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「確変はいつ終わるのか」を解析してみた【スーパービンゴ解析】

全国一千万の雀荘のバカたる皆様、今日も元気にチューリップを捲っているだろうか?今、とことん何でもありの東京は新橋では天下の堀内正人がスーパービンゴの実戦動画を上げ、

サンマのお膝元たる大阪の十三では遂にセブンラッシュビンゴが打てるフリー雀荘が現れた。世の中は明らかに動いている。

それに引き換え僕はと言えば、ここ数日というものPCの前に座りっぱなしだ。そろそろ雀卓のガタガタと牌山を積む音が恋しくなってきた頃合いである。これはなぜかと言えば、ある妄念に憑りつかれてしまったからだ。

「この確変、どれくらい続いてどれくらい乗るの?」
こう尋ねられて僕はいつも「まあまあ乗りますし続きます」とだけ答えていた。それくらいアバウトでもいいだろ、どうせ乗る時は乗る。しかし僕の中の誠意と好奇心がこの根源的問いをそのままにする事を許さなかった。計算に勤しむことで、そして解らしき何かを掴んだ。それをこのnoteで共有したいと思う。

『確変はいつ終わるのか?』より抜粋

上の抜粋に代表される「この確変はどれくらい乗るのか」はビンゴに、ひいては🌷ゲームに興じる上での根幹的な問いだ。この問いに対して僕は継続率表を用いて粗枚数を計算する方法を提示した。自分自身も気になっていた所だったし、得られた結果にも満足している。

通常時及び確変時の継続回数比較表

ただ、残念ながら日々🌷に向き合う諸兄にはご納得いただけなかったらしい。「これはあくまでも理論値に過ぎない」「そもそも手牌による継続率の減衰を含めていない」「小難しくてよくわからない」のだ。

屑は好き勝手を言うしか能がない

僕はそういった皆様のご意見を拝聴し、また大いに反省した。結局みんな「実際にやってみなけりゃわからない」のである。では、やってやろうではないか。1万回なり10万回なり本当に和了してみようではないか。反骨心と知的好奇心を糧に僕はこの3日間というものPCに噛り付くこととなった。その成果こそが『チューリップモンテカルロ解析シミュレータ』である。

『ちゅーりっぷもんてかるろかいせきしみゅれーた』ってなぁに?

今回、満を持して開発したのが以下の簡素なアプリケーションだ。「こんなもんまで持ち出してビンゴデブはとつげき東北の後釜でも狙ってるのか」とお疑いの読者諸君、安心して欲しい。こんなものは誰かがSUPER BINGO NAGAを作るまでの繋ぎ程度の玩具に過ぎない。

ついに来るところまで来たか、という風情がある

モンテカルロ法によって乗る枚数を解析しよう、というのがアプリの趣旨だ。急にわけわからん専門用語が出てきて皆さん面食らった事だろう。モンテカルロ法とは例えばサイコロについてならば「サイコロのどの面の出る確率がどれくらいか、シミュレータを使って実際に何万回かサイコロを振って近似値として確かめよう」という手法の事だ。パソコンを持ち出して何やらインテリぶっているが、やり方は極めて原始的である。

麻雀漫画に見る最古のモンテカルロ法

勿論、🌷はその性質上大きくブレる。賽子と違ってたかだか1000回で答えの出るものではない。よって取り敢えずは5万回に設定した。異なる牌山に対して同じ和了形で5万回チューリップを捲ってみて、その結果を測定してみた。

もんだいにむきあってみる

先述のnoteで、僕は以下の牌姿について問いかけ、そして答えた。

「この確変、どれくらい続いてどれくらい乗るの?」

こう尋ねられた時、僕たちはもう早口でこう答えることができる。
「継続率77%で3.3回続いて、上下合わせて平均して4.5回乗ります。ただし、形が寄っているので凡そ1回あたり3枚くらい乗る(*)ので大体14枚乗りますね」

『確変はいつ終わるのか?』より抜粋

では、本当の所はどうかだろうか?

もんてかるろをまわしてみる

先ず、件のアプリにて基礎情報を設定する。和了形、不要牌、スキップの回数、そして試行回数。ここは勿論50000回トライする。

華牌は、大して影響もないが念のため抜いておく

【処理実行】のボタンを押すと、おおよそ2分程で処理が完了する。

結果ファイルが出てくる

作成されたファイルの中身はと言えば、50000回分のチューリップ結果がひたすらに羅列されている。

いちいち卓で捲っていたら、僕たちは寿命を迎えてしまうだろう

そして最後に、この結果ファイルを演算処理用のExcel(*)に張り付ければ完了だ。早速見てみよう。

*演算処理用のExcel:当然の話だが、演算処理用のExcelなんてものがこの世にある訳もないのでこれも手製だ。最終的にはアプリの中にViewerを設けて解析⇒結果表示が完結するものとしたい。

けっかをみてみる

50000回シミュレーション結果

これが、和了巡目毎の平均乗り枚数の推移グラフである。まず、この形が全然乗らないという事がわかった。基礎継続率は70%を割り込んでいる。単純に確変14種乗りの継続率は約77%であるが、自使いの牌が重なっていることが条件を悪化させているようだ。また、10%弱ではあるが爆発する可能性を秘めている事が右下の超過率から分かる。

巡目毎の爆発可能性

1L=50枚で換算している。つまり、ツモると1ラスの50枚に匹敵する価値があるという意味だ。1L、つまり25枚オール以上乗る確率は7.4%、また1.5L、38枚オール以上乗る確率は1.9%あることが分かる。

こたえをだしてみる

「この確変、どれくらい続いてどれくらい乗るの?」

元々の問いに戻ろう。こう尋ねられた時、僕たちはもうシミュレータを駆使して早口でこう答えることができる。「形が悪いので継続率は70%弱。和了の巡目を問わず大体8枚から9枚乗りますよ。10%くらいの上振れを引くと一撃25枚オール以上が見込めます。でも乗りに乗っても40枚がいいとこで、50枚載せるのは無理ですね」と。

チューリップのこれからとこの先

僕自身の探求心は遂に行きつく所まで来てしまったな、と感慨深い。ここまでやってしまったからにはこれからは在野のチューリップ博士として皆さんの素朴な疑問に積極的に答えていきたい。

富山にはガチモンのチューリップ博士がいるらしい

では最後に以下の問いに答えを出しておくとしよう。結果が気になる人とビンゴデブの週末の労をねぎらいたい人は是非ともご覧になって欲しい。これからの🌷研究の励みとしていく。

「この確変、パッツモしたらどれくらい続いてどれくらい乗るの?」

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