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揺らがないのは貴方のおかげ

気分に波がないよねってよく言われる。

もともと、あまり揺らがないタチではあるけれど、ほかに理由があるとするならそれは、“自分に影響を与える存在が、滅多に揺らがないおかげ”かな?と思う。

私に影響を与えられる人は、この世に数えられる程度しかいないのだけど(深い関係性を築いた人の言葉しか刺さらないのだ)あえて挙げるなら、家族と友人、それに恋人だ。
(そもそも対象が少ないことが影響してる?)

家族と友人については、最近コロナの影響もあってなかなか会えていないから、ここ数年は恋人の影響がほとんどだと思う。


昔からそうだったのか、私の感情が減るのを補うように進化したのかわからないけれど、私の恋人はとにかくよく笑うし、ぷりぷり怒るし、しょんぼりへこむ。見ていて飽きないし、とっても可愛い。自分より4つも年上なのに、たまに「あれ?私、少年と一緒に暮らしてたんだっけ?」と思う時もある。

(女の人が大人になるにつれ感情を抑えるのがうまくなるのと反対に、男の人は大人になればなるほど自分の感情を素直に発露するようになるのだろうか)

一方で、心の1番深いところはとても静か。
どんなに嫌なことがあっても、疲れていても、
まるで体の真ん中からゆったりした音楽が流れているみたいに、彼だけの時間がそこにある。
私はその感覚に触れるのが好きで、たびたび彼の背中に自分の背中をあずけてはその流れを感じている。


私の気分に波がないとしたら、それは間違いなく彼のおかげだ。
どんなに嫌なことがあっても、辛くても、その流れを感じればまたいつもの私に戻れる。

私が、どれほどその存在に支えられているか、きっと彼は知らない。
私はいつもさめた態度をとってしまうし、気持ちを素直に伝えるのが得意じゃないから。

でも、それでもいいと思っている。
彼には悪いけれど、そのまま何も知らずに笑っていてほしい。
変なプレッシャーや責任を感じて、彼のリズムが崩れてしまうのは嫌だし、万が一、私の想いが彼の健やかさを損ねてしまう原因にでもなったら立ち直れないから。


だからいつもみたいに、お茶目な猫の動画とか観て、年甲斐もなくきゃっきゃってして居てほしい。だってそれだけで、もう充分救われているもの。
それだけで、私のこころは整うから。


ここまで読んでくれて、ありがとう。


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