、リーダーはやってないし、新しい世界を見ることがなかったと思います。

世界というと大袈裟に思うかもしれないけど、高校生の私からすると、本当に新しい世界だと思います。愛着障害や長女病が克服されていくことで、世界は明るくなっていくのです。
壁があっても、辛くなっても、これは試練でそれを乗り越えるための苦しさで、それさえも楽しんでいたいと思えるからです。仲間がいてよかったと心底思えています。
人生が楽しくなって、生きてる!って充実感を感じる!
全く違う世界です。

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