1999年製のチーズバーガー

18歳です。

1999年製のチーズバーガー

18歳です。

マガジン

最近の記事

メリークリスマスブルー

今年もクリスマスがやってきた。 やってきた、とか言うとなんだか変だけれど、クリスマスはやっぱりやってくるものだと思う。道に迷った子犬だとか、雨の日にノックをする訪問者だとか、明け方そっと起き出してプレゼントを届けるサンタみたいに、やってくるものだ。 町中を一夜にしてキラキラにして、あちこちでワクワクしてしまう音楽が鳴り出す。 サンタの姿を探してソワソワとする子供達、ショウウィンドウで陽気なクマのぬいぐるみ、 あなたの欲しいものはなんですか? 「クリスマスはお預け」(原題

    • 素敵にお洒落をして選挙に行ったらクリームソーダを飲んで夢を語りたい

      へイガィズ、10月22日は衆院選の投票日!そして昨日期日前投票を済ませてきたチーズバーガーは降られた雨を恨めしげに睨んでる。 . 衆院選?なにそれ食えんの、みたいに思ってる人も、雨が降ろうと雹が降ろうと僕/私は〇〇に入れよう、と思ってる人も、なんとなく選挙は行かないといけないなぁと思ってる人も、思いの強さに変わらず投票する権利は誰にでも等しく同じ分だけ渡される。私も今回の選挙で初めてずっと欲しくて仕方がなかった選挙権を手にすることができて投票に行けることをとても嬉しく思った。

      • やってない人よりはやってる、やってる人よりはやってない。そういう事、全部ほっぽり出して逃げてしまうのね。

        • <田舎のチーズバーガーが大森靖子のライブを初めて見た話>「もう一度魔法を」Public Dairy vol.13

          大森靖子を見に行こうと思って会場を移動するためのバスに乗り込んだ。 バス停は乗車待機客が多く、乗り込んだ頃には公演の時間には遅れてつく様子だった。 冷房で冷やされた車内で隣に小柄な女の子が並ぶ。長めの前髪、肩にはかからないくらいのボブ。髪は細くて透き通った黒が綺麗だった。真夏で気温も高いのに薄手の黒いウェットパーカーを羽織ってしきりに髪をすく手の指はなぜか皮が向けてボロボロで、爪には黒のネイル。私と同じ色だったけれど、彼女のネイルは乾くまで待ちきれなくてよれてしまったみたい

        メリークリスマスブルー

        マガジン

        • Public Dairy
          12本

        記事

          Public Dairy vol.11「いつかアメリカンダイナーで朝食を」

          ハロー。長らく書いていなかったから書き出し方を忘れてしまった。 サムスィングリリカルなことを書いた方がいいかしら。 フォーフー?笑 誰のために?笑 この間空を見たらたくさんのトンボが飛んでいた。 スズメバチの巣を落としてから、トンボがスズメバチに見えて、心中穏やかじゃない日々が続く。 私の周りで唐突なブログラッシュが起きていて、つい流行りに乗った。 とは言えこうやってキーボードを叩いても何か身のあることを言えるわけじゃない。 そういうことが時々嫌になって一文字もかけな

          Public Dairy vol.11「いつかアメリカンダイナーで朝食を」

          Public Dairy vol.10「減る/損なう/消える」

          雨の続く日々に鬱蒼としていたのに、今日は嫌になる程晴れていた。 ピカピカ光る太陽の下に露出された私の腕は思ったよりも白い。 二日ぶりの日記。 湧き出るものが消え失せたので休んだ。休んだところでこれはただの独り言だから、継続性のない自分を少し恨んだだけだった。 麦の収穫を手伝ってと言われて、麻紐で結束をした。 切り口を綺麗に揃えて、グズらないくらい強く結ぶ。とてもきつく結べたと思っていたのに、 「もっときつく結べ」と父に言われて、まじで言ってんの、と目を落とした手の平に赤い

          Public Dairy vol.10「減る/損なう/消える」

          Public Dairy vol.9「さくらんぼが好き」

          佐藤錦のさくらんぼを食べた。 小さい時お店やさんに行くと果物コーナーの前でずらりと並ぶたくさんの果物を見るのが好きだった。 お母さんはメロンとかさくらんぼとかマンゴーとかそう言う果物をあまり買わなかったから、手に入らない果物たちは棚で一層キラキラしてるみたいだった。 #日記 #エッセイ #さくらんぼ #キラキラ #果物 #八百屋さん

          Public Dairy vol.9「さくらんぼが好き」

          Public Dairy vol.8「楽しい選挙って言うのそろそろやめたいけど」

          都議会選挙の結果は、現与党自民党の得票率が過去最低、小池百合子率いる都民ファーストが圧勝だった。 どんなスキャンダルをしてもどんな強引な政治をしてもビクともしなかった自民党が惨敗とはにわかに信じがたいが事実なのだから目を剥いてびっくりしている。議会への言及なし(政策なし)の目立っていた都民ファーストが圧勝だったこともにわかに信じがたい。 投票率が50%を上回っているのをみて、有権者の過半数が選挙に行くことなんてあるんだと驚いてしまった。 私の地元で投票率が40を超えることは

