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アメリカのスタバで注文ができなかった

中学生にこんなふうに教えていました

店員:Hi. What would you like? (ご注文はいかがされます?)
私 :I'd like a coffee, please. (コーヒーください。)
店員:Sure. ...Here you are.  (かしこまりました。どうぞ。)
私 :Thank you. Have a nice day! (どうも。それじゃね!)

こんな感じで、実際の注文も簡単にできるかな、と思っていました。
普段、中学生に英語を教えているんですから、余裕でしょう。
それが実際は・・・

店員:What △●・・・○□  you?  
とか
店員:△●・・・○□se?

みたいに聞こえてくるのです。
長期滞在することになった場所は、英語のなまりが強くて有名な地域です。(本当はこういう見方もよくないのかもしれませんが。)
それでも、スタバでコーヒー1つ頼むことができないとは・・・。
スタバだけではありません。
ショップ、バスや電車、映画館・・・毎回、汗びっしょりでした。
レジの前、心の中で練習している自分は、教室の子どもたちと重なります。

しばらく生活していると、ようやくスタバの店員が、
"What can I do for you?"(ご注文はどうしましょうか?)
"Anything else?" (他にご注文は?)
と言っていることがわかり始めます。
でも、突然の変化球英語には対応できず、繰り返してもらったり、意味を聞き返したりすることもありました。
自分への試練として、シロップ追加を頼んだらホイップが付いてきたり、サイズを変更したらカップの大きさだけ変わってきたり・・・まるでコントのようです。

思いどおりの注文ができて・・・思わず泣きそうになった

スタバやショップでの「やっと伝わった!」「わかってもらえた!」という感覚。
英語を話す同僚や友達と、お互いに言いたいことがわかる感覚。
伝え合うことができる達成感や喜びを、リアルに感じた瞬間です。

こんな経験を積み重ねるうちに、浮かんできた疑問。
これまで教えていた英語は、子どもが本当に学んでいたのだろうか

そして、これまで行ってきた授業を変えなければいけないと強く思うようになりました。

伝えたいことが伝わった達成感や喜びをリアルに感じられる
友達や先生とのかかわりから、コミュニケーションの楽しさや意義が学べる
英語がうまくできないことが原因で、つらい思いや悲しい思いをしない
チャレンジしたり、工夫したり、自分で試行錯誤できる

そして、英語の授業だけでなく、
子どもが本当に学ぶことができる学校とは
子どもが本当に学ぶことができる教育とは

を考えるようになりました。
ここが、自分自身のターニングポイントだと思っています。

英語教育を切り口に
子どもも大人も楽しい教育を考える

「楽しい」は「学ぶことが楽しい」というイメージです。
自分自身が英語教員を目指したのは、英語が大好きで、
英語でコミュニケーションを図ったり、英語を勉強していることが、
考え方や視点、行動にまで影響していると考えているからです。
間違いなく、自分の人生に影響を与えています。

子どもも大人もワクワクするような英語教育や外国語教育、
子供も大人も学ぶことできる授業や学校について、
考えや気付きを綴っていきたいと思います。



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