犯人を探すな。

今日、うちの会社に

お前んとこのスタッフが路上で喫煙してる!改善されなかったら市に言ったるからな!」(もっと丁寧な言い方だったよ)

というお叱りの電話が入りました。
うちの会社は世の中の流れにしっかりと乗り『敷地内完全禁煙』となっておりまして、喫煙者には世知辛い会社なんですね。
(自分も喫煙者だったから気持ちはよく分かるよ)

元々あった喫煙スペースはすべて撤去され、灰皿も撤去。
喫煙者は昼休みになると雨ニモマケズ風ニモマケズ、まるでウォーキング・デッドのゾンビのように近くのコンビニやスーパーの喫煙所を目指します。おそらくその道中、我慢できずに歩きタバコしたんでしょう。
これに関しては完全アウトなので、会社としては迅速に対応せねばなりません。秒で注意喚起の案内文を社内へ一斉送信しました。

こういうご指摘をいただいたよ。ついては、喫煙は然るべき場所でお願いね。大人としてのマナーを守りましょう。」(もっとかたい言い回しだったよ)

秒速で対応したし、みんな大人ですから。これで万事OK。
すべて丸っと解決したぜ。と思ったのも束の間。

社内探偵からの連絡が内線をジャック


「誰が見られてたの?」
「路上ってどこの?あの道は○○さんが使うんだよね」
「多分、○○さんだと思うんだ」
「電話してきた人の言い方からすると、多分あの部署の人だと思う」



……
あなたたち、怖すぎるんですけど…笑


これって完全に怒ってしまった問題へのアプローチと思考がズレていて、課題に対しての因数分解がまったくできていないんですね。
まず、うちの会社にとっての問題は、

路上(所定の場所以外で)で喫煙していた』ことであって
誰が』路上で喫煙していたかではない

そして、ご指摘してくださった方にとっての問題は、

近くの会社のスタッフが路上で喫煙していた』ことであって
近くの会社の『誰が』路上で喫煙していたことではない。

ということです。つまり、『誰が』という点に関しては会社にとってもご指摘してくれた方にとっても問題ではないんです。

ここをまったく整理できていない社内探偵たち。
では、彼(彼女)らは一体なんのために犯人探しをするのでしょうか。


ここを書こうと思うとまたひとつの記事になるので、また今度で笑


ではまた!!

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