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意識

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知的世界は不完全性定理へ 自然界は不確定性原理へ
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to be "ONE"外伝(関係性の織物)

コズミック・ウェブ人類の歴史や進化を振り返ってみると、特に現代において、私たちが自らの幻想や欲望から抜け出せないのは明らかであり、市場の力がそうさせるように働いているのも事実です。  1999年に放送された『エンデの遺言』が大きな注目を集め、さまざまな地域通貨が誕生し、最盛期には日本国内で約600種類の地域通貨が発行されています。  現在「円安=法定通貨の価値毀損」により、国内経済が苦境に立たされています。私たちは通貨の本質だけでなく「人生そのもの」を問う時が来たのかも

to be "ONE"Part4(仮面と影の世界)

オープニング 『to be "ONE"Part1』では「心=宇宙」、『to be "ONE"Part2』では「実存」、『to be "ONE"Part3』では「自我」、そして今回、第4の意識領域である「仮面」の世界を取り上げます。  ↑の画像のとおり、「仮面の世界」での意識の幅は非常に短く、視野の狭さとストレスの多い意識状態を示しています。特に現代社会は「自我」と「仮面」の世界で暮らす方が多いと思います。  心理学の三大巨匠のひとりであるカール・グスタフ・ユングは「人間が

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to be "ONE"Part3(自我の世界:表象と概念)

オープニング 『to be "ONE"Part1』では「心=宇宙」、『to be "ONE"Part2』では「実存」と、意識の中でも「人生の修行」のようなテーマから取り上げたので、困惑された方も多いと思います。  インテグラル思想の提唱者であるケン・ウィルバーは「人間の意識は『境界』を設定し、「自己」と「他」を区分することで、自我意識を明確にしようとする傾向がある」と指摘しています。  上の階層に行けば行くほど「横のバー」が短くなっています。これは意識の範囲を示すものであ

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to be "ONE"Part2(実存の世界:監視と規制)

オープニング 『to be "ONE"Part1』では、自分と他(それ以外)が切り離される前の「すべてがひとつ」の状態である「心=宇宙」についてまとめました。  「境界」の存在は「自分とは何か」という自己認識を容易にしますが、同時に意識を狭い範囲に限定し、自己成長の可能性を奪ってしまいます。  今回は「実存」という「主体」に関わるアプローチになります。前回同様、頭(思考)ではなく、感覚的に捉えていただけたらと思います。 意識とは?  自分なりに言い換えると、意識の探究

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to be "ONE"Part1(世界創造:無知の知と無分別智)

オープニング突然ですが 「自分」とは何ですか?  自分は「自分」に決まってるじゃん!という話ですが「自分は何者なのか」「本当の自分は何か」という「自我(自己)同一性(アイデンティティ)」を問われると、途端に難しい問いになります。  インテグラル思想の提唱者であるケン・ウィルバーは、人間の意識は「境界」を設定し、「自己」と「他」を区分することで、自我意識を明確にしようとする傾向があると指摘しています。  同氏の著書「意識のスペクトル」は名著中の名著です。中古で若干在庫が