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30年も放置したらどんな組織も腐ってしまう====

 当たり前のことを言ってるようにも感じるし、ぼくも言葉だけだったら結構昔からそう思ってた。でもここで言いたいのは、”とても優秀な社長でさえ30年以上組織をアップデートさせ続けることは無理じゃないのか?”というテーマ。
 日本では企業の寿命30年説が真剣に受け止められ始め、アメリカではS&P基準で考えれば企業の寿命は12年というとんでもないことになってきている=======これって先に述べた社長問題が原因ってことないか?と思ったのが本日の投稿のキッカケ。

1.価値観が固定された中では膿とか垢とか老廃物みたいな”組織のゴミ”がどんどん溜まっていく…

 ①例えば、社内しか通用しないようなルールが放置され続けることで、新入社員ほど”呆れかえってすぐ退社”したりする。
 ・毎朝社訓を唱和するなんてぼくには34年前から信じられなかった
 ・会社のロゴが入った営業車に乗らなければならない理由は今もって分からない
 ・売上を平均の30倍上げてる人の年収が最低ランク貢献度社員の年収の1.5倍なんていうのも分からない
 ・勤怠管理に人員かけて手間かけるのがどうしてもイヤ
 社内の常識は社外の非常識===って多分当たり前なのに長く同じ組織にいる人ほど気づいてない

 ②例えば、”やってみよう”がない組織では、社内コンセンサスというよく分からない社内政治のような社長忖度のような魔術みたいな能力が威力を発揮する。
 その結果、価値観を異にする、つまりそれまでの成功を覆すようなイノベーションの芽を摘むことが組織標準ってなる。

 ③例えば、”誰々があなたのことをこう言ってましたよ…”という噂話が社内コミュニケーションの中心となって、誰も面と向かって議論しようとしなくなったりもする。

 書き出すとキリがないのだけど、そして”組織ってそんなものでしょ?”なんて言葉も山のように聞くのだけど、ぼくは諦めきれない。それはそれらつまらないものどもがたった一つの原因に由来しているのではないか?と常々思っているから。それは=======社長

2.社長が変われば組織のゴミって案外一掃できるのだ

 言い過ぎの所もあるのだけど======メガといわれるような企業だと難しいのだけど======でも、従業員2000人位までの規模だったら社長次第でいけちゃう、ってことを目の前で見てきました。

①物理的に社長が交代すると

 最近社長交代して組織が見違えるようになった会社を2社連続で見た。というか関わった。
 大切なのは、交代する時に大きな声で宣言して実行すること。”平均年収を現状の15%アップします!”とか”年間休日を20日増やします!”とか”新規事業を今年度中に黒字転換します!”等々。
 宣言しないで実行するのもダメだし、宣言して成果が伴わないのもダメ。ここで社員が見ているのは”前社長と新社長は何が違うのか?”。
 永い間組織に溜まったゴミを掃除することこそ社長交代の目的といえる。


②社長は交代してないけど以前とは見違えるように、別人のように変身すると

 こちらは正直今まで見たことないけど、極端に誰の目から見ても明らかであれば、ゴミを一掃することは可能な気がする。
 ・それまで社員に挨拶を強要するだけの社長が自分から挨拶をするようになった
 ・それまで社員の意見は最初は聞くけど最後は自分の意見を押し付けていたのが、社員の意見を元に実行に移すサポートをするようになった
 ・判断基準が明らかに売上だけじゃなくて社会貢献度と売上の両立になった
等々、社員が”評価のため”じゃなくて”夢中になれる”方向へと変身すれば、ゴミは一掃される=======ような気がする。


 近年というかここ5~6年位の価値観の変化は凄まじく…だから企業にとって顧客も変われば社員も変わる。問題なのは顧客も社員も凄まじく変わっているのに会社が変わらないこと。アップデートする必要を感じてないことなのだ。


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