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プロフ画像を盗用されてから解決までの流れと要点【クリエイターさん注意!】

こにちはぬん。ベビだす。
先日、X(旧Twitter)のプロフィール画像(アイコン)が盗用された件について記事を書きました。

上記記事を読んでいただければわかりますが、名前が同じというだけであればそのような偶然はいくらでもあり得ます。
商標登録している、等でない限り「勝手に(同じ名を)使っている!!」などとは言えません。

しかし今回の場合、先方が盗用したのは私のプロフィール画像。
これはフリー素材ではない私のオリジナル画像ですので、「故意に使おうとした明確な意志」がなければ「たまたま一致する」はずなど有り得ません。

Xの「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」の中にも、こういう一文があります。

たとえば他者の画像を使用したり、実在する人物または組織との関係を詐称したりするなど、プロフィールまたはツイートで他者の身元を示す1つ以上の要素を使用する行為が含まれます。

Xヘルプセンター
「誤解を招くアイデンティティや虚偽のアイデンティティに関するポリシー」より一部引用

プロフィール画像の盗用を発見してすぐにXにその旨を報告しました。
まさかすぐに返事が来るとは思わず、「返事が来るまで2~3日くらいかかるかもな」と思っていたのでその日のメールチェックが深夜だったのですが、なんと、

報告してから約1時間後にはX公式から「どゆこと? 相手のアカウントを詳しく調査するから、とりまアンタが本人(盗用された側である本物)だと証明できるもん送って」と回答があったのです(しかしこれに気付いたのが深夜だったおベビ)。


X曰く、簡単に述べると

①政府が発行した身分証明書
アカウント名が①と異なる場合(ペンネームや屋号など)、①と②の関連性が判る追加書類も必要

とのことでした。
ここでポイントとなるのが、②の、

アカウント名が政府発行による身分証明書と異なる場合(ペンネームや屋号など)、①と②の関連性が判る追加書類も必要
です。

ちなみに書類は、画像の形で送信します。
私は今回、

①にはマイナンバーカード
②には「Amazonでの著者登録画面(本名等が記載されている)」及び「Amazonでの著書管理画面(著者本人=私しかアクセス不可であり、ペンネーム=Xでのアカウント名だと証明できる)」

の画像を必要箇所のみトリミングし、説明文を添付した上で送信しました。
(※ちなみに送れる画像は1つのみ。アップロード画面で画像追加出来ますが、いざ送ろうとすると1枚しか送れないので、3枚の画像を1枚の画像にまとめ、送信しました)

また、何故Amazonの著者登録・管理画面を提出したのかというと、これは「正確に記載する必要があるものであり、その点で信頼性が高いと判断されるだろう」と踏んだからです。
例えば、ここnoteやSNSでのプロフィール(自己紹介文)で仮に私が「医者をしながら創作しています」と書いていても、それが事実かどうかはわかりません。
「いくらでも好きなように書けるプロフィール」等を提出するより、「正確な情報を記入しないとならない信憑性の高いもの」を提出した方が本人だと認定される可能性が高いと判断したため、今回はそうしました。

そしてこの作業をしている時に思ったことが、今回の「クリエイターさん注意!」に当てはまるのでお話します。


クリエイターさんや何らかの活動者さん、または事業主さんなどは、当然「自分の名前や店舗・会社を知ってもらいたい」でしょうから、それになぞったアカウント名を使うことが殆どだと思います。
実際私も、Xのアカウント名は執筆者名(ペンネーム)である「琥珀ベイビー」です。

けれど、Xからの「本人確認要求」を振り返ると、今回私が
「本名にあたる人物=琥珀ベイビー=Xのアカウント名」
を証明できたのは、執筆者名とアカウント名を同じにしていたからというのが大きいわけです。
どういう事か、以下に説明します。

仮に私の本名が田中太郎(仮名)で、
執筆者名が琥珀ベイビーで、
Xでのアカウント名が「ぬんちゃんぬん吉ぬんまみれ」だったとします。

その場合、

■私が田中太郎であることは証明可能
■田中太郎が琥珀ベイビーというペンネームを用いていることは証明可能
琥珀ベイビーというペンネームを持つ田中太郎が「ぬんちゃんぬん吉ぬんまみれ」というアカウント名で活動していることを何らかの形で紐づける別の証拠が更に必要

となるわけです。

今回の私の場合、執筆者名(ペンネーム)とXでのアカウント名を一致させていたため、すんなり証明することが出来たものの、仮に本名もペンネームもアカウント名もバラバラだった場合は、バラバラな3点を1人の人物に紐づけることができないと、「盗用された本人です」と証明できません。
勿論不可能ではなく可能ですが、ちょっと手間が増え、ややこしいですね。


前述したようにクリエイターさんや何らかの活動者さん、事業主さんなどは「周知も兼ねてアカウント名と連動している」ケースが多いでしょうが、仮にそうではなく全く無関係なアカウント名を使用している場合は、「本人・クリエイター名・アカウント名」を一致させるのが少し手間になる可能性があります。
また、信憑性の低い提出物であると、「いやいや、こんなんいくらでも書き換えられるし、好きなようにいくらでも作れるじゃん」など、証明するものとして信頼度が低いと判断されれば認められない可能性も否定はできません。


今回の報告作業をしながらそれをふと思ったので、記録として、また他のクリエイターさんの参考になればと思い書いてみました。

その後X公式から、

「あなたが本人(本物)だと確認した。先方(私のアイコンを無断盗用した側)は誤解を招く身元や虚偽の身元に関するポリシーに違反していると判断した。先方には通告した。とりま48時間待ちなはれ」

という回答をいただきました。
そして現在、私のアイコンを無断盗用したアカウントはXから凍結されています。

今回の私のケースでは無事に私が「画像を盗用された側」だと認められ、盗用したアカウントが凍結処分となりました。
が、時にはガイドライン違反だと公式から認められないケースもあるそうです。
例えば本人の顔写真などをプロフィール画像にしていてそれを無断盗用された場合(今回の私のようなケースですね)、且つそれが公式からガイドライン違反だと認められなかった場合、どうしても納得がいかなかったり諦められない場合は「肖像権の侵害」で弁護士を立てることも出来ます。
著作権を持つイラストや画像などを盗用された場合は、著作権の在りかを明示するものを証拠として戦うことになるでしょうね。
また、画像などから本物に成りすまして悪意のある行為を故意に働き、それによって本物が被害を受けた場合は、賠償金や慰謝料などの請求も視野に入れた上で戦うことも出来るでしょう。

物騒な話ではありますが、あり得ない事ではありません。

何よりも今回は、X公式がその日のうちに早々に返答をくれた上で、すぐに調査・対応してくれた事、それによって一応の解決をみれたことが有難いの一言に尽きます。

またこの場を借りまして、アイコン盗用アカウントを善意で報告して下さった方々とそのご助力にお礼申し上げます。






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