          Public Dairy vol.8「楽しい選挙って言うのそろそろやめたいけど」

          Public Dairy vol.7「サンショウウオ」

          川で見つけてきたサンショウウオの赤ちゃんの足が生えてきました。 弟が毎日シラス干しをあげていたみたいで、捕まえた時は小女子と同じくらいの大きさしかなかったのにいつの間にかイワシの煮干しくらいの大きさになっていた。一ヶ月でシラス干しからイワシの煮干しだよ、びっくり。 エラが目の少し後ろからピロピロ生えていて半透明で、足が生えてくるとぱっと見はウーパールーパーみたいだった。 「これウーパールーパーじゃないの?」 何年か前に、妹が育てていたサンショウウオを見て、そう聞いたら 「

          Public Dairy vol.7「サンショウウオ」

          Public Dairy vol.6「お邪魔タクシー1」

          この間近くの水溜りからオタマジャクシをぎょうさん拾ってきた。妹や弟と散策していたらウジャウジャといらっしゃったので手のひらに3掴みほど。虫かごに3センチ水を張って50弱のオタマジャクシを落とした。 みんな元気に泳いで、日に仰ぐと太陽に突き進む精子みたいだった。 家に持ち帰って餌をあげた。 炊いたご飯を落としたらよく食べていたのでヌカをいれてみたらとてもよく食べていた。 透明な容器の側面からオタマジャクシが餌を食べる様子を眺めていると、知らない間に日が暮れていた時がある。夕

          Public Dairy vol.6「お邪魔タクシー1」

          Public Dairy vol.5「キープゴーインメーン」

          田舎に住んでいると、道路の真ん中に蛇やらネズミやらモグラの死体がペランペランに伸びて落ちていることが多い。雨の日の次の朝はカエルの墓場になる。 自転車で急な坂道をブレーキかけずに降りていくと風が気持ちよくて目を閉じて見たりすると、車輪の前に迫る死体に気がつかないから、気づいた時にはすでに車輪のはるか後ろに流れていたということはざらにある。 仮に死んだ後のものだったとしても車輪で潰していくのは気分が悪い。 毎回潰していくたびに後ろに流れていった死体を、スピードを出したまま振

          Public Dairy vol.5「キープゴーインメーン」

          Public Dairy vol.4「三年一組秋田まんじ」

          秋田まんじって言う人が知り合いにいます。 嘘ですけど! 三日坊主なので、公開日記飽きてきた。 話題がないので最近聴いてる曲でも貼っておきます。 環ROY フルコトブミ 「一つ一つはナンセンスで力を持たないのに多くが集まると途端に意味であふれた事象になる」感覚って言うのか、小説や言葉の可能性を信じたい人への救いみたいな歌だなと思いました。 大好きなアーティストについてどう好きなのか書きあらわしたりどういう音楽なのかを言い表したり、そう言うことがしたいけど、それだけの語彙

          Public Dairy vol.4「三年一組秋田まんじ」

          Public Dairy Vol.3「夏野菜カレーなる模倣」

          IKEAのショッピングバッグのリメイクを最近よく見かける。 はじめは「ただのブルーシートじゃん、ダサくね」って言ってたのに、チラチラと見かけていたらいつのまにか「IKEAかわいい!あのロゴ鬼かわいい!」とか言い出すようになってしまった。 かわいいって思うようになってしまったから、IKEATシャツとか、IKEAのロンTとか、キャップとか欲しい気がしてきてネットで調べたら財産持ってかれそうな値段だった。ただのシャツに100円弱のテープ縫い付けただけなのに、んーぜん円。んーぜんえ

          Public Dairy Vol.3「夏野菜カレーなる模倣」

          public dairy vol.2「ヴィンセントとマル」

          「ねぇチーズバーガー!トカゲがいる!カメラ!」 この間、草むしりをしていたら弟が私を呼んだ。トカゲなんて珍しいものでもないし草むしりを中断するのはめんどくさかったから、別にいいよ、と返した。それでもしつこく弟は呼ぶので見に行ってみたら二匹のトカゲが交尾をしていた。 趣味が悪いから一部始終を動画に納めたけど、彼らの極めてパーソナルな行為を無断で動画に収めた挙句にネットに晒すのは節操がないかなって思うので写真も動画も貼りませんが。卵をお腹に抱えたメスに小振りなオスが、共食い

          public dairy vol.2「ヴィンセントとマル」

          public diary vol.1「手のひらのリンゴを落とさないようにすること」

          日記をつけようと思ったから無印で無地のアイディアノートを買った。 コルク色って言うんだろうか、まぁそう言う感じの色をした表紙に、マグナム35口径を描いてみたり、バラを描いてみたりクリームソーダを描いてみたり「ライ麦畑」の一文を書き出してみたり、とにかく好きに色々描いた。使ったペンは0.38のジェットストリーム。(これ、滲まないからすごく書きやすくて字が綺麗にかけるよ、本当に。) その絵の上に蛍光色のマーカーペンとか色鉛筆で色をつけたら満足のいくノートになって嬉しくなった

          public diary vol.1「手のひらのリンゴを落とさないようにすること」

          タチバナさん

          タチバナさんの髪はヒステリックブルーのベリーショートだった。初めて彼女に会った日、青山通りはすっかり黄色一色で、濃厚な秋が夏を追いやってしまったおかげで私はあーしくじったワ、と呟いてお気に入りのスヌードを首に3重にも巻きつけて、秋に合わせて新しいアイシャドウを購入しようと歩いていた。トレンドはイェロゥ。なんでも、レモンのイェロゥではなくヤマブキのイェロゥらしかった。気の毒にきっと秋にしてはあまりに鋭く閑としすぎて、日差しとは裏腹な肌を突く外気にレモンの黄色は眩しすぎるのだ。仕