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ハイドライド・スペシャル【残酷たった2年で時代遅れ】

東芝EMI 1986年3月18日発売

原作は1984年にT&Eソフトから発売された国産PC版で、PC-8001シリーズから始まりほぼ全ての国産PC及びMSXに移植されています。

日本国内では本作の登場特大ヒットによりRPG元年を迎えたとしても良いでしょう。リアルタイムアクションゲームとRPGがこれほど相性の良いものだとは……と業界に知らしめた記念碑的作品としても重要な存在ですね。

ファミコン版は原作から2年後と云う期間を隔てて発売されています。この間「アクションRPG(アクティブRPG)」は他社からも様々な作品が発表された事で、不動の人気ジャンルとして定着していました。

ファミコンへの移植に際しては登場したばかりの続編「ハイドライドⅡ(PC1985.12.13)」から「魔法システム」の要素が追加されました。が、機を逸した移植であるのは明らかでした。

既に「ゼルダの伝説」を遊んでいたファミコンユーザーが、地味な経験値稼ぎをゲームの拠り所とする「ハイドライド」を楽しめる訳がなかったのです。

同じくトップビュー視点のゲームとしても「ハイドライド・スペシャル」はあまりにも不出来過ぎました。シャープX1版のように美しいグラフィック、スクロール画面が用意されていたのだったら未だしも、MSX版をケバケバしく下品にしたかのようなグラフィックスには興醒めさせられました。

しかしゲームとしての完成度、面白さは折紙付きであるので、ちまちました経験値稼ぎを楽しいと思える方でしたら遊ぶ価値はあったと思います。事実PC版をクリアしていた私も改めてファミコン版を楽しめました。ただ現在に楽しめる作品ではなくなっているのは確かなところです。

2011.03.15

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