夏といえばどのようなことを思い浮かべるでしょうか。スイカや花火、夏祭りに浴衣や海水浴。ホラー映画をみてからの肝試し。様々な楽しい事がめじろ押しですよね。どれをとっても青春の1ページになり、今後の人性を豊かにする肥やしとなってくれることでしょう。

そんな中、あえて夏のオススメを上げるならば、私は夜中のお散歩を上げてみたい。そして、皆さんにその魅力が伝わればなお嬉しいです。

まず、夜中に散歩するのが何故オススメかというと、やはり日中に比べて涼しいからです。春や秋では日中のポカポカ陽気に照らされて散歩することがなんとも言えない快感ですが、夏は少し厳しいですよね。どうしても運動量が少なくなる夏には、熱中症を避けつつ、夜中の涼しいときの散歩が、ストレス発散と運動不足解消へとつながりリフレッシュできます。

次に、適度な運動をすることで、質の良い睡眠を取ることができるようになる、気がすること。寝苦しい夜はエアコンをつけていてもなかなか眠りにつくことが出来ないときもありますよね。寝よう寝ようとしてもかえって逆効果になってしまうこともあります。そんなときは、開き直って散歩にでかけてみると、案外すんなり眠りにつくことができたりします。

最後に、これが一番のオススメポイントになるのですが、非日常感が味わえること。私は、この夏の夜の熱気と静まり返った街並がとても好きです。普段は人で賑わっているところが、夜になると打って変わって全く人がいなくなるのが、どこか寂しくも風情を感じます。静まり返った街並みや商店街を歩いていると、街の裏側を見ているようで、また、その街を独り占めしているようななんとも言えない感覚を味わうとができます。そこで、昼間では気が付かないような小さな発見をしたり、一日の出来事を振り返ったり、明日からどんなことして遊ぼうとか、次の連休にどこに行こうとか、他にもいろんなことを考えて、普段考える暇がないことを深く考えるよい時間となります。

ほとんどの人は、どこかの組織に属しており誰かと関わりながら生活をしなければなりません。ときには人に合わせながら自分を押し殺したり、様子をうかがいながら意見を言ったり、プロジェクトを推進しなければなりません。絶えず誰かと交流をしながら、相手に合わせて生活をし続けるのはしんどいときもありますよね。

「独り」になってはいけませんが、「１人」になる時間は必ず必要です。世間から少し離れ、自分自身と向き合い、夜の散歩を堪能してみてください。夜の街の静けさや小さな発見、それらから得られるノスタルジックな感覚や非日常的な感覚もまた、人生の肥やしになると思いますよ。

#夏のオススメ