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ミーの農福連携ストーリーその2

一般社団法人、onenessさん。

南知多の内海に拠点を構える、いわゆる障がいがあると言われている方々の就労支援施設です。

毎回5〜6人くらい来ていただけるので、
ハウスの際の草刈りなどからお願いしました。

はじめての仕事をお願いする時、相手のパフォーマンスを最高まであげる唯一の方法

慌てさせない。
自分も、慌てない。
立場によって、この言葉の意味が変わってきます。

どういうことかというと、経営者の場合、毎時間ごとに人件費が重くのしかかるため、成果を自分と同じレベルになるよう、金額分のパフォーマンスを求めてしまいます。
PLとかがガシッと頭に入ってて、その通り成果を出そうとすると、最初の頃こうなる方が多い傾向があるようです。

人間に働いてもらうということ。
機械と違っていきなり動けるわけではないので、この人にお金を払う!
と決めたら、
成果が出るかどうかは、その人を信じた自分の問題、と考えた方が、問題がシンプルになって良い気がします。

極論、三ヶ月は時間もお金も全部捨ててもよい、くらいの覚悟で、自分が受け入れると決めたその人の成長を信じ、

「出来ない」から、「出来る様になりたい」という気持ちにさせる事も雇った側の仕事ですし、「できるようになった!受け入れてもらえた!楽しい!もっとできるようになりたい!」
という気持ちになってもらうのも、お金をお支払いする側の仕事だと思っております。

不安から成長、やりがいに繋がる一連の心の動きの成長を毎瞬毎瞬観察し、そのタイミングで、その人に一番大切な言葉をかけてあげます。
時にはちょっと距離を置き、ドキドキしながら、帰ってきたらまずは出来てても出来てなくても無条件に、めっちゃ褒める。
まず、褒めるです。
出来てなかったら、挑戦しようとしたところを見つけてほめる。
見つからなかったら見つけられない方の問題、と考えるとすごく問題がシンプルになって良いです。
自分のスタッフに問題はないのです。

ちなみに、
その意味では、いわゆる心に障害を持つと言われている方々の方が、まっすぐに物事を受け止めてくださいます。
僕らの笑顔や、前向きな言葉、気持ちに対して素直で純粋な反応をしていただけるので、彼らに出来ること、出来ない事を見つけるのにそんなに時間はかかりませんでした。

理解ある職員さんとの連携

農業と一言で言っても作業内容はその季節、その時で全くバラバラです。
ほぼ毎日、初めての仕事をやってもらってます。
逆に、利用者さんの細かい個別性のパラメーターはほぼ決まってます。
変わるのは仕事内容の方なので、
僕らの伝え方は成果にものすごく影響します。
香具さんがその点実に見事で、
彼らに出来る様に段取りし、
ゆっくり丁寧に伝え、
「あっという間に終わっちゃいました!」
という成果を連発し続けております。

仕事優先、というよりどちらかと言うとプレイヤー優先でパズルのようにその日の仕事と誰にやってもらうか、を決めて行く事が多いです。
香具さんも日々そうだと思いますが、
伝える時、とんち、めっちゃ使いますよ。
何日も答えが出ない時もあります。

onenessさんには山本さんという職員さんがいらっしゃるのですが、この方がメンバーのそれぞれの得意な事、キャラから、それまでの生い立ち、どんな背景があるのかまで僕らに伝えてくれます。
この間、メンバーの本名を漢字で見た時、ひとりひとりの人生が見えて心を揺さぶられました。

めっちゃ長くなってきたので、第三話に続きます。

この山本さんという不思議でちょっと変わった職員さんが、ミーが、農業に向き合う原点と、ワンネスのみんなをしっかりと、心と心で繋げてくださったのでした。

続く!!

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