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レジや駅の券売機、後ろから感じるプレッシャー

出張続きでかなり疲れていたのもあって弁当をつくる気力もなく、うっかり「昼12時のコンビニ」に足を踏み入れてしまいました。
「ペイペイで支払います」と言ったけれど、スマホがポケットから出ない
「レジ袋はいりません」と言ったけれど、エコバッグが見つからない
「そうだ、公共料金の支払いもあった」と、その用紙がなかなか出ない
そうこうしているうちに、後ろには長い列が…。

「いや、いつもはちゃんとスマートに動けてるだよ私」と心のなかで言い訳をしながら、店員さんは前で手を組んで、笑顔でこちらを見守るだけ、ぐちゃぐちゃになったリュックを片付ける間もなく、後ろにいたお客さまに、押し出されるように店を後にしました。

スーパーでは、「ゆっくりレーン」「スローレジ」「おしゃべりレジ」など、シニアのための専用レジが増えているそうです。

迷惑をかけずに買い物ができるという一方で、まるで「社会の流れについていけないひとが追いやられている」ように感じるのは私だけでしょうか。

いそがしく生活しているひとに合わせて効率よく設計されている様々なサービス。それは便利かもしれませんが、冒頭の経験のように疲れが溜まっていてうまく反応できないときや、怪我や病気になって思うように動けないとき、誰しにも”流れ”に乗れないときがあります。

実は「ゆっくりレーン」よりも、必要なのは「スピードレーン」ではないかと考えています。急ぎたいひとが「スピードレーン」を使う。
そこは効率をもとめる”猛者”のための場所です。

しかし、いつも元気なわけではいられないので、いつかスピードについていけないことが起こると思うのです。
そこで「あれ?自分もついていけないときがあるんだ」と気づく、そんな気づきを与えるレーンです。いかがでしょうか!?

BABAlab 桑原静(くわはらしずか)
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 BABA lab(合同会社ババラボ)
「長生きするのも悪くない」と
 思える仕組みをつくる
 http://baba-lab.net
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