「別居嫁介護日誌」スタートから5年目のラジオ出演
アナウンサーの鈴木純子さんからお声がけいただいて、「ハート・リング健康Radio~認知症と手をつなごう」(文化放送・日曜17:45~17:55)のラジオ収録に行ってきました。
8/6(日)、8/13(日)、8/20(日)の3週に渡って、義父母の遠距離<認知症>介護についてお話させていただきます。
純子さんと初めてお会いしたのは2011年5月。家事アドバイザーの矢野きくのさんが企画された「東日本大震災被災地支援アンテナショップツアー」でご一緒したのがきっかけでした。
当時は自分が介護に関わるなんて夢にも思っていませんでした。そもそも、東日本大震災当時だって義父82歳、義母79歳とそれなりに高齢なのに、安否確認の電話一本かけていないテイタラク。
むしろ、義父母が仙台の実家に震災見舞いのハガキを出してくれていたことがのちに分かり、「さすがは昭和ひとケタ生まれ」「戦争を知ってる世代はやることが違う……!」と感嘆して終了というありさまだったのです。
夫は長男でしたが、「親の面倒を見る気はない」と公言してはばからず、「年寄りにヘンな期待を持たせるのは良くない」と口癖のように言っていました。私としても「嫁らしさ」を求められるより、赤の他人のままでいられるのはラッキー&大歓迎。
結婚以来、義父母に会うのはせいぜい年に1回程度。家族が集まる新年会のときに、おいしいごはんを食べて、新年の抱負を述べあい、「今年もどうぞよろしくお願いします」で解散! という、実に気楽な関係が10年近く続いていました。
その関係がガラガラどっしゃーんと変わったきっかけは、義父母が立て続けに認知症だと診断されたこと。「そのうち来る」と思ってはいたけれど、「今」だとは思ってなかった、介護のある暮らしが始まったことでした。
まさか自分が、実の子どもたちを差し置いて「介護のキーパーソンやります~~!」なんておっちょこちょいにも手をあげてしまう日が来るなんて。人人生、何があるかわからないものです。今振り返ってみても、アホなのかなとも、よくやった! とも思います。
40代半ばに一念発起し、社会人入学で大学院に進学し、「老年学」を学び始めた矢先にやってきた、突然の介護。マジか! の連続で一時は本気で離婚も考えていました。
そんなてんやわんやの日々をnoteに書き始めたのは2018年9月のことです。
noteで書き始めてほどなくして「本にしませんか」と声をかけてもらい、2019年9月に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)を出版しました。
「別居嫁介護日誌」を書き始めてから5年、『子育てとばして介護かよ』出版から4年。長かったような気もするし、あっという間だったような気もします。
ラジオ収録という形でおしゃべりさせていただいたことで、自分の中で思いがけず変わったこと、変わらなかったことなど、新たな発見もたくさんありました。そんな話もまた、noteに少しずつ書いていけたらと思います。
ハート・リング健康Radio ~認知症と手をつなごう~ | 文化放送 | 2023/08/06/日 17:45-17:55 https://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20230806174500… #radiko
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