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山岳小説が好きです


note書こうと思ったら、

読んだ本の感想を書きませんか?

といざなわれて、よし、きょうはそうしよう!
(わりと流されやすい)

と思ったのですが、最近読んだのはゲッターズ飯田さんの『五星三心占い』の本だけど、これも悪くないけど、あえて話す内容でも。。

ですよねぇ笑

閑話休題。

最近あまり読んでないから、また読みたいなぁと思う本について書こうと思います。

数年前、山岳小説にハマって、貪り読んでいた時期があります。

山登りも好きで。。というわけでもなく、むしろきらいなのに。

小学生の時の山登りの過酷さで、大嫌いになったまま大人になりました。

読書のスピードが遅いからか、読書もそんなに好きではなく、何日もかけて読んでつまらなかったときのガッカリ感から、

おもしろくない本を読むのがあまり好きではなくて、だいたい面白かったものを兄(読書の虫)からおすすめしてもらって読んでたのですが、

社会人になって、お直しの修行が半端なく大変で、本を読む時間がなくなって全く読まなくなりました。

修行にも余裕ができた頃、ふと小説を読みたくなり

古本屋さんでなんとなく選んで手に取った本が、

笹本稜平氏の『天空への回廊』でした。

とても面白くて、エベレストの山頂で繰り広げられる壮絶な感じがドキドキハラハラして、

読み終えるのがさみしくなるほど。

入り込みやすいタイプなのか、

夏の時期だったので、読んでいる時はとても涼しく感じていたのを覚えています。

その後、高村薫の『リヴィエラを撃て』がめちゃくちゃおもしろかったから(終わり方はちょっと残念だったけど)、その後何冊か高村薫の本を読んだけど、あまりささらず。

そして時は流れ、忙しくしていた中、
久々に小説が読みたい病がはじまり、久しぶりに『天空への回廊』を読み返したらやっぱりおもしろくて。

そこから、笹本稜平氏の本を読み漁り、山が舞台の本に引き込まれていきました。ほんとに不思議なのですが、

山登りをしたいという欲求はなく、山登りの世界を体験したかっただけなのか、

ネットで、おすすめの面白い山岳小説にはけっこう手を出したと思います。

フィクション、ノンフィクション、どちらも混ざってる感じのものもあったり。


極限状態、死を目の前にしたときの人間の感情やの描写が好きだったし、
生きて帰るために、何が必要で、どんな準備をするのか、とか

車などの機械を使わずに、ヒューマンのみの力でどこまで大自然に立ち向かえるのか、というのが、山登りの醍醐味で、だからその世界に魅了されるのかなぁと。

生きて帰れないかもしれない、過酷な登山について、

世界中で、難しいルートや、難しい上り方、初登頂を目指し、なぜ、人は山を登るのか。。。


イギリスの登山家、マロリーは

『そこに山があるから』と答えたとか。

(ほんとうは、そこにエベレストがあるから。。らしいです。日本語の誤訳のようです。)


山岳小説の話をしたら止まらない笑

山岳小説は

読書好きでなくてもほんとに面白いと思えるので、みなさんにオススメしたいです。

☆笹本稜平氏の本は、フィクション系で、どれも映画を見ているような感じ。

実際映画にもなった、『春を背負って』が有名だけど、わたしはそうでもないかも笑

『天空への回廊』や、『未踏峰』、『太平洋の薔薇』が好きでした。

☆あと、新田次郎氏の
『孤高の人』
これは、登山家の加藤文太郎氏の生涯を題材にした小説だけど、
登山は、パーティを組んで登るのが通常の方法なのに対して、この人は単独登山家で、全て自分の判断で山に挑み、必ず生きて帰ってくる、当時としてはとても珍しい登山家さんです。

生きて帰るために。

この人の物事の考え方や、抜かりない準備の仕方は、仕事などにも通ずる、一本筋の通った感じで凄いなぁと思いました。

☆ノンフィクション系では、沢木耕太郎氏の
『凍』

これは、凄まじい。本気登山家の中では有名な、山野井夫妻がギャチュンカンに挑んだ内容で、あまりにも過酷で、この小説読んだら、ほかの登山の話はぶっ飛ぶくらい、リアルな雪山登山が体験できます。
山野井夫妻は、たしか、商業登山家ではなく、自分たちで予算をやりくりして山に登る方たちだったと記憶しています。

世界を股にかけた登山は、言わずもがな、かなりの金額がかかります。だから、スポンサーをつける登山家も多く、ドキュメンタリーの撮影などで登ったりもするのですが、そうすると天候に左右されて予定通り登れないとかになるわけです。

でも、撮影のために、とか、商業だと、今回を逃すと次はいつになるか。。みたいな感じになると、ここまできたんだからなんとか登れないか。。となるわけです。人のお金で登山をするということは、天候不良でも自分の意思で進退を決められない。。無理をして命を落とすことにもなりかねないわけです。

その辺の話は、映画『エベレスト 3D』のテーマにもなっていましたね。

引き返す勇気

ということを学びました。

とまぁ、山岳小説の話は尽きないです。

また読みたいなぁ。。。マロリーの話も読んでなかった気がする!


あ、洋服との関係だと、

前出のマロリーさん。1920年代の英国エベレスト遠征部隊のひとりで、彼らが着てたコートがモデルになってできたナイジェルケーボンのマロリージャケットがあります。もちろんウール製です。

昔の人は、今のような便利な山岳用品もなくて、多分ユニクロやワークマンにも劣るかもしれない装備で雪山を登っていたと想像すると、それはそれは過酷だったのは間違いない。。。

また違った角度で楽しめますね。

時代背景、大事です。


こんなに楽しい話、ひさしぶりでした。

山岳小説、やっぱり好きだなぁ。

長々お付き合いありがとうございました。

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