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軌跡4 ~レイプ~

誰しも一人一人それぞれの歩いてきた軌跡や
それぞれのドラマがある。

これはクソだらけの私の軌跡のページ。

クソだらけの人生を歩くつもりは無かった。
だけど、いくつもの選択肢があった中選択し
自分が決めた道はほとんど全てクソ過ぎた。

兄と兄の悪友が家に入り浸って
賭け麻雀していたりは別に良かった。

あの日までは────

その日はいつもの見慣れた兄の悪友達の他に
全く知らない人が1人居た。

だけど兄が兄の友人達と入り浸るのは
日常化していたから私は何も気にせず
いつものように学校の相談室行って
生け花や、たまに勉強教えてもらって
いつも通り家に帰って
自分の部屋にこもっていた。

_(┐「ε:)_

この時母は漫画喫茶にハマってて
家にあまり帰らない日々が続いていた。

だからいつも通り家に帰ったら
お風呂に入って
補聴器を外して寝ていた私。
1度寝るとトイレで起きることもない。

○Оо_(-ω•_[▓▓]

でもいつも通りの日々に
その日は違和感があったんだ。

違和感の中、ふと寝ぼけながら目を開けて
暗闇の中、補聴器を探していた。

だけど補聴器に手が届かず
何も見えない中
朧気に視界が慣れた時
目の前にはその日に会ったばかりの
全く知らない男がいた。

暗闇の中で必死に男は動いていたと思う。

補聴器を付けれないまま
無音のまま視界だけが揺れていた。

揺れた視界と微かに痛むもの。

私は下を見た瞬間全てを察した。
今まで1度も受け入れた事ないモノが
私の中に入っていた。
だけど声を上げることは出来なかった。

゜Д゜)きのこ━━━━!!!!!!

違和感を感じたのはこのことだと
察したけれど叫びたくても
口を手で塞がれていた。
男の力に適う事無く目の前で
必死に動く男にただ涙をこぼして
早く終わる事だけを願った。

そうして私は全く知らない兄の友人に
私はレイプされた────────

チ───(´-ω-`)───ン

勿論その日以来その人は逃げるように
家に来る事は無かった。

私はレイプされた事を誰も言えなかった。
むしろ家でレイプされたなんて
誰が信じるんだろうかとも思っていた。
むしろ誰にSOSを出せばいいかも分からなかった。

(°⊿°`)ケッ

そうして自分の体なんてもう穢れている。
なら、どうせ穢れた体でお金を稼げばいい。
お金の無い貧乏さにウンザリしていた私は
なぜかそんな考えに陥っていた。

“5でヤれる人募集”“パンツ売る”
そう掲示板に書き込んだ。
不思議な事に沢山メールがきた。

イタズラもあったけど私は援交相手を捕まえ
お金は稼ぎたかったけど
警察に捕まりたくは無かったから
だから何人も取り替えたりせずに3人の
紳士的そうなおじさんと定期的に会った。

でも罪を犯している意識は無かった。

お互い合意があるならそれでいいと思ってたし
初めて自分の体を売ったことにより
自分の好きな服を買えて
食べ物もお金の限り食べれて
自分の好きな物を買えた。

レイプされた事を忘れるように
私はお金を使っていたと思う。

穢れた体を差し出した、それだけで
我慢するものが無かった。
そう、だから悪い事だなんて思えなかった。

そんな好きな事をしていた私に
イキナリの変化に気づいたのは兄だった。
貧乏な家庭に物が増えることはない。
だけど私がそうすることにより
物が増えてきたからだろう。

兄は何か言いたそうにしていたけど私は無視した。
今まで散々殴られてきたから
兄と話することすら考えられなかった。

“援交”
それをしてからは相談室に行く機会もガクっと減った。

相談室に行くよりお金を稼ぎ
好きな事をしている方が
有意義に過ごせると思ってしまったから。

そしてもう一つ目的があったから。

親友は私の真似をよくする。
いつの間にか親友も援交の世界に入り込んでいた。
気づいたんだろう。私がしていることに。

これ以降も親友は度々真似します

親友も援交するようになり
援交相手を交換したり色々話したと思う。

そうしてお金が貯まった日、私は
もう1つの目的を実行。

駅のトイレで髪を染めて
名古屋行きの新幹線の切符を買って
あとは乗り込むまでトイレで待機していた。

私の変化に気づいたのは兄だけじゃなかった。
兄から母へと伝わったのか
怪しいと思ったのだろう。

それ程までに分かりやすかったのかもしれない。
どこからか手に入れるお金を持って
見慣れないものを買っていたから。

だからもう一つの目的の
家出を決意したこの日
駅には警察がいっぱい居たし
あまり会った事のない担任も居た。

でも髪も染めてるし
服も違うし大丈夫だろう・・・と
切符もバレずに買えたから油断し

電車の時間も迫ってきたから私は急ぐように
人混みの中に紛れて
電車のホームに向かっていたら····


いきなり、腕を引っ張られて
頬に熱いものが伝わった。

駅のホームの見知らぬ人達が行き交う中
私はビンタされたのだ。
髪の毛を茶髪にして帽子して
服も変えて誰も気づかなかったのに
たった1人、母には通用しなかった。

痛む頬より、その時初めて心が痛かった。
誰もいない場所に行きたかった。
ただ何もかもから逃げたかった。

そうして母に取り押さえられて
体を売って手に入れたお金は全て押収された。

そのまま私は警察に身柄を確保されて
母と一緒に警察で話することになった。

その時の会話は覚えていないけれど
確か注意と説教だけで終わったと思う。

その時父も単身赴任から一時的に帰宅。
理由も何も聞かず学校へ謝りに行き、
美容師に行って
茶髪に染まった髪の毛を黒に戻して
一通り怒られた記憶がある。

捕まった後の事があまり覚えていないから
もっと詳しく書きたくても、これ以上は書けない。

こうして私の家出は幕を閉じることになる。

この時中学2年生の夏休みの出来事だった·····。

~5へ続く

